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助産師さゆりの自己紹介

初めまして、助産師さゆりです。
普段は産科病院で助産師として働いています。
その傍ら、包括的性教育の勉強を始め、Instagramで0~6歳の保護者向けに
性教育の講座を行ったり、情報発信をしています。
2022年7月に「助産院ユーテラス」を開業しました。

2020年に第1子となる娘を出産、2022年8月に第2子の息子を出産予定。
現在産休中です。

助産師の仕事

看護学生のとき、中絶を受ける女性への心のケアに興味があり、大学院の修士論文の題材として研究していました。
その中で、正しい避妊の知識がなかったり、中絶ができる時期について知らない女性がたくさんいることを知り、性教育の大切さを感じていました。
そこから就職し産科病棟で助産師業務をこなす中で、現場ではなかなか性教育が学べないと思い、家族計画協会の主催する「思春期保健相談士」の資格を取得しました。
その後、勤めていた大学病院から地域密着型の産科病院へ転職、そこでは中期中絶を扱っていたり、性暴力やDVから女性を守るための活動を積極的に行っていたり、妊娠中からハイリスク女性に対して継続的な支援を行うなど、たくさんの学びがあり一人一人の女性と向き合う仕事にやりがいを感じていました。

包括的性教育との出会い

性教育を学びなおす一番のきっかけは自身の妊娠、出産、子育てでした。
娘が1歳になるころ、お風呂でじぶんのおまたをしきりに触っているのを目撃し、どうしたらいいかわかりませんでした。
放っておくべき?癖になる?やめさせるにはどうしたら?なんで急に触りだしたの?いろんなハテナが頭に浮かびましたが、答えがわかりませんでした。
性教育に興味があったはずなのに、勉強もしたはずなのに、助産師なのに、
私は自分の娘に何も教えられない…ということに気づいてショックでした。
そんなときに、Instagramで性教育の講座を見つけ、「乳幼児向けの性教育」という講座をみてもう一度学びなおそう!と約1年間講座を受け続けました。
その中で、「包括的性教育」というものを初めて知ることになるのです。

子育てと性教育

包括的性教育を学ぶ中で、私の中での性教育の概念が変わりました。
小さい頃から、子育ての中で性教育を取り入れていけること
そのことによって、知識を行動に移すための土台ができること
なによりも、性教育によって子どもが自分に自信を持って生きられるようになるということが一番私の心に刺さりました。

娘の育休中、キッズコーチングという資格を取っていたのですが、そこで学んだ知識やスキルとも通じるところがたくさんあり、性教育は子どもの育児や教育において欠かせないものであると思いました。

性教育に興味があって学んだことのあった私ですら、それを知らずに子育てしていたということは、そうじゃない世のママパパは性教育にそんな側面があること、子どもにとって必要不可欠なものだということを知らないはず。

多くのママやパパに家で日常生活の中に性教育を取り入れていく方法を伝えていきたい!
子どもの性被害、予期しない妊娠、中絶を減らしていきたい!
自信を持って、自分で決められるような子どもを育てたい!
という思いから、Instagramでの性教育の知識の情報発信、性教育講座の実施をはじめました。

コロナ禍の孤独な育児

2020年に娘を出産したころは、まさにコロナが大変な状況になっていて、生後1カ月のころには初めての緊急事態宣言が出されるような情勢でした。
助産師で赤ちゃんやおっぱいのことはわかっているはずなのに、上手くいかないこと、わからないこと、不安なことがたくさんあって、毎日これでいいのか自信がありませんでした。
コロナの影響で外出や人との接触が制限され、家族であっても頻繁に会うこともはばかられ、一人で赤ちゃんを育てるというプレッシャーに押しつぶされそうでした。

1カ月健診が終わると、その後は誰に育児の相談をしたらよいかわからず、困ったことがあればネットで検索するようになっていました。
ネットには解決策が載っていて、いろいろと試し解決することもありましたが、何をやってもダメなこと、ピンポイントで自分が知りたいことがないこともあり、一つ解決するとまた一つ悩みが出てくるというような状況でした。

娘は3カ月くらいからあまり寝なくなり、夕方や夜にひどくぐずるようになりました。離乳食もスタート時全然進まず、夜も添い乳を外すと起きてしまうため自分が自由に動ける時間も心の余裕もなく、ボロボロの状態でした。
どうして娘はこんなに寝ないのか、離乳食は進まない時どうしたらいいのか、いつまでこの生活が続くのか、そんなことばかり考えて、育児を楽しむことが全くできていませんでした。

SNSでの出会い

そのころ私の育児での主な情報収集は、Instagramになっていました。
そこにはたくさんのママがいて、私と同じように悩んでいたり、こうしたら解決した!というような経験談がたくさんあったので、私だけじゃないと思えることも、希望を持つこともできました。
リアルで聞く相手がいないからこそ、SNS上の顔も知らない相手に本当に助けられていました。

そこでねんねトレーニングというものを知り、専門家にねんトレを依頼、娘は無事にセルフねんねを習得。私の生活は一変しました。
子どもがスムーズに寝てくれるだけで、こんなに生活の質が変わるとは驚きでした。
また、同じくInstagram上で子どもの気質というものがあることを知り、それを親が理解して適切な声かけや育児を行うことで子どもの可能性を最大限に伸ばせるキッズコーチングを学んで、1級までの資格を習得。
子どもが何を考えているかわからず、不安でいっぱいだった私は娘に合わせた対応を行うことで、ストレスがなくなり自信を持って育児ができるようになりました。

知らないことは人の可能性を狭める
わからないことは人の自信を奪う
孤独は人を追い詰める

こういった自分自身の経験から、自分も悩めるママに何かできないかと考えるようになりました。

産後の女性を支えたい

産後、身体がボロボロの中から初めての育児がスタートし、母乳や赤ちゃんの世話の責任の一切を負うようになります。
赤ちゃんは待ってくれないので、自分のことは後回しになり赤ちゃん最優先で一生懸命頑張ります。
でも、育児は頑張ったから必ず結果が出るものではありません。正解もないし、子どもによっても全然違います。
真面目で一生懸命な女性ほど、産後に育児に行き詰まり、自分を追い詰めて精神を病んでしまうことがあります。
病院で働く中でたくさんそういった女性を見てきましたが、自分もまさにそうなっていました。

あのとき、SNSに出会いがなければ私はどうなっていたんだろうと思います。
それくらい、相談して、頼って、アドバイスをもらって、一緒に応援してくれる相手が必要でした。
知らないことを教えてくれて、導いてくれて、自分に自信が持てるような関わりをしてくれる相手が心強かったです。

私自身がそんな相手になって、産後のママを支えたい。
ママたちが自分らしく、きらきらと輝いていけるようなお手伝いがしたい。
それが私の今の一番の思いです。

長くなりましたが、これが助産師さゆりとしての思いです。
ここから助産院を開業することになるのですが、そちらはまた次回…

ここまで読んでいただきありがとうございました!

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