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ドイツ語の学習手帳

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僕なりのドイツ語の勉強法や文法に関する記事をまとめています。良ければ読んでいただければ嬉しいです。
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2024年3月の記事一覧

【ドイツ語】名詞の格変化(7)~定冠詞のおさらい~

【ドイツ語】名詞の格変化(7)~定冠詞のおさらい~

さて、ここまで名詞の格変化、というか定冠詞の格変化を見てきました。
少しここでおさらいをしてみましょう。

まず、名詞自体の格変化です。
男性・中性・女性・複数のどこの格で名詞が形を変えたか、覚えていますか?

ハイフン(-)があるのは、これが名詞の本体につける語尾であるためです。
[e]と囲っているのは、「省略してもいい」という意味です。
が、習い始めの段階では、「-es」という語尾で覚えておく

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【ドイツ語文法】名詞の格変化(6)定冠詞・複数形

【ドイツ語文法】名詞の格変化(6)定冠詞・複数形

定冠詞だけでかなりゆっくりと見てきましたが、定冠詞シリーズも今回でいよいよ終わりです。

最後は「複数形」です。
以前お話ししたように、ドイツ語は「男性」「中性」「女性」で変化が異なるのは「単数形」のみで、「複数形」では全性で変化が共通となります。

そのため、「男性」「中性」「女性」「複数」の4つの変化パターンがあると考えて差し支えありません。

そして、それぞれの変化パターンは、「男性&中性」

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【ドイツ語】前置詞「auf」いろいろ

【ドイツ語】前置詞「auf」いろいろ

今回はドイツ語の前置詞「auf」の色々な意味を見ていきたいと思います。

はじめに「auf」は、語源の上では英語の「up」に相当します。
ドイツ語の方言に「uf」(ウーフ)という言い方が残っているように、昔は「au」の二重母音は「u」という長母音でした。
「uf」のほうが「up」に似ていますよね。

英語の「up」も「up the stairs」のように前置詞として使うときはありますが、どちらかと

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日本語に似ているドイツ語*3

日本語に似ているドイツ語*3

こんにちは!
「2」を書いてからだいぶ時間が経ってしまいました。
今回は日本語に似ているドイツ語の表現をいくつか書いていこうと思います。品詞も不揃い、思いつくままです。

涙袋意外なところに同じ表現がありました。
「涙袋」はドイツ語でも「Tränensack」と言います。
複合語は繋げて書くので長く見えますが、「Tränen(涙)」+「Sack(袋)」です。

「Sack」と言えば、「Sackga

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【ドイツ語文法】名詞の格変化(5)定冠詞・女性形

【ドイツ語文法】名詞の格変化(5)定冠詞・女性形

さて、今回は定冠詞の女性形の格変化です。

定冠詞の性は名詞の性に合わせるので、格変化の説明には女性名詞が必要です。

男性形の話で「犬」を引き合いに出したので、今回は「猫」にしましょう。
猫はドイツ語で「Katze」です。
どことなく、英語の「cat」に似ていませんか?

さて、格変化は、大きく分けて「男性形&中性形」と「女性形&複数形」の2つのグループに分けられます。

それぞれのグループ内で

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ドイツ語圏では無名の名作

ドイツ語圏では無名の名作

「ドレミの歌」「私のお気に入り」「エーデルワイス」など、数々の名曲で知られるミュージカル映画「サウンド・オブ・ミュージック」。

「何を今さら」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
実はこの名作映画、舞台となったオーストリアや同じドイツ語圏のドイツでは、全くと言っていいほど無名なんです。

この映画は私がドイツ語を学ぶきっかけを与えてくれた映画ですが、
ドイツ人に話してもポカンとするばかり

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ドイツ語のド直球さが好き(複合語)

ドイツ語のド直球さが好き(複合語)

今年はうるう年、2月29日は皆さんどう過ごされたでしょうか?

Googleのトップページでは、お腹に「29」と書かれたカエルが飛び跳ねていました。

これは、英語で「うるう年」を「leap year」と言うところからの発想ですね。「飛び跳ねる年」というわけです。

で、ドイツ語ではどういうのだろう…と調べると、

「Schaltjahr」

直訳すると「調整年」(または「スイッチの年」)。

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【ドイツ語文法】名詞の格変化(4)定冠詞・中性形

【ドイツ語文法】名詞の格変化(4)定冠詞・中性形

前回はようやく定冠詞の男性形の格変化の説明ができました。
今回は、定冠詞の「中性形」の説明をします。

女性形よりも先にこちらを説明するのは何故かと言うと、
中性形は男性形と変化がよく似ているからです。

冠詞の性は名詞の性に合わせます。
そのため、冠詞の中性形の説明には中性名詞が必要となります。

私は「馬」が好きなので、そのドイツ語「Pferd」を使いましょう。
「Pferd」は中性名詞です。

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【ドイツ語文法】名詞の格変化(3)

【ドイツ語文法】名詞の格変化(3)

今回で4つめの記事ですが、殆ど格変化表が出てきていません。
ようやく今回から登場するはずです。

それでは、今回からは「定冠詞」の格変化です。

念のために繰り返しますが、
「格」があるのは名詞のほうです。
ドイツ語の名詞は、必ず4つある格のうちのどれかの形をしています。
ですが、名詞の形からはほとんど格が区別できません。
そのため、冠詞や形容詞と言う、別の単語の力を借りて「格」を示します。

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