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詩のようなもの

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「詩」と「詩のようなもの」の境界は曖昧。 朗読はしていない言葉たちです。
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記事一覧

【詩のようなもの】ブラックボックス

【詩のようなもの】ブラックボックス

地に足がつかず
天とも繋がらず
彷徨い続ける魂

あなたは気づいていない
彷徨っている魂に 

魂の器だけが
我が物顔で闊歩する

器の外の光に心を奪われ
闇夜に蓋をする

忘れ去られたブラックボックス

心が疼く理由を知りたくて
愛の光に包まれたくて
歩き疲れたあなたは知る

タブーとされた
ブラックボックスの存在を

不浄とされたのは
神聖さを隠すため

苦しみから解放され
喜びを享受してこそ

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【詩のようなもの】信念との戦い

【詩のようなもの】信念との戦い

人間同士の争いはなぜ起こるのか?
それは信念があるからだ

人と人が争うのではない
人は己の信念と戦っているのだ

一番辛いことは何か?
信念が理解されないことだ

実際のところは
地球が滅んでも
国が滅んでも
愛する者が泣いていても
信念を貫く人間ばかりだろう

信念に美しいも醜いもない
全てただのエゴ
愛する者のためにエゴを捨てる
そうなって初めて信念という鎖から
解放されるのだろう

愛され

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【詩のようなもの】余白

【詩のようなもの】余白

人間のことは好きだけど
通じないことが多すぎて
ちょっと疲れちゃうな

言葉で埋め尽くすほど
ますます通じなくなる
甘えてるんだよね
言葉にさ

難しい言葉や論理を
操るのは向いてないんだ
力のなさを思い知るだけ

だからたくさんの言葉は
封印したんだ
私は子どもの味方だよ

言葉がなくても
ワクワクしながら
余白を埋めていく

そのキラキラした瞳を
守りたいもの

【詩のようなもの】泣き虫ライオン

【詩のようなもの】泣き虫ライオン

ぼくはライオン
百獣の王なんだ
プライド(群れ)を率いるリーダー
ぼくのプライド(誇り)はこの強さ
強さがなければ追い出されちゃうんだ
だからけっこう辛いんだよ
ぼくには安住の地がない
本当のリーダーでもない
役目を果たせなければ能無し扱い
たてがみふさふさ生やして
こんなに立派な見た目をしているけど
心の中は不安と悲しみでいっぱいなんだ
どうして百獣の王になんかなっちゃった
んだろう
ライオンや

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【詩のようなもの】清めの涙

【詩のようなもの】清めの涙

人間の体の半分は水でできている

水は感情をつかさどる

より水分量が多い子どもは感情の塊だ

涙を流さずとも自分の感情を自由に
表現する

大人になるにつれ水分量が減り、脂肪やら筋肉やらがついてきて頑丈にコーティングされていく

大人になるとはそういうことで
外見は大層立派に見える

でも水分を失ったぶん感性が鈍り
頑丈なコーティングが邪魔をして
眠っている感情までをも隠してしまう

体の水分量

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【詩のようなもの】言葉のお守り

【詩のようなもの】言葉のお守り

私があなたに差し出せるもの

それは見知らぬあなたを想い
紡ぎ出した言葉たち

私の分身

私に代わってあなたを守護する

そんな言葉のお守り

返す必要のないお守りだから

あなたの胸におさめて
もう大丈夫だと思ったら
流してください

できたら必要な人のもとへ
流してください

それが私の望みです

もしもご利益があったなら

「ありがとう」の気持ちを

そっと風に乗せて送ってください

きっ

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【詩のようなもの】合掌

【詩のようなもの】合掌

目をつぶり

深く深呼吸

仙骨を立て座り

大地に根を下ろす

肩の力を抜いて合掌

手のひらがピリピリ

熱くなる

頭頂から流れ込むエネルギーが

身体の中を通過して

地球へと流れ込む

手のひらに集まる靈氣を感じる

エネルギーチャージと浄化

合掌

【詩のようなもの】一人相撲(一人角力)

【詩のようなもの】一人相撲(一人角力)

相撲には二種類ある

勝敗を競う相撲

祈りを捧げる相撲

勝敗を競う一人相撲は
暖簾に腕押し

祈りを捧げる一人相撲(一人角力)は
神聖な儀式

神域において人がとるべき一人相撲は
どちらだろうか…

神人としての自覚を持ち
謹んで遂行する者を神は喜ぶ

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📖日だまり一句📖
神と人 一人相撲(一人角力)で 相通ず

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【詩のようなもの】六芒星

【詩のようなもの】六芒星

隠者ブルーの冷静さ

愚者レッドの奔放さ

聖者バイオレットの崇高さ

三位一体を上下にクロス

神聖な六芒星

愛の星

私は愛の星目指して歩いていく

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ブルーとレッドを混ぜるとバイオレットになる。
タロットカードの隠者と愚者を掛け合わせたような存在。
神聖なバイオレット。
バイオレットが私のお手本です。

【詩のようなもの】暗号

【詩のようなもの】暗号

音にこめる

文字にこめる

行間にこめる

暗号

何も感じない

何かを感じる

お好きなように
どうとでも

それが詩というもの…

はっきり言えないことも
あるんだもの

あなたが感じたいように
感じてください

解いた暗号はあなたの胸に
そっとしまっておいてください

それが私の喜びです
詩を書く者の喜びです

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【詩のようなもの】見えない眼鏡

【詩のようなもの】見えない眼鏡

私の愛用品
よく見えない眼鏡
ほどほどに見える眼鏡

遠くも近くもほどほどに見える眼鏡
それはそれは快適
それが幸せだった

でも色気を出してみたくなる
クリアな視界
パッチリした目を思い出す

コンタクトレンズをはめてみる
クリア過ぎる視界
クマが気になる目

知りたくないことを
知ってしまった
近くにいたっては
見づらいじゃないか!!

おずおずと愛用品の眼鏡に
手を伸ばす
やっぱり好き

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【詩のようなもの】生命(いのち)の使い道

【詩のようなもの】生命(いのち)の使い道

望まれた生命

託された生命

望んだ生命

果たしたい生命

つながれた生命の糸

お互いに引っ張りっこ

引き合いながら気づいていく

引き合いながら築いていく

生命の使い道

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📖日だまり一句📖
惹かれ合う 生命の道を 知るために

【詩のようなもの】あなたへ

【詩のようなもの】あなたへ

お元気ですか?
どうしてかわかりませんが
時折あなたの存在を感じます
過去世や輪廻というものは
存在するのでしょうか…?
袖振り合うも多生の縁
今を生きる私が知る由もない
無数の縁によって今の私がいます
あなたもそうでしょう
わからないけれど刻まれている記憶
記憶を無理に掘り起こすつもりは
ありません
必要なことは必然です
コントロールを手放すことが運命(さだめ)を
生きるということ
生命(いのち

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【詩のようなもの】龍が住まう神殿(身殿)

【詩のようなもの】龍が住まう神殿(身殿)

腹の底に眠る龍がいる
いつからか封印されてきた
誰の腹にも眠る龍
解かれる時を待っている
どうしてこんなになるまで
放っておいたの?
違う、違うんだ…
隠れていたんだよ
時期を待っていたんだ
岩戸が開く時期は
決まっているから

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📖日だまり一句📖
隠れ蓑 役目を終えて いざ目覚め