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【超短編集】yule・最終章【詩集】

L◯adリスペクトな感じです

見つけた

心の奥底の最後の出っ張り

"自罰"という免罪符

自分を罰することがやめられない

頭ではわかっていても

怖い

自分を罰することで

許されたい

だけど

そんな偽物の免罪符が機能する訳ない

それでも止められない

本の束の間の痛みがもたらす安堵

それが麻酔みたいになってる

おかげで心は針穴だらけだ

もう刺すところが見当たらない

それでも刺せるところを探している

怖い

やめるのが

どうしようもなく

怖い

自由が

孤独が

目線が

無邪気が

獣が

時計の針が

今が

明日が

あの時のことが

追いかけてくる

ずっと心の瞼を閉じているために

どこか免罪符を刺せる場所はないか?

ここも違う

これも

この場所も

こっちも

あっちも

ない

でも

刺さなきゃ

誰か

止めてください

いや

独りで

ちゃんと

止める

止める

今日は

復活祭だから

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