ウクライナは本当に世界一可哀想な国なのか

日本語不自由です。読んでイライラするかもしれませんがご容赦ください。

今日、ロシアによるウクライナへの本格的な侵攻に対する報道は止む気配を見せません。「ロシアは世界で一番卑劣な悪の国で、ウクライナは世界で一番可愛いそうな国」という意見すら見つかります。本当にそうなのでしょうか?

ウクライナがこうなったのは何故か

題名と関係ないので超簡単に。ウクライナは西側世界と東側世界の間に挟まれている立地のため、綱渡りをするような高度なバランス外交を求められます。なんだかんだあってロシアの侵攻の被害を受けることになり、西側と東側の覇権争いの場にもなってしまいました。そしてウクライナ政府+支援する組織らとロシア+支援する組織らが相互に非人道的な行いを繰り返す憎悪が憎悪を呼ぶ、ウクライナ侵攻以前からあった地獄絵図がより一層際立ってしまったのです。

アメリカをはじめとする西側は正義の国か

日本にいると侵攻の被害を受けたウクライナを正義を愛する国々が支援をしているという構図で報道されます。本当でしょうか?いいえ。
西側も東側と同様に侵略戦争や傀儡政権の樹立やそれに伴う残虐行為を繰り返しています。実質的に西側が要因で平和な国から地獄の国になった例、平和な生活が突如として奪われた例は数多くあります。それらの地域は現在もその爪痕を残しています。無政府状態、治安悪化、貧富の差の拡大やボロボロになった経済や設備の破壊に悩まされているのです。
日本にいると報道されないか、正義の戦争として扱われている「西側による戦争」も蓋を開けてみればただの侵略戦争。正義の軍隊のはずのアメリカ軍も相当な残虐行為を繰り返しているのです。第二次世界大戦の後は反省したとか思われがちではありますが、第二次世界大戦の時から変わってなどいません。

正義の国などありません。人類の戦争の殆どは蓋を開ければ自国の覇権のため、政権維持のため、支持率のため、資源のため…色々な利益のために行われています。「正義のため」など建前に過ぎないのです。群れをなす動物の一部は縄張り争いをしますが、それは資源のため、生き残りのためであり、人間の醜い動機よりはよっぽどマシでしょう。

それを踏まえた上でウクライナは可哀想な国か

ウクライナは可哀想な国です。そこに住まう国民からしてみればたまったものではないでしょう。
しかし、世界で一番可愛そうと問われれば答えは明確にNOでしょう。何故ならウクライナは「数多くある可哀想な国の一つ」に過ぎないからです。
この世の中には、前項にも述べたような覇権争いに巻き込まれた地域、世界的な大国が関与していない、ほとんど世に知られていない戦争も数多く存在します(相手陣営の批判材料に使えないから騒ぎ立てない→国民からの関心も低い)。
悪者扱いされがちなウクライナ難民以外の難民もウクライナ以上の地獄から逃げてきた人たちなのです。

「世界一可哀想な国ウクライナ」とか「悪の国の侵略を受けている唯一の国」とか「人道募金はウクライナに回せ!アフリカ諸国に回すな(by在日ウクライナ人)」「悪の東側を潰せ」「ウクライナ難民以外は悪者」「文明的な白人が被害を受けてる」とか言ってる平和を愛し、戦争被害者に支援の手を差し伸べる政治クラスタの皆様は、ロシアや自分が支持しない政治家の粗探しをするその時間で世界の可哀想な人々のことを調べた方が良いのではと考えます。


善悪二元論はとても分かりやすく、モヤモヤせずスッキリするものです。だからこそプロパガンダによく使われます。ですが、現実問題はとても複雑で分かりやすく、モヤモヤするものです。現実問題は単純化できません。善悪二元論で物事を語り、特定国や特定民族への憎悪を煽る報道を見かけても真に受ける必要はありません。その憎悪が戦争の原動力のなるからです。
我々愚民が、憎悪のエネルギーを、相手が誰であろうと困っている人を助けるという慈善のエネルギーに変換すれば、もう少し生きやすい世の中になっていくのではないでしょうか?


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