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文体模写の模写日記:村上春樹編④

きみが店の経営難から人員を減らそうとしている事実について、僕は何も興味を持っていないし、何かを言う権利もない。ただ太陽の紫外線を浴び続けた白いプラスチックが黄ばんでいくのを眺めるようにただ見ているだけだ。


勝手に学生のシフトを減らせばいいし、ただテナントの契約が切れるまで待てばいい。その間きみが何をしようと自由だ。少なくともただ人が出入りする空間がそこには存在している。好むと好まざるとにかかわらず。


営業時間を短縮してもいいし、通常営業するときの人数を減らしてもいい。業者に仕入れの量を減らすように伝えたっていい。それも悪くない選択だ。結局のところ、契約終了まで待てばいいのだ。それ以上でもそれ以下でもない。


ただ、一つだけ確実に言えることがある。


完璧な経営は存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。

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