「ひきこもり」の問題9 「ひきこもり」の定義

以前、
ひきポスで、
ひきこもりの定義について書きました。

『「ひきこもり」の定義を再考する』
(https://www.hikipos.info/entry/2023/01/26/070000

僕の考える「ひきこもり」の定義は、
「社会生活に困難を感じており、
切実な問題に取り組んでいるが、
経済のサイクルから外れている状態」
です。

詳細は上の記事に譲りますが、
支援機間での状況を問いたい、
という問題意識は人々の共感を得られなかった一方で、
この「ひきこもり」の定義については幾らか人々の共感が得られたように思います。

でも、
広まりませんでした。

一体、「ひきこもり」の定義は、
どうやったら広まるのでしょうか?

この「ひきこもり」の定義が広まるとメリットがいくつかあります。

この点は記事の中で書いていますが、
いくつか追加した上で改めて記載いたします。

1つは、
当事者が取り組んでいることが尊重される、
という点です。

一般的に「何もやっていない」
やっていてもクリエイティブなことはしていないと評価される「ひきこもり」当事者が取り組んでいることが、
主体的な活動として尊重され、
評価される可能性があります。

「何もやっていない」のではなく、
「切実な問題に取り組んでいる」
という視点で観るからです。

2つ目は、
「ひきこもり」当事者のサポートがしやすい、
ということです。

1つ目の理由と同じですが、
「ひきこもり」当事者に対して、
何をして良いのか分からない、
という視点から、
当事者は切実な問題に取り組んでいる、
という視点に変わり、
当事者が取り組んでいることを理解しようとする姿勢に変わるからです。

そして更に、
その切実な取り組みを、
経済のサイクルに入っていくこと(仕事をしたり、収入を得ること)に繋げるにはどうすれば良いか、という視点も産まれ、
繋げるにはどうすれば良いか、
一緒に考えていくこと自体が支援になります。

当事者が取り組んでいることを主体的な活動として評価し、
その活動を仕事や収入に繋げるにはどうすれば良いか、
という視点は、
とてもクリエイティブだと思います。

きっと、
今までとは違った世界が開けてくると思います。

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