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詩集CRY BABY

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今まで単体での詩は載せてきましたが、詩集としては初のコンセプト詩集。 タイトルの「CRY BABY」は、Netflixのデビルマンのサブタイトルより
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記事一覧

CRYBABY⑥ 僕は正直どうでもいい

君を癒すためには何年も何年も
時間がかかるだろう
君の左手首の
ささやかな反抗を
いつまで君が我慢できるかわかんないけど
とりあえずハグ
君は「バカ!」って言いながら
大量の涙を流し
「あなたでよかった」
僕自身もそう思ってる
今日は君の誕生日
0:00ちょうどに「おめでとう!」

詩集CRYBABY④

「会いたいんだけど」

僕はずっと『彼女』は
別れない限り僕のことを好きというか
招集をかければ
1時間もしないうちに
会いに来ると思ってた
でも、
最初っから『彼女』は
僕の言葉に嫌悪感があったらしく
「会いたい」が1番気持ち悪いと
思ってたらしい
世界でたった2人残ったとしても
やっぱり君は
僕を気持ち悪いと思うのか
さぁ、残虐の始まりだ
この流れで僕は『彼女』以外を
この世から排除を始めよう

CRYBABY③

「月がない夜の帰り道」

よく考えたら、
僕の目が斜視で見えづらくて
今日に限って
雨だったからか
歩いて帰るしかない

絶対飲まないと決めてたアルコールで
薬が強く反応してて
その勢いで飲めるだけ飲んで
「○○ちゃんと帰りたい」

見えにくい中
しかも今日は3月最初の新月で
このタイミングで人生が変わるって
たまたま見てた占いで
もうそのタイミングしかないみたいに
君に告白した

「はぁ」

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詩集CRYBABY②

「ちょっと違う」

いつもだったらこんな時間は
彼氏と電話してるって知ってて
でも、今日は僕のところに
グズりながら
「会いたいんだけど」
もちろん拒まない
でもその違和感は
なんかあったとしか思えなくて
急いで最後のくだりの電車に乗って
君に会いに行くと
もう泣き出してる
「振られちゃった」
そっか
望んでたはずなのに
あいつと離れて欲しいと思ってたのに
「もう一度、会ってきなよ。」
泣けるほど

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詩集:CRY BABY①

「誕生」

あの日、朝目覚めたら
また「ボク」に生まれ変わってる
誰かが悪いなら
誰かを責めれるけど
ボクらはずっと
「誰か」に導かれてるんだ
産声が轟く
ここはどこだ?
泣いても
笑っても
「ボクら」にしかなれなくて
ずっと僕らの思う
「誰か」にしか
選択肢は無い