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【雑感】2021年度ジュビロ磐田決算について

夏のウィンドウが開いたものの、我がジュビロ磐田については中学時代にジュビロのアカデミーで腕(脚?)を磨いていた松原のカムバックのみ(おかえり!期待してる!)
加入の噂についても例のごとく全く漏れてこず(さすが)
そんな中、6月24日に2021年度の決算が発表されました。結果は3期連続の赤字

今年度2022年度は猶予期間ということで
・前年度より債務超過額が増加してはいけない
・3期連続の赤字のスタート年度
が財務基準になっているため、今年度の補強ができていないのでは?という声が…
それはまずい!ということで、賃借対照表は難易度が高めなので、損益総括を紐どき、解決の一助になれたらなと思っております。
(2022年度の猶予期間がよくわからないですが…債務超過額が増加した場合はどうなるんですかね?)

1.全体概要

Jリーグが公開された資料では2021年度決算ということで、ジュビロはJ2のため、2022シーズンのチーム構成、決算は2021年度の一覧表を作成してみました。

Jリーグが公開されたデータに加えて
・2021シーズンの順位
 →J2であったジュビロ、サンガを暫定的にぞれぞれ17位、18位に設定
・スポンサー収入-チーム人件費
 →収益の大半がスポンサー収入、費用の大半がチーム人件費ということで両者を差引し、言うならば身の丈に合った人員体制になっているかの確認の2つを追加してみました。

赤字を解消するためには、収入を増やす、費用を抑えるということで、気になる項目をピックアップして確認していきたいと思います。

2.スポンサー収入

ジュビロのユニフォームにはなぜ鎖骨スポンサーがないんだ?
げんこつハンバーグで有名な"さわやか"をスポンサーにしてくれ!
このような声をよく聞きますが、ジュビロのスポンサー収入はどうなっているのでしょうか?

①~④単位:百万円、⑤単位:千人
⑤についての参照元

結果としてジュビロのフロントさんはめちゃくちゃ頑張ってくれています
2021シーズンにジュビロはJ2にいたにも関わらず、J1チームを含めて上位8位となっております。
鎖骨スポンサーがなくても、さわやかがスポンサーではなくてもジュビロはスポンサー様からお金を頂くことができているのです!

また、ホームタウンの1人あたりのスポンサー収入については堂々のリーグ2位。田舎でありながらも”ジュビロ磐田”という価値をスポンサー様が評価して頂いているという証ではないでしょうか?
それにしてもやはり鹿島は凄いな…さすがです。

とは言え、赤字解消のためには更なるスポンサー収入を得る必要があります。
そのために必要なことはなんでしょうか?
私は、スポンサー様の課題を解決するために、”ジュビロ磐田”という価値を利用してもらうことだと思っています。

具体的には、スポンサーになることで
・ユニフォーム、看板等の露出
・集合肖像使用権
・エンブレムの使用権利
・チケットキャンペーン権
等の権利を得ることができます。
※スポーツマーケティングについて学びたい方は以下をチェック!

これらの権利を活用し、スポンサー様がマーケティングやキャンペーンを行うことができる!ということをクラブが発信していく必要があるのかなと思っています。
現状、"ジュビロ磐田"という価値を使ったキャンペーンはまだ少ないのではないでしょうか?

ここからは妄想です。
例えばどんな企業がジュビロのスポンサーになることで、課題を解決することができるのでしょうか?
希望的観測を込めて、例のごとく我らが"さわやか"。
袋井市、掛川市の高速道路沿いに”さわやか”がネーミングライツを得た施設があるのをご存知でしょうか?

全国の方々が行き交う高速道路から見える場所、ということで更なる知名度アップ並びに来客者数の増加の課題を抱えているのかもしれません。
その場合、冠試合の実施によって、ジュビロサポだけではなく、アウェイサポにも足を運んでもらうような仕掛けができるかもしれません。

別の角度からだと、個人的な実体験として”さわやか”に幼少期にはそんな足を運んでいた記憶がなく、帰省をしたタイミングに行くイメージでした。
(私だけ?)
幼少期から足を運んでもらうために子ども向けの食育セミナーをジュビロと一緒に実施、等々が考えれれるのではないでしょうか。
ということで”さわやか”様ジュビロのスポンサーになってください!

3.試合関連経費

決算で1番衝撃を受けた項目です。Jリーグワースト2位です。
そもそも試合関連経費とはなんでしょうか?
Jリーグ規約第75条に以下の記載があります。

第 75 条〔公式試合の費用負担〕
 ホームクラブは、ホームゲームにおける収入を受領し、その試合の開催に要する次の費用(以下総称して「必要経費」という)を負担する。 
① 運営人件費
 ② スタジアム使用料(付帯設備使用料を含む)
 ③ スタジアム仮設設備設置費用(テント設営料等)
 ④ 入場券・招待券の印刷費 
 ⑤ 入場券販売手数料
 ⑥ 広告宣伝費 
⑦ クラブスポンサーの看板等の費用(スタジアムへの掲出料を含む)
 ⑧ その他運営に係わる費用
Jリーグ規約

恐らくですが、④~⑥については販売費および一般管理費にとして計上されていると思われます。
要するに試合関連経費とは、ホームスタジアムでの試合開催に伴う経費ということになります。

リーグワースト1の浦和については、収容人員が63,700人を誇る埼玉スタジアム2002がホームスタジアムであり、そのキャパシティは収容人員が15,165人のヤマハスタジアムの4.2倍です。
箱が大きい分、運営人件費に費用が掛かるのは当たり前です。

すなわち、箱が小さいヤマハスタジアムをホームに持つジュビロ磐田の試合開催に伴う経費が高すぎるのです。
これは今に始まった話ではなく、5年前から危惧されていたみたいです…

ヤマハスタジアムの使用料がいくら程度かの情報が見当たらなかったので、リーグワースト3位のC大阪のホーム、ヨドコウ桜スタジアムの料金表を張っていきます。

それにしても社長が社長の運営費を圧縮できたと仰っているのが気になるな~、これでいいという評価なのか…

もっと大きな赤字額を見込んでいたが、試合の運営費などを抑えて圧縮できた
小野勝社長

私が考える試合関連経費を減少させる方法は、ヤマハ発動機さまにまけてもらう、です。
もちろんただでまけてもらうことはできないと思っているので、ジュビロのホーム試合の際に、ヤマハ発動機さまのPRを実施することで、スタジアム使用料をまけてもらいます。

ヤマハ発動機さまのバイクが試合前、ハーフタイムに走るのは面白そうだけど、芝生が傷むからな…と思っていましたが、最近以下の記事を拝見しました。

試合のハーフタイムにオフロードバイクがグラウンドの周りを走りジャンプをしたり、そういう演出をやったんですね。オフロードバイクはヤマハ発動機さんの協力で実現できました。

グランド周りならできるんですね!!
これはやらねば!!

他には、地域的に雪が降らない磐田の子ども達に雪を感じてもらうために雪山を用意しつつ、除雪機も一緒にPR(その時の対戦相手は必然的に札幌になるな…)や防災対策コーナーを用意し、発電機のPR等々
これらのようなイベントを実施することで、スタジアム使用料をおまけして頂けないかな…

4.おまけ(チーム人件費)

めちゃくちゃ気になるチーム人件費ですけど、ジュビロは昨シーズンJ2だったこともあり、今シーズンと異なると思うので、簡単に確認したいと思います。

今シーズンはJ1だった2019年シーズンを参考にすると、約2,000万程度か?
リーグ全体で言うと12位くらいですかね?
そうなると順位もそれくらいになれればいいですよね…

チーム人件費と順位は異なる!
だからこそサッカーは面白い!
という意見も聞こえそうですし、そのご意見もごもっともですが、一応昨シーズンのチーム人件費と順位の相関を見てみたのが、以下です。

一応正の相関があるんですよね…
あくまでも2021年シーズンですけど。

収益の大半がスポンサー収入、費用の大半がチーム人件費ということで、スポンサー収入を増やし、よりチーム人件費に回したいですよね…
その前に赤字解消が大事ですけど!

5.最後に

今回は、ジュビロの損益総括を紐どいてみました。
いかがだったでしょうか。
これで来シーズンはスポンサー収入を増やし、赤字解消、選手補強!といって欲しいですね。
まずは、J1残留することから!
本日は、残留争いのライバルである湘南戦。絶対に落とされません。
絶対勝つよ!


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