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JPRパレットのハナシ『IoT×パレット』

こんにちは。JPR広報部の外里(ほかり)です。「2022 FIFAワールドカップ」に、世界中が熱狂していますね!日本は惜しくもベスト16でしたが、強豪クロアチアと互角に戦っている姿に感動しました…!今回のワールドカップの公式球である「アル・リフラ」は、ボール内部にセンサーが搭載されており、キックポイントを正確に検出して自動でオフサイドの警告を出せる技術が採用されているのだとか。IoT技術は今やスポーツの世界でも活躍しているのですね。恐るべし。。さて今回はIoT技術に関連したパレットのお話です。

参考:FIFA HP「半自動オフサイド技術、2022 FIFAワールドカップで適用へ」

パレットにもIoT技術を活用

JPRの主力プラスチック製パレット「PT-11」も、実はIoT技術が活用されています。鍵となるのは「RFIDタグ」です。RFIDはRadio Frequency Identificationの略称。日本語にすると「近距離無線通信を用いた自動認識技術」のことで、交通系ICカードや衣料品店のセルフレジで商品情報を読み取る際などに活用されているのが身近な例ですね。JPRは2000年頃からRFIDの研究開発を始め、今では99%以上の「PT-11」パレットにRFIDタグが付いています。

パレット内側に付いている外付け型のRFIDタグ

RFIDタグ付きパレットの活用

RFIDの特徴は、非接触で情報の読み書きができること、リーダーとタグが離れていたり、間にモノがあっても情報通信が可能なこと、複数のタグを一括で読み取れることなどが挙げられます。一つひとつ直に情報を読み取るバーコードと比べると特徴が分かりやすいですね。当社のRFIDタグはさらにパレット利用向けの工夫がされています。

  • 耐久性:パレットの寿命に負けないよう、またフォークリフトがぶつかってしまった際の衝撃に負けないよう、長期間強度を保てる仕様になっている

  • 読み取り方向:ICカード等は方向が決まっているが、パレットの作業時に毎回方向を気にしていると運用効率が低下するため、全方向から読み取り可能になっている

各パレットに固有の番号を付けることで個体の位置、状態などを管理でき、パレットの個体管理が効率よくできます。さらにパレットに積載されている商品情報をパレットと紐づけることで検品の際の省力化も可能にします。

参考:GEMBA「日本パレットレンタルの挑戦ーー「パレット」は疲弊する物流現場を救う情報インフラとなるか?」(2019.8.29)

パレット読み取りの様子(ハンディタイプ)

現在は主に社内でパレットを保管している倉庫(デポ)で、パレットを数える際に活用されています。タグを読み取る時は、写真のようなハンディタイプのリーダーを使用することもありますが、フォークリフト自体がリーダー機能を持つ「Tag Reading Fork(タグ リーディング フォーク)」という独自の商品もあります。こちらは特許を取得し、外販に向け準備を進めております。

ご興味のある方はこちら(↓)をご覧ください

物流パレットとIoT、なかなか連想しづらい組み合わせですが、ハード(モノ)の存在抜きでは成り立たない物流という業界で、いかにソフト(情報)をうまく連携するかがいま業界では非常に重要になっています。パレットのレンタルの傍ら、こうした技術開発にも引き続き挑戦してまいります。

最後までお読みいただきありがとうございました。