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自分の経験から「応用力とは何か」を説明してみる

「応用力とは何か」を自分の経験から説明してみたいと思います。

自分の経験談

私は大阪にあるユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の近くでバイトしていた頃があって、電車(JRゆめ咲線)でバイト先まで通っていました。
USJに向かう電車なので、当時は外国人の観光客が多く乗っていました。
ある時、外国人の観光客らしき女性から、『USJに行くのに、どの駅で降りたらいいですか』と英語で聞かれました。
急に聞かれた驚きで駅名(ユニバーサルシティ駅)を度忘れしてしまいましたが、何とか答えようと思いました。ちょうど「西九条駅」だったので、『次の次の駅』と答えればよいと判断しました。
最初は『next and next』と答えようかと思いましたが、何か違うような気がしました。
何か自分が知ってる英単語で『次の次』と言えそうなものを頭の中で探したところ、「day after tomorrow」が思い浮かびました。「明日の後の日」で「あさって」です。ここからヒントを得て、私は『after next station』と答えました。
観光客の方は、次の次の駅である「ユニバーサルシティ駅」で降りてくれました。
後日、調べたら「the station after the next」が正しい言い方だと知りました。

応用力とは

上記の経験談は、今なら駅名か『次の次』の英語をスマホで検索して答えると思います。ただ、当時はガラケーだったので、自分の頭の中から答えを出す必要がありました。
『I don't know』(知らない)と答えることもできましたが、私は「次の次の駅で降りたらよい」ことを知っていました。英語がすぐに思い浮かばなかっただけです。確実に知っていた英単語(day after tomorrow)から、『after next station』を思い付いたので答えました。

これが「応用力」だと、私は思います。
つまり、自分が確実に知っている知識や情報から、知らない課題や問題に対する答えを合理的に導き出す力が「応用力」だと、私は考えます。

世の中には知識や情報が多くあり、人生の中で「知っていること」よりも「知らないこと」のほうが多いです。
「知らない」からといって目の前にある課題に手を付けなければ、いつまでも解決することはできません。
他の誰かが解決してくれたり、スマホで検索して解決できればよいですが、そう都合よくはいかないことも多いです。
そのため、知っている知識で勝負する「応用力」を身に付けておく必要があります。

注意すべき点として、「応用」から導き出した答えなので、必ずしも正解ではないことがあります。
ただ、後で「これが正解だったな」と分かり、自分の答えが間違っていたことが分かった場合に、「応用力」があればすぐに間違えたポイントに気づくことができます。
「合理的に導き出した」答えなので、その答えに行き着くまでの過程は自分の中で説明ができます。「自分の説明」と「正解を導く思考」とを照らし合わせることで、間違えたポイントが見えてきます。
こういった正解との照らし合わせをして間違えたポイントを知っていくことを、「経験を積む」と私は呼んでいます。間違えたことで失敗した時には、「経験を積む」ことができるように心がけています。


間違えてもいい。失敗してもいい。
それがないと「応用力」は伸びないと思うから。


本を読んだり話を聞いたりして、「応用」の元になる「知識を広げる」ことも大事です。「知識」だけで答えられる問題も世の中には多いからです。

なお、命の危険があるような場合は、正解でないと一命に関わるので、知らなければ「私には分からない」と答えて他の人に聞くよう促したほうがよいです。


以上のとおり、「応用力とは何か」を自分の経験談から説明してみました。
上手く説明できたか分かりませんが、この文章が読んでいただいた方の参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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