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腹立つ気持ちはどこにいくのか?祖父母のお世話生活で思うこと〜part 2〜

またまた唐突ですが、祖父母のお世話生活で思うこと〜part 2〜です。
背景情報とかはまた今度書きます。車がないと移動できない田舎で、パキスタン猫の弥生と一緒に祖父母と期間限定で同居してます。

今日は祖父母と接するうえでの気持ちのゆくえについて。
またまたつらつらと書いてます。途中汚物に関する記載や強い言葉遣いが出てきますが、ご容赦いただけますと幸いです。


祖父の失禁

入退院を繰り返すなかで、ようやく紙パンツの使用に慣れてきた祖父が、突如として「失禁用トランクス」なるものを購入しました。
尿をしても吸収してくれるパンツだそう。


多分こういうの。Amazonより。


Amazonから昨日の朝届きました。6枚で14000円くらいだそうだ。高い。

紙パンツの使用に慣れる前はずっとトランクスを履いていて、トイレに間に合わずに廊下で失禁したり(尿が道標みたいになる)、自室の中で脱糞したりして、毎日のようにトランクスを汚していました(脱糞事件についてはまた今度)。
そのトランクスを洗ったり、廊下の尿を掃除したりするのは、腰の曲がった祖母でした(ヘルパーさんにお願いすることもあったようですが、この頃は週2での支援だったので、ほとんど祖母が対応していました)。
祖母の腰は5年くらい前から曲がり始めて、今では歩行器を使ってやっと動ける状態です。

私が同居するようになって、ケアマネさんにも協力していただき、少しずつ説得を繰り返して、やっと紙パンツを履くようになったのが2ヶ月ほど前
さらに、自室にポータブルトイレを設置したことで、廊下での失禁回数は格段に減っていました(ポータブルトイレの設置に伴って、現在は週7で訪問介護していただいています)。

にもかかわらず・・・
急に「失禁用トランクス」を購入した祖父。

祖父に聞いてみました。
私「おじいちゃん、なんかパンツ届いてたけど、あれはなんなん?」
祖父「これなら汚れても洗濯機で洗濯できるし、ええやろ。」
私「ふーん、でも汚れたやつ、誰が洗うん?」
祖父、黙ったまま祖母を指差す

いやいやいや・・・
なんで自分で洗濯できない(しない)のに、そんなものを買うの・・・??
自分の汚物の処理を人任せにするということの神経がわからない・・・
と思いつつも、こうしたことを言うとすぐにむくれてしまうので、
「とりあえず様子見やね」と言いました。

祖父は自分でトイレを汚しても、その処理は絶対に自分ではしません。
祖母が使うときになって、汚れていれば祖母が掃除しているようです。
(我が家は2階建ての二世帯構造なので、私は2階部分のトイレやお風呂を使っています。)

今日のやりとり

こうした背景のもと、本日別件でケアマネさん(女性)が家に来てくれたので、祖父がいないときに小声で相談してみました。
すると、早速ケアマネさんが祖父に聞いてくれました。

ケアマネさん「今は下着はどんなのお使いなんですかー?」
祖父「新しくパンツ買ったんや。これは洗濯もできるんや。」
ケアマネさん「あら、お父さん、洗濯機も使えるんですか、すごいですねえ。」
祖父「俺はできへんで。俺はやらん。
私割って入る。「でもおじいちゃん、汚れたパンツ、他の洗濯物と一緒に洗濯機入れんといてなー?一緒に洗うの嫌やで?」
祖父「うるさい!
目を見合わせるケアマネさんと私。
ケアマネさん「でもまあ、もし汚してしまうようやったら、やっぱり不衛生やし、紙パンツの方が楽でよろしいに。」(「〜に。」というのは方言。「ですよ」みたいなニュアンス。)
祖父「紙パンツはゴワゴワして、ズボンを履いた時に形が悪いから嫌なんや。あとは前開きじゃないからトイレしづらいしな。」
ケアマネさん「それはそうですよね、まあ様子見ましょうか。」

ケアマネさんがふわっとまとめてくださって、その場はおさまりましたが、祖父に「うるさい!」と言われたことへの腹立ち、汚物の処理を人任せにする祖父への怒りはいまだに消化しきれません。

どこへもいけない腹立ち

祖父が去った後にケアマネさんにフォローしていただいたり、パートナーに電話をして話を聞いてもらったりするなかで、
年配だし、何かを言ったって、もうどうしようもないとか、ケアマネさん(年下の女性)の前だから恥ずかしくて声を荒げてしまったんじゃないかとか、
私のなかでの理解とか消化を促すことを言ってもらったけれども、
「うるさい!」と言う祖父に対して、「それはおかしいよね。」とか、「そんな言い方はないんじゃない?」とは言えない、いや、言うことはできるがその後もっと祖父が激昂して更なるストレスにつながることが目に見えているという、その状態が、非常にモヤモヤするんだと思います。
つまり、祖父のせいで腹立つ気持ちを抱えても、本人にぶつけられない、いや、ぶつけることはできるけれど、それが腹立ちの気持ちの消化にはつながらない、という状況が辛い、のだと思います。
話したらわかる、という安心感が全くない関係性ということ

以前にもっとひどい暴言を吐かれた時には、「腹が立つ」どころではなくて、
「この人なんで生きてるんだろう?」という気持ちになりましたが(強い言葉ですみません)、
今回は「腹立つわ〜」くらいだったので、ストレス度合い的にはそんなに高くないのだと思います(自分の気持ちの観察も、大事だと思ってます)。

対話ができない相手と接するなかでの、
腹立つ気持ちのゆくえが気になるところです。


おもちゃに夢中の弥生さん


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