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土木偏愛note『from DOBOKU』

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土木広報センター情報集約・発信グループ fromDOBOKUグループのメンバーが、偏った(マニアック)な話題をお送りする、土木偏愛note『from DOBOKU』のマガジンです…
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2023年4月の記事一覧

ドボクなイラスト#6 大搦堤防と象の鼻

土木にかかわる好きなモノをイラストで紹介します⑥佐賀平野の土木遺産「大搦(おおがみ)堤防」と「象の鼻」 土木にかかわる好きなモノをイラストで紹介していきます。 明治以降の佐賀平野の干拓地開発により設けられた旧東与賀村の石積みの堤防群で、明治前期の有明海沿岸の干拓堤防としては最大規模です。大搦干拓地(西大搦、70数ha)、授産社搦干拓地(東大搦、66ha)の外周に築造され、高潮被害を防いできました。現存する石積み堤防の延長は、大搦堤防:1,425m、授産社搦堤防:1,325

【大倉喜八郎】150年企業の創業者〜土木スーパースター列伝 #20

長寿企業数ナンバーワンを誇る国、日本。 今年2023年に150周年を迎える長寿企業の大成建設の創業者「大倉喜八郎」を推します。 大倉喜八郎は渋沢栄一に肩を並べる大実業家。 大成建設を始め、サッポロビール、帝国ホテル、帝国劇場、日清オイリオグループ、あいおいニッセイ同和損害保険、特種東海製紙、リーガルコーポレーション、ニッピ、日本化学工業、東京製綱、日本無線などなど創業に関わった企業は数多とあります。 詳しくはこちら(大成建設HP) 趣味は「狂歌」 狂歌で味わう喜八郎

特集主査ファイル#04 土木学会誌 第108巻 第4号

土木学会誌 第108巻 第4号 特集:「コンサルティングの醍醐味」 主査:田代裕一 所属:(株)パシフィックコンサルタンツ 土木学会WEB情報誌from DOBOKU提供となった 土木学会誌動画(略してDD)の第4回目のゲストは 2023年4月号特集:「コンサルティングの醍醐味」 の主査を務められたパシコンの田代さんです。 「醍醐味とは,至上の味わい」という土木の仕事の神髄を表現する一言から入った,今回のDD(土木学会誌動画)も素敵に仕上がっています!建コンと呼ばれる建

ドボクのラジオ 第202回「【土木偉人シリーズ】「人は老いるほど豊かになる」 ~江戸の土木偉人たちと敬老社会~」 

2023年4月12日(水)放送  ゲスト:緒方英樹さん  ナビゲーター:JUMI  案内役:赤井のぶ 「人は老いるほど豊かになる」今の時代で「その通り!」と、どの位の方が思うでしょうか?江戸時代では、老いることが幸せになる「敬老社会」だったのです。江戸時代は、死亡率の高い7歳までを乗りこえれば、高齢社会が待っていました。そこで、徳川家康は、愛読書の「論語」が唱える「人は老いるほど豊かになる」の思想を政治に取り入れ「大老」「老中」「家老」を置きました。この敬老精神は、徳川歴代

ドボクのラジオ 第203回「Bridgeer2.0」

2023年4月19日(水)放送  ゲスト:白石 薫さん 、本間 順さん ナビゲーター:JUMI  案内役:赤井のぶ 今回のテーマ「Bridgeer2.0」みなさん、なんだと思いますか?これは、ブリッジ(橋)とER…ERはエラーではなく、今後進んで行くための道筋であり、~者~する人という、ドライバーとかティーチャーとかと同様のことを示しています。職業(仕事)として橋に関わるだけでなく、好きな橋があったり近所で使っていたり橋を意識している人全員がBridgeerなのです。1.0

ドボクなイラスト#4 ミニバックホー

土木にかかわる好きなモノをイラストで紹介します④土木現場の建設機械「ミニバックホー」です 土木にかかわる好きなモノをイラストで紹介していきます。 土木現場で活躍する建設機械「ミニバックホー」のイラストを描きました。 土木現場の職場環境改善で、将来に向け期待する事のなかに建設機械の進化があります。 重機の中でも『掘る』『吊る』『均す』ができるキャノピー付きミニバックホーは非常に使い勝手が良く、人力作業の軽減に大きく寄与していると思います。 今後さらなる4つの進化を期待します

ドボクなイラスト#3 廃線駅標

土木にかかわる好きなモノをイラストで紹介します③旧国鉄佐賀線廃線跡の「もろとみえき」駅標 土木にかかわる好きなモノをイラストで紹介していきます。 旧国鉄佐賀線廃線跡の「もろとみえき」駅標です。 父親の仕事の関係で、福岡県大牟田市から柳川市に転校し、福岡市や久留米市、大牟田市には西鉄大牟田線が便利でよく利用していました。 鹿児島本線の最寄り駅は「瀬高駅」、唯一柳川市にあった国鉄の駅は 佐賀線の「筑後柳河駅」で、国鉄分割民営化前の1987年に全線が廃止されました。 佐賀線の廃

ドボクなイラスト

土木にかかわる好きなモノをイラストで紹介します②筑後川デレーケ導流堤 土木にかかわる好きなモノをイラストで紹介していきます。 筑後川の「デレーケ導流堤どうりゅうてい」です。 導流堤、通称「筑後川デレーケ導流堤」は、航路の改良を主目的として、蘭人技術者デ・レーケ(1842~1913年)の設計により、築かれた土木施設です。当時の明治政府により、筑後川全川にわたる根本的な改修の要望を受けたものです。 導流堤は、川の流れを速めることで河口付近での土砂の堆積を防ぎ、航路を維持するた

ドボクなイラスト

土木にかかわる好きなモノをイラストで紹介します①筑後川昇開橋 土木にかかわる好きなモノをイラストで紹介していきます。 筑後川に架かる旧国鉄佐賀線の「筑後川昇開橋ちくごわしょうかいきょう」です。 筑後川に架かる昇開橋は、昭和10年5月に旧国鉄佐賀線の鉄橋として開通した我が国最大級の鉄道用可動橋です。また、開通当時は、東洋一の昇開橋だったともいわれています。 大型船が自由に航行できるように、中央の24m区間が、高さが30mの二つの鉄塔に沿って23mの高さまで昇降することに特徴

ドボクのラジオ 第201回「あなたの見た岩は○○○だった!」

2023年4月5日(水)放送 ゲスト:木原幹夫さん(日本GRC工業会) ナビゲーター:JUMI 案内役:蛎殻町の松 ドボラジ始まって以来初めて、タイトルが「伏せ字」になりました(笑)。「○○○」は、「GRC」で、ガラス繊維補強セメント(Glass fiber Reinforced Cement)の略称だそうです。セメントと水と砂を混ぜたものが「モルタル」で、これに砂利が入ると「コンクリート」ですが、砂利ではなく耐アルカリガラス繊維が入ったものがGRCです。スタジオに木原さん

土木学会誌 第108巻 第4号 特集「コンサルティングの醍醐味」

 毎年、四月号はフレッシャーズ(もはや死語?)に向けた「土木とは」という特集が組まれます。昨年度の「Allyへ続く途」、一昨年度の「30代の土木」など指折りの特集が組まれてきました。  そして、2023年度は「コンサルタント」という仕事。企画趣旨にあるコンサルティングの見取り図をまずご覧に下さい。かなり絞り込んだ業務となっていますが、いかに土木にコンサルティングが重要かが、一目で分かります。  昨日は、DDの収録で主査の田代さんにお話をうかがいました。「我を滅して、土木の

【トークイベント】緒方英樹×三上美絵「ドボクって何だ? かわいい土木・ダイナミック土木偉人」@本屋B&B(下北沢)2023.5.10(オンライン視聴可)

緒方英樹さんの『大地を拓く』 三上美絵さんの新刊『かわいい土木 見つけ旅』 が発売されました。 徳川家康から渋沢栄一までの大地を拓いた先人たちの技術・熱意・情熱を読み解いた『大地を拓く』、暮らしに密着、愛されてきた土木遺産をドボかわいい!と愛でる『かわいい土木 見つけ旅』、どちらもドボク愛にあふれています。 そんなおふたりの書籍刊行を記念したトークイベントが開催されます。進行役は私、鈴木三馨(スズキミカ)です。緒方さんとともに『土木偉人かるた』を作成し、三上さんとともに土

中央エフエムの聴き方

ラジオで聴く 東京都中央区及び千代田区・港区・台東区・文京区・新宿区・江東区・墨田区・江戸川区の一部では、FM84.0MHzでお聴きいただけます。 スマホで聴く ・アプリ「ListenRadio」をダウンロード ・画面下部の「選局」→画面上部の「トピック」の並びをスライドさせて「関東」を選ぶ ・スクロールして「RadioCity 中央エフエム」を選局(お気に入り登録する) パソコンで聴く ・http://listenradio.jp/ ・CATEGORYの「全国のラジオ局

(秘話)「ドボクのラジオ」誕生まで

はじめに ドボクのラジオが始まって丸4年。最初は、まさかこんなに続くとは思ってもいませんでした。どういう経緯でこの番組が誕生したのかについて、リスナーの皆さま向けにお話しいたします。 個人的な経緯 私(蛎殻町の松)は、一般社団法人中央区観光協会が主催する「中央区観光検定」に所定の成績で合格し、協会に登録した「中央区観光協会特派員」の名称でボランティア活動をしております。特派員になると、中央エフエムの昼の帯番組「Hello! Radio City」の「大好き!中央区」とい