ジュリアーノナカニシ

広島市生まれ。グラフィックデザイナー “HOW TO WORK BETTER” 笑顔が…

ジュリアーノナカニシ

広島市生まれ。グラフィックデザイナー “HOW TO WORK BETTER” 笑顔が世界中に広がるように。 EXAPIECO website https://www.exapieco.com 美しい村新聞オンラインストア https://murakara.stores.jp

最近の記事

日本で最も美しい村には大自然の中を縫って繋がる林道がたくさん残されています。そんな最高のグラベルライドを一緒に楽しみませんか。GRRs2023

【大会レポート】グラベルライドラリーシリーズ in Japan 2023 主催:一社)国際自転車交流協会 長谷川昭憲(代表)、諏訪重俊、ジュリアーノ中西(アートディレクター) 協力:長野県大鹿村、長野県中川村 一社)国際自転車交流協会が主催する、「日本で最も美しい村」の林道を走るグラベルライドラリー大会です。2023年は6月4日(日)長野県大鹿村、11月4日(日)長野県中川村の2カ所で日本シリーズとして開催しました。 手づくりの自転車イベントから日本の森林文化の復興を目指し

    • 「山城隆一WEB MUSEUM」を計画しています。Ryuichi Yamashiro Web Museum

      「デザインに悲しみは盛れないか」 グラフィックデザイナー山城隆一さんの言葉です。この言葉の背後にはやはり戦争体験があるのでしょうか? ご本人が健在の頃にも、その理由を直接お聞きした方はいませんでした。表現の源泉には悲しみがあり、そこからのポスターや、イラストレーションの猫たちであるならば、ほのぼのとした猫たちが伝えるメッセージはそれこそが「平和の表現」なのだろうかと思いを巡らします。 先日の「徹子の部屋」にてのタモさんの口から出た言葉、「新しい戦前になるんじゃないでしょうかね

      • 書籍『日本で最も美しい村をつくる人たち もう一つの働き方と暮らしの実践』

        2022年につくった本の紹介です。帯は元エルメスパリ本社副社長で現在シーナリーインターナショナル代表の齋藤峰明さんに書いていただきました。 美しい里山の景観は人の心を動かします。 なぜならその背景には自然と共生しながら 生活の営みをしてきた人々がいるからです。 本書は今一度、私たちの原風景である サステナブルな生活の大切さを呼び起こしてくれます。齋藤峰明元エルメスパリ本社副社長 現在シーナリーインターナショナル代表 https://murakara.stores.jp/i

        • moda per Fiori

          東京が環境先進都市になれば誇らしいのだけど、Permanent Culture, Permament days, Peace。私が生まれた広島市は、平和都市として海外からの訪問者が多かったので、子どもの頃はとても誇らしかった。父親は黒人が好きでよく声をかけていた。 今でも夏休みの広島駅はバックパックの旅行者がいっぱい。うどんの「ちから」でテイクアウトに「おはぎ」を吟味するスペイン語が聞こえたり。

        日本で最も美しい村には大自然の中を縫って繋がる林道がたくさん残されています。そんな最高のグラベルライドを一緒に楽しみませんか。GRRs2023

          「最も美しい村」世界総会2022 in ITALIA

          ● 2022年5月26日  午後、ローマ市内のホテルからフィウミチーノ空港へ移動。とても陽気なドライバーで、空港までの楽しい時間を過ごす。 16:00 フィウミチーノ空港 各国の参加者が集合してシャトルバスに乗車。グレーのボディカラーのバスもドライバーもかっこいい。総会の開催地である パッシニャーノ・スル・トラジメーノへ向かう。 空港を出てまもなく、「なんだか美瑛みたい」との会話が漏れ聞こえてくる。丘陵地に拓かれた畑の中に牧草ロールが点在し、遠くに山並みにが見える。確かに美

          「最も美しい村」世界総会2022 in ITALIA

          「最も美しい村」世界総会2022 in ITALIA

          2022年5月24日 成田空港からドーハ経由でローマへ移動 成田空港は非常に閑散としていて、4Fレストラン街は閉じているお店が多い。カタール航空のチェックインカウンターでワクチン接種(3回)証明書の提示あり。 22:30 TOKYO NARITA - 04:25 DOHA 08:45 DOHA - 13:55 ROME FIUMICINO 22:30 成田発 >04:25ドーハ着 この飛行機はずっと夜を飛ぶ。現地との時差もあり時間の経過が体感できないが約11時間でドーハ国際

          「最も美しい村」世界総会2022 in ITALIA

          1月の仕事

          1月はお正月が明けてから本の編集作業に明け暮れている。編集というと聞えはいいが、これまで気が付かないでいた誤字や適切でないことばや、文章に合っていない写真などの訂正に向き合っていた。これまで編集と、ページのデザインを同時におこなっていたのが間違いだった。 この10年間に取材した村の記事と写真は、これまで見すぎるくらい何度も見ているので、改めて他者の視点で読んだり見たりは、難しい。それでも、初めて見た瞬間に自分がまず感動を覚えるものでないと、他の誰かの心を揺さぶることはないだろ

          『愛着障害の克服』

          「愛着アプローチ」で、人は変われる 岡田尊司 著 私がこの本を手に取ったのは言いにくいのだが、子どもたちとの関係修復にきっかけを見出したかったという理由からだ。そして以前から保育園を主宰する義理の姉に「愛着」についての本をたくさん勧められていた。しかしわたしの問題の根源はそこではないと考えていたので数年間放置していた。 著者の岡田尊司さんは精神科医で作家。著者紹介文によると、東京大学文学部哲学科中退、京都大学の医学部卒、同大学院にて研究に従事するとともに、京都医療少年院、

          『愛着障害の克服』

          「前職は最も美しい村の村長、選挙に奮闘中」曽我逸郎さん

           自分は何をしたらいいんだろう。見えないものを追い求めた学生時代。電通に入社するも、ずっとサラリーマンをやるつもりは毛頭なく、40代後半になった頃、学生時代から続けてきた仏教の勉強に本腰を入れようと、移住先を探し始めた。長野県を中心に全国をまわったが、中川村を訪れた時、これまで行ったどの場所とも違う感覚を覚えたという。 「草刈りがきちんとされていて、道端に花が植えられていて、手入れが行き届いた美しい村だなあと。それだけでなく、家族でキャンプをしていたら、地元の人が水やトイレの

          「前職は最も美しい村の村長、選挙に奮闘中」曽我逸郎さん

          「電話待ってたよー」

          今日から美しい村新聞の取材で伊根町(京都府の海側)にお邪魔している。が、東京在住の私はコロナウイルスの感染爆発中であるので動けない。今日、明日とあいにくの大雨予報にも関わらず、伊根町は雨が降っていないとのことで本当によかった。 その取材スケジュールに関して、明日のお時間の件で亀島総代の石野渡さんにお電話した。石野渡さんは、300年以上前の江戸時代から、伊根町(亀島四区の祭り)に守り継がれ、海の祇園祭とも呼ばれる伊根祭(亀島区祭礼行事)の祭事にかかる代表に就いてらっしゃる方。

          「電話待ってたよー」

          Sony Park展「人類の未来のための研究」

          Sony Park展「人類の未来のための研究」 ・シネコポータル - 協生農法をはじめとする拡張生態系への入口:舩橋 真俊 人間は環境を破壊するのと同じ以上に、自然を構築することもできる存在です。過去10年にわたる協生農法™ (Synecoculture™) の研究から、人間が介在することで、生態系の多様性や機能性を拡張できることがわかっています。 今回展示するシネコポータル(Syneco Portal) は、小さな拡張生態系を作りながら周囲の環境との交流を体験し、学

          Sony Park展「人類の未来のための研究」

          黒田泰三 白磁へ

          アートを命綱にしているような次女がまた新しい作家の本を見つけて来た。代官山蔦屋書店で立ち読みして魅了されたようで、でもその作品集は高価でとても買えなかったので、図書館で探して一冊だけあったらしい。その本が『黒田泰三 白磁ヘ』だった。妻が読んでその内容を話してくれた。「黒田征太郎さんの弟さんなんだよ。伊豆に美術館があってアトリエも自宅も手づくりですごくいい」 情報収集に消極的な僕は、新しいことは身近な誰かが話してくれてそれで自分に入ってくるという横着な体質。本の内容を紹介す

          黒田泰三 白磁へ

          仕事

          村の人とお付き合いするようになって10年以上が経った。先日、特に懇意にしている長野県伊那谷の村の方々とオンラインミーティングしていて感じたことがあった。その村で小さな物産イベントを企画していて、そのために私も本当に微力ながらのお手伝いをと、WEBページ制作のご指名をいただいた。しかし制作はあまり捗らないまま進んでいった。 イベント開始数日前のオンラインミーティングで、日本全国の「村」から集まって来た物産品を拝見していると、傍にいたスタッフが商品それぞれの説明が必要と言う。写

          尻焼温泉

          群馬県吾妻郡の六合村にある尻焼温泉はこれまで5回訪れた。一度目は2012年に季刊誌の初めての取材で中之条町と六合村を訪ねた時。2回目はその翌年の夏に、ひとり自転車で中之条町役場から、暮れ坂峠を越えて野反湖まで登り、その帰り道に立ち寄った。真夏のとても暑い日だったので、温泉に入らなくても河原の石は触れないほど熱かったが、たくさんの子ども連れの家族で尻焼温泉は賑わっていた。川の石が大きく丸みを帯びていて、それで川の水に触れている下半分が赤くなっていたので鉄分が多く含まれているのだ

          エロイカへの道

          9時半に自宅をスタートして多摩川サイクリングロードを進む。今日は発売されたばかりのエロイカジャパンのジャージを着てみる。ずいぶん伸縮性があり伸びる感じだけど落車したらどうなるか。 立川市民球場の信号で止まりメールしてると、先ほど追い越した若者グループ3名が追い付いて、私のCOPPIを見て珍しそうに質問してくる。 「クロモリっすか?」 「クランクシルバーだ」 彼らは都民の森まで行くそうだ。「わぉ、頑張って!」 私は信号を左折して甲州街道に乗り、いつものように大垂水峠を超え、富

          丘だけじゃない美瑛の美しさ

          アトリエnipek 中西 敏貴さん(季刊 日本で最も美しい村2015年春号より) 「そっと光を観にいく」。理想の観光はそうあってほしいと中西さんは願っている。有名だからとこぞって押しかけるのではなく、その地域が持つ土地のパワーや、美しい光、感動する瞬間を謙虚な気持ちでそっとのぞかせてもらう。心洗われる美しい光景を再び見たいからこの場所にまた来たい、だから大切にしよう。そう思える美しい村でありたい。  写真家の中西敏貴さんが初めて美瑛を訪れたのは18歳の夏。当時は観光客がほ

          丘だけじゃない美瑛の美しさ