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スーパーからの家路

スーパーに寄ると、つい余計なものを買い込んでしまう
家に帰ったら、スニーカーのつま先を磨かなければと思う
なんで生きているのかと思う
そんなに美しくもない灰色がかった夕焼け空がつづく

川のほとりで、水鳥の鳴く声がする
時々立ち止まってしまおうかという速度で歩いている
振り返っても誰もいない
もうすぐで夜の帳がおりる

スーパーに寄ると、つい余計なものを買い込んでしまう
家に帰ったら、スニーカーを磨かなければと思う
なんで生きているのかと思う
いつ死のうかと考える
やけに感傷的な面持ちになる自分を嘲笑う
そんなに美しくもない灰色がかった夕焼けがずっと
つま先を地面に引っ掛けるたび
磨かなきゃいけない部分が増えたと思う
なんで今生きているのかと考える

誰かが呼んでいる気がする
のに
スマートフォンは静かなまま
きっと連絡の取れない誰かが呼んでいる
求められている
程の人間でもないのにな

なんて
大人を1/3は受け入れたつもりで
世界は何も変わらなかった
成熟に逆らったわけでもなく未熟で
でもどこまでも灰色がかった夕焼けがつづいている

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