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私の中の孤児たちへ

金曜日の夜は、カフェでぼーっとお茶したり、
本を読んだり、考え事をしたりすることが多いのだけれど、

先日、トラウマ心理のカンファで、スピーカーの一人が、
「心理学では、よく、 "インナーチャイルド"  と言うけど、
むしろ、私たちの内側に在るのは、 inner orphanage "孤児収容所" )です」
と言っていたのを思い出して、
ホントにそうだな、、、と思ったのでした。

私たちはみな、小さい頃、、、
生きる過程で、
ひどく傷つけられたり、ショックを受けたり、
見捨てられたり、裏切られたり、辱められたり、
誰にも助けてもらえなかったり。。。
そういう体験をして、
でもそんな目にあった幼い自分を、切り捨ててこなくてはならなかった。

だって、そんな弱い自分じゃ、世の中生きていけないよ、
他の人に踏みつぶされてしまうよ、
この世でサバイバルできないよ。

だから甘えちゃいけない、
泣きごとを言っても事態は変わらない。

強くあらねばならない。

そんな風に、心を強く、固くして、
傷ついた自分、弱い自分は、心の奥に閉じ込めて、自分から切り離して、
頑張って強い大人になってきた。

そういう面があったかもしれません。

そうやって、頑張って、前を向いて走って走って、走り続けて、
もし、走り疲れてしまったら、、、
これまでずっと頑張ってきた自分に、たくさん優しくしてあげるとき。

「何でもっと頑張れないんだ!」
「ホントにダメなやつだな!」

なんて、くれぐれも自分を責めないでくださいね。
そうすると、心の底にある「孤児収容所」に、また孤児たちがどんどん送り込まれることになるので。

「ホントは辛かった」「苦しかった」「でも一人でずっと頑張ってきた」
そう言っている子たちの声を、無視してぎゅうぎゅう心の奥底へ。

だから、、、
頑張ってきた自分に、十分敬意を払ったら、
どんな形でもよいので、
今の自分がほっとできること、安心を感じられること、幸せを感じられること、
笑顔になれることを、やってあげてください。

あなたが幸せを感じることが、
すべてを好転させるカギになる。

そして、いつか準備ができたら、、、
これまであなたが生き延びるために、自分から切り離してこなくてはならなかった、内なるたくさんの孤児たちに、
安心安全の感覚を、きっと届けることができる。

そうして 内なる孤児院 の扉が開いたら、
そこに凍結されていた、たくさんのエネルギーが、
まばゆく輝く光になって、あなたに還元されるだろう。

愛は光


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