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わたしの仕事を今、明かす理由


あと1年。
何の仕事をしているか、明かさないつもりだった。
育休中だけでも、「仕事とは無縁のわたし」になってみたかったからだ。


でも、やっぱり。
仕事を切り離すのは無理だった。
わたしの仕事について、「note」に書きたくなった。
仕事復帰したら書こうと思ったけど、その時には忙しくて無理かもしれない。

この記事で仕事について触れ、今後はそれついても「note」を書いていく。
自分の仕事について述べるわけだから、これはひとつの「自己紹介」のようなものかもしれない。
「note」を始めて5ヶ月。
ようやく「わたしの自己紹介」の記事を書くことができる。




わたしは、小学校教諭だ。

全校児童100人にも満たない、田舎の小さな小学校に勤務している。
と言っても、その学校にいたのは1年半ほど。
異動後、すぐ産休に入ったので、お休みしてから6年目になろうとしている。

コロナ禍の前に休んだ。
だから、コロナ禍中の学校現場を知らない。
そのことも、自分が「教師」だと名乗る事の壁になった。




そもそも、この「教師」という職業。
求められる人格のハードルが高くて、ときどきこわくなる。


ママ友のあいだでも、自分が「教師」だと言おうものなら、「じゃあ子育てばっちりやん」とか「小さい頃、何をさせたら頭よくなるか教えてよ」とか言われる。


そんなの、わたしが聞きたい。
ぜんぜん、子育てばっちりなんかじゃない。
でもわたし自身、「教師」である自分は、子育てがうまくできるんじゃないかと思っていた。


そんなこと、関係なかった。
むしろ「教育に携わる私は、子育てもうまくできねばならない」と、勝手に自分に高いハードルを掲げ、現実とのギャップに苦しんだ。

「教師」に勝手な理想を押し付けているのは、わたし自身だった。




そんな理由もあって、「note」ではなるべく「教師」だと言いたくないと思っていた。

教師なのに、こんな文章しか書けない。
教師のくせに、常識知らず。
そんなふうに思われたらどうしよう、と不安だった。

あるいは、教師なのに「子供といるのが辛い」とか「子育てしんどい」とか言ってもいいのか。
責められ、非難されるのではないか、と心配になった。


教師という職業は、今や「誰でもなれる」「ブラックすぎて、なり手がいない」「社会に出てない世間知らず」など、イメージ降下の真っ只中。
そんな風当りの強い中、「わたしは教師!」と胸を張って言えそうにない。



そう思って、「note」を続けて5か月。
「note」の世界が、想像以上に優しかったこともあり、わたしの心境は少しずつ変化した。

「#仕事について話そう」というタグが、気になるようになった。
他の方の「仕事」の記事を読んで、熱い思いやまっすぐな姿勢に胸を打たれた。
副業、転職、ワーママや時短勤務、いろんな「働き方」を知った。

そうやっているうちに、「わたしも自分の仕事のことが書きたい」と思えるようになった。


今の教育現場のことは分からない。
難しい教育理論を語ることもできない。
崇高な目標もない。
「教師」にふさわしい人格かどうかも分からない。

でも、「教師」をしてきた自分も、間違いなく「わたし」だから。
そのことを「note」でも認めたいと思った。


実際に「教師」をしたのは5年未満。
担任は5クラス、勤務校は2校。

それでも、書きたいことが山ほどあるのだ。

どうして、「教師」を目指したのか。
どう勉強し、どんな試験を受けたのか。
教育実習のことや、初任校のこと。
感銘を受けた先輩先生たちの授業。
力を入れてたい「国語」の授業。
これまで出会った、エネルギー溢れるいきいきとした子どもたち。

これらを切り離して、「note」に「わたし」のことを書き続けるのは、不可能だと分かった。
だから、勇気を出して、「教師」を名乗る。

「ふさわしい」とか、「どう思われるか」とか、そういう他人の評価は一旦思考の外に置いておこう。

「教師」である「ありのままのわたし」を書いてみたい。



2024年は、育休最後の一年。
働き出せば、もう「note」にゆっくり時間はとれない。

だからこそ、これまでの「教師」人生を振り返っておこう。
それはきっと、仕事復帰したとき、自分の働き方や教師の在り方にいきてくるはずだ。



ということで、育休中の小学校教諭でもある「わたし」を、今後もよろしくお願いいたします。

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