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春は名のみの

春は名のみの 風の寒さや…
で始まる「早春賦」は長野県安曇野あたりのまだ春浅い時期を謳ったものらしいけど
確かに今の時期の安曇野はまだまだ寒いみたい
 
そういえば、
私の街にもちょっぴり安曇野に似た景色がある
トップの写真でも
連なる山々が滋賀県との境にそびえている
平野では川の水もぬるみ始めているのに
峰々にはまだ雪が残っている
左側の雲の下にある山は
「三十三間山」という変わった名前の山だけど
そのいわれは、京都七条にある蓮華王院の
「三十三間堂」の柱材を、この山から切り出したことからその名がついたらしい
そして、この山に降る雪が
私の街にも季節のうつろいを教えてくれている
そんな風景を見ながら
風が吹いている川のほとり
そこまで春の足音が聴こえていたのになぁ
気持ちはもう春だったのになぁ
 
平野を流れる川の堤防や水田の周りでは
もう草花が芽吹き始めたのに
私が住むちょっと奥まった地域では
春の足音がちょっぴり止まるような雪が降る
やっぱり今年もそうなのかな?
 
寒いと感じて今朝起きたら
外はうっすらと雪化粧の世界に
庭の花がちょっぴり凍えてうな垂れている
それでも午後になると空に青色が多くなり
やがて見晴るかす青空が広がる
思わず「やったぁ」と口ずさむ
 
冬の真っ白な世界も
それはそれで美しいのだけれど
季節がうつろい始め
暖色系の風景が増えると
心がウキウキとなる
 
南ではすでにサクラが花をつけているらしい
私の住むところではまだまだなのかなぁ
近くの桜並木を見に行くと
やっと蕾がピンクに染まり始めてきたくらい
 
遠くの山々を見て
抜けるような青空を見上げて
暖かな空気を醸し出す草花に囲まれて
そよ吹く風を感じてみる
あ、まだちょっと寒いかな
「春は名のみの 風の寒さや…」
みたいやね
 
でも、来週あたりには
買ったばかりのスニーカーで
ウキウキと花見に行けるかな
 
 
ここまで読んでくださって
      ありがとうございます。
またこのブログを訪ねてみてください
      ありがとうございました。

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