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御縁ってあると思う(山のはなし)

なんだかんだで
note書くの、4年ぶり。驚。

なんでか
書きたい衝動というやつに
たまに駆られる。たまに。

4年ぶりの衝動。

書きたくなったのは
今の私の主成分
オタク的に好きすぎてる
山のこと。



今から十数年前
いわゆる「山ガール」というものが流行った
カラフルなウェア着て
山ごはんとかして
登山楽しむ女の子たちの呼称

当時20代後半だったわたしも
ミーハーにその流れに乗っかって
高尾とか奥多摩あたりの低山に登って
わいわい楽しんでいた

が、ここら辺が記憶ないのだけど
なんでかいつからか
パタリと山に行かなくなった

結婚したあたりだったか
仕事転職したりで忙しかった頃だったか

ほんとに理由が思い出せないけど
年に数回コンスタントに登ってたのに
まったくさっぱり行かなくなった

そのまま10年が過ぎて
2021年の夏

わたしは転職しようとしていて
前職を退職し
今の会社に入社する前々日の夜
なんだか
居ても立っても居られなくなっていた


女性40歳の転職って
やっぱり色々思う所あり
しかも知人の紹介で
心の準備も何もないまま急遽決まったり
割と大変なチャレンジになることだったり


まあ、それは心ザワツクポイントもありありで

あ、これは明日家に居たら
ネガな自分に引っ張れる

なんだかそんな気がして
次の瞬間
ほんとポッと

あ、山いこう

って思っていた。

慌てて靴箱さぐって
10年前のトレッキングシューズ見つけて
埃ふいて点検して

Googleで山梨にある
自分の実力で登れそうな
稜線歩きが美しい山も見つけた

当日は
雲一つない快晴で


始発にのり
中央線の車窓を流れていく朝焼けの街を抜け
トンネルを抜け川を越え
山間の小さな駅へ

そこから些細なトラブルありつつも
無事ピークも踏んで

10年ぶりの山

7月半ばの山は
緑の木々の色が
香りが、濃くて

葉の間から漏れる太陽の光が
登山道にきらきら反射して
それがすごく綺麗だった

標高を上げ
噴き出す汗をぬぐいながら
ピークを踏んだ時
もう山やめられないかもって
思った

感動とかそういうだけじゃない
言葉に収めきれない感情が
込み上げてきて
泣きそうになった


そこからの
のめり込むスピードは
自分でも引くほど


昔歩いた低山おさらいし
少しずつ標高上げて
北南中央と
何座かアルプスにもチャレンジして


そしたら
日帰りで下りるのが
物足りなくなって
山の上で夕焼けが見たくなって
星空も、朝焼けも
観たことのない景色を
もっともっと知りたくなって


小屋泊して
次にはテント揃えて
雪も知って
どんどんのめり込んだ


でも同時に
山に入ることの怖さも知った


自然の中では
どれほどに自分が非力なのか
何もできない
何をしても敵わない
自然に対する畏怖も、学んだ


でも
森林限界超えて
いきなり広がる
人工物の一切ない世界とか

手が届くんじゃないかって
そんな風に近く感じる空とか

テント開けて
目の前一面の雲海の先
世界をオレンジに染める朝焼けも


その全てを
自分の脚で
自分の命を背負って
辿りつく
その先でしか
出会えない世界


生きてるんだ
ああ、私生きてるんだなって
生きるっていうことを
強く感じる、いつも

山の不思議なのかもしれない


止まらないや、山のこと書くと。


あ、
主題の「御縁」


なんかあると思うのです


ミーハーに始まった山
記憶なく中断して
前触れなく始まった山


そこには何か
強い光みたいなのがあって
それに引かれているんだと思う
今もなお
この先もきっと、
ずっと。


まだまだ
続いていくんだろう

どこまで行けるのかな

まだ、まだ
終わりは見えない。


#登山  #趣味   #縁






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