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今あるメンバーでこそできる”学級のストーリー”を求めて

学級経営の重要性を感じたのはここ数年だ。自分の良い授業を求めてきて実践してきた。しかし、子どもたちの実態の応じていない実践を続けて子どもたちを迷走したことが何回あったことか。
そこで、出会ったのが、学び方の重要性である。
そして、偶然出会い集まったそこのメンバーだからこそ成しえる学級のストーリーが存在する。

今日は、そこについて言及していきたいと思う。


成長する学級集団へ

菊池省先生は、NHK「プロフェッショナル~仕事の流儀~」でも紹介された有名な先生の一人である。

現在は菊池道場として、現役の先生たちのよりよい教育実践に誘うために奮闘されている。
つまり、後世教育をすることにより、今の子どもたち、つまり未来の大人のよりより育成を図ろうとしているのである。

その菊池先生が
「成長するときはどんな時か?」という問いに対して次のよう答えられた。

対話、話し合い、討論ができるようになった時に子どもたちは変わる
白熱した本気の学びを経験した子が、成長するんだ。

白熱する教室をつくるQ&A(2017)より

本気の学びを経験させることが成長するんだというのである。
それは、どんな時なのか。

成長する(菊池省三)


子どもが成長する瞬間

私の考える子どもが成長する瞬間。

それは、『学級のみんなで心が動く経験をした瞬間だ』と考える。

学級一人ひとりの学びに
①出来事=授業、校外学習、休み時間、音楽会、運動会など
×
②感情=嬉しい、悲しい、怒り、さみしさ、高揚感など

この2つが書け合わさった瞬間に心が動く経験をすると思う。

・休み時間に一緒に鬼ごっこしたこと。その時に、走り回って楽しかったこと。
・音楽会の練習で何度も指導されたこと。その時に、悔しくて涙を流したこと。
・算数の時間に発表したこと。その時に、みんなに称賛され発表がうれしかったこと。

こういった1つ1つの経験の蓄積の上に、子供の成長があり、
共有した瞬間、そういうの良いなと思える学級集団ができ、
学級の成長があるのだろう。
(私は、一人ひとりの心が動く授業や経験を多く行いたい。)

本気の学び

指導の方法を問われるようになってきた現在だからこそ、
教師自身の在り方を大切にし、子どもをじっくりと見とる時間が必要ではないか。


図工「光り輝く世界」

6年生の図工では、光り輝く世界の学習がある。
そこでは、キットを購入しながらも、子どもたち自身の発想を大切にしながら交流させる。

6年生ならではの「きれい」という感覚を言語化させ、共有させる。
全体で電気をつけると”きれい”
逆に、合わせて撮ると”きれい”
などいろんな綺麗を交流した

ここには、感動する”きれい”を共に共有する仲間がいて、それを言語化できるメンバーがいる。
そうすると、忘れられない。

子どもたちの一部は夏休みの自由研究で光り輝く世界を活用した実践を発表した。


図工「光り輝く世界」

成長する瞬間を言語化する

ここで、成長する瞬間をより鮮明に形づかせるために必要なのは何か考えてみる。

それは、言語化する力である。

日本語を使う場面をどれだけ多くとるかということだ。
ある学者が、「思考は自分の言語の範囲内でしか思考できない」と言った。

子どもたちが持っている知識や、言語、経験の範囲でしか語られることはできない。
だとするならば、たくさんの経験をさせ、その経験の中から出てくる内なる言葉を大切にしたいと思う。

内なる言葉を的確に表現し、討論することができるのならば、きっと学級力は飛躍的にレベルアップすることができるだろう。

そのために、ペアトークを用いるのだと思う。

そのために、交流の時間が大切だと思う


言語活動を重視している学級は強い

言語活動にどのようなものがあるのか
探してみた。

①書く活動
 作文、リレー日記、振り返り作文、一言日記
②話し合う活動
 褒め言葉、討論、学級ディベート、質問タイム

もっとあるのだろうと思う。
これからもためていき、子どもたちに還元していきたい。


(さるっち_白石圭祐@兵庫)

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