【詩のようなもの】清めの涙
人間の体の半分は水でできている
水は感情をつかさどる
より水分量が多い子どもは感情の塊だ
涙を流さずとも自分の感情を自由に
表現する
大人になるにつれ水分量が減り、脂肪やら筋肉やらがついてきて頑丈にコーティングされていく
大人になるとはそういうことで
外見は大層立派に見える
でも水分を失ったぶん感性が鈍り
頑丈なコーティングが邪魔をして
眠っている感情までをも隠してしまう
体の水分量は増えない
でも人間の身体はミラクル構造をしている
真っ赤な血液が無色透明な涙に変身するのだ
隠れてしまった感情を引っ張り出すには
やはり水の力が必要だ
清めの涙を流そう
健康な体は血液を濾過してくれる
血液は涙になり心を濾過してくれる
体と心はつながっている
清めの涙を流せる大人になろう
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?