【学級経営】1年間の見通しを持つ

学級経営をする時に、毎年、見通しを持ちながら行っている。

この見通しを持つことによって、学級経営に一貫性が出てくる。
また、次にすべこことを考えやすい。
そして、何か迷った時の判断基準にもなる。

私の学級経営の見通しは、「生徒同士の繋がりを徐々に広げていく」というイメージだ。

学級経営の最初は生徒同士の繋がりが弱いし、少ない。

特定の仲の良い生徒同士で繋がっているイメージだ。
だから学級全体への広がりもない。

ただ、自治的な集団をつくるのなら、最終的に生徒がどの生徒に対しても協力できるような状態を目指していく必要がある。

そうすることによって、日常生活の質はもちろん、行事などにおいても盛り上がることができる。

では、どのようにして生徒同士のつながりを強く、そして広げていくのか。

それは、共同作業の機会をつくっていくことだ。

ホームルームや授業などにおいて、ペアワークやグループワークの機会をつくることだ。
そのペアワークやグループワークの内容が生徒にとって質の高いものであればあるほど、このつながりをつくりやすい。

ただ、一気に全体につながりを広げることはできないので、一学期からペアワークから初めていく。そしてどの生徒でも協力してペアワークをできるようになってきたら、次はグループで協力して物事に取り組んでいく。
最初は4人程度のグループワーク、さらに学級が成熟していきたら、8人、16人、クラスの半分、クラス全体で。
このように、グループワークの規模を大きくしていくと有効だ。

最終的にクラス全体で協力して物事に取り組めるようになれば、体育祭や合唱、文化祭などにおいても協力して取り組める。

クラス合唱などが秋ごろにある場合は、そのクラス合唱の機会を、クラス全体で取り組む機会として捉えてもいいだろう。

あくまでも、日常生活において、クラスが協力して自治できることが目標だからだ。

また、クラスでレクをするのも、クラス全体で物事に取り組む機会にもなるだろう。

ペアワークやグループワークのコンテンツについては、書籍で売っている場合があるので、それらは買って参考にする価値は十分にあると思う。
ただ、全てのペアワーク、グループワークが、生徒たちが夢中になるようなものとは限らないので、コンテンツを自分自身で事前に見極めて、取捨選択していく必要がある。

以上のような「「生徒同士の繋がりを徐々に広げていく」というイメージを持っておくと、集団的自治へとクラスを高めていきやすい。


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