見出し画像

御伽噺は人形たちの前日譚の雪の花

一つのシリーズが終わったので、あとがきでも…。
今回の記事タイトルがこのシリーズのタイトル。

初めて世界観を意識して作った曲、シリーズです。
学生時代、好きだった友達に曲を披露したところとても喜んで貰えて
「物語を作ってそれにそって曲を書いたらもっと面白くなるよ」
と言われたのがきっかけだったりします。
その所為かこの曲たちを聴くと甘酸っぱい恋の記憶が蘇る…。

物語のテーマは『寂しさ』と『お墓参り』です。文明文が滅んだ後の世界、ポストアポカリプス系の世界をイメージしています。
主人公が小さい頃から持っている絵本をきっかけに旅に出て、最後には過去の文明人たちのお墓にたどり着いて思いを馳せて終わります。
人間がすべて滅んでいる為、人間が出てきません。
一切書いていませんが、主人公も人ではなく人造生命体のつもり。
もともと設定だけ作ってシナリオは書いていない為、すべての設定を反映しきれていません。
というかこの世界観でいくつもシリーズ作っており、その後の物語で設定回収してたりします。

シリーズ構成として、基本的にはシナリオ曲と戦闘曲が交互に続きます。
ファンタジーイメージのシナリオ曲は全体的にぼんやりとした音作りを意識しており、音の立ち上がり速度を極端に遅らせたり、コーラスを極端にかけたりしている為『これ何の楽器だっけ』と自分でもわからなくなることもしばしば…。
それに対して戦闘曲はゴリゴリ電子音を使ってテンポを速めて、雰囲気重視です。
二つの異なった雰囲気の曲調を混ぜている所為か、曲数が比較的多いシリーズになりました。

書いてからもう10年近くたったシリーズということもあり、聴き返すと色々の感情がこみ上げてきます。
恋心だったり、青春の苦悩だったり…。
自分が書く曲は基本的にシナリオを元に書いていますが、その時の感情が大きく反映されています。
実質日記みたいなものです。
一曲一曲の物語を曲を聴きながら書き起こしていると、少し涙ぐむことも…。
とても良い回想になりました。
またあの頃に戻りたいような気もしつつ、思い返して焦がれることが出来る今の幸せを噛みしめたいような気もしつつ。。
初恋の甘酸っぱさに思い馳せながら、今晩は眠ろうと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?