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「オランダ人が英語ペラペラな真の理由」とは?


とあるYouTube広告を見た

私が海外関係の動画をよく見るからか、
YouTubeに「英語力を上げたい人」だと思われている。
「英語レッスン」系の広告がめちゃくちゃよく流れる。

ある日、推しのミュージックビデオを再生した後「オランダ式」英語レッスンの広告が流れた。

その広告の言い分はこうだ。

「オランダではコミュニケーションの型を覚える独自の方式で学んでいる。
 だからオランダ人の英語力は非英語圏で世界一である。」

ん?ほんまか?

オランダ語と英語の関係

私はドイツ語と英語がだいぶできている方なのだが、オランダ語は文字ベースであれば難なく読むことができる。旅行で行っても「何が書いてあるかわからない」という事態に陥ったことはない。レストランで英語のメニューを要求したこともない。

なぜか。

オランダ語は英語とドイツ語のミックスのような言語なのである。西ゲルマン語群であることからドイツ語に似ているのは自然である。そして英語も実は西ゲルマン語群・アングロ・フリジア語群なのだ。
(ウィキペディアの受け売り)

歴史は苦手なので過去に何があったかは知らないが、言語学的には似ていて当然である。(実はリンジェ、賢くはないが大学で言語学を専攻し卒業研究で学年首位を獲得)

本当に教育方法の問題なのか

別にオランダの教育方法が間違っているという話は毛頭していない。
どのような教材を使っているのか私は知らないがフレーズを中心に覚えてコミュニケーションの仕方を学ぶということであれば私も(というか誰でも)赤ちゃんの時にやっていることなのだからプラクティカルユースには実に向いている教育法だろう。

とは言っても、それ以上に言語が似てれば覚えやすくて当然なのだ。日本語がもし仮に英語と似ていれば、日本人も「英語できない」と変にコンプレックスに思わずに済んだかもしれない。

言語の特質を無視して「あそこの人たちは英語のレベルが高い!」
「日本人も同じ方式を導入すれば英語が話せるようになる!」
と軽率に謳うのはいかがなものなのか、と少し思った次第です。

#教育 #英語教育 #外国語 #外国語教育 #英語 #オランダ #オランダ語 #ドイツ語  

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