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ドボクのラジオ 第202回「【土木偉人シリーズ】「人は老いるほど豊かになる」 ~江戸の土木偉人たちと敬老社会~」 

2023年4月12日(水)放送 
ゲスト:緒方英樹さん 
ナビゲーター:JUMI 
案内役:赤井のぶ

「人は老いるほど豊かになる」今の時代で「その通り!」と、どの位の方が思うでしょうか?江戸時代では、老いることが幸せになる「敬老社会」だったのです。江戸時代は、死亡率の高い7歳までを乗りこえれば、高齢社会が待っていました。そこで、徳川家康は、愛読書の「論語」が唱える「人は老いるほど豊かになる」の思想を政治に取り入れ「大老」「老中」「家老」を置きました。この敬老精神は、徳川歴代将軍に受けつがれ、やがて武士から町人まで浸透しました。江戸時代の村落共同体では、第三者による介護システムが整っていき、一人暮らしの高齢者も長屋などの相互扶助が一般化しており、周りの人たちが世話をしました。身寄りのない高齢者には、今でいう生活保護費を藩が支給していました。土木というハードと、福祉というソフトが一体となってこそ「幸せづくり」というインフラに結びつくことを、江戸時代の人たちが教えてくれます。
【放送回の音源や写真など】
番組HP
http://doboradi.jsce.or.jp/2023/04/13/b-233/

YouTube
https://youtu.be/pkw9t_RxcIg

文:赤井のぶ
赤井3姉妹の長女。ドボクに係わる価格がいつも気になっているニッチなドボク好き。