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ガリレオを見る&アートに思い耽る連休

沈黙のパレード

ガリレオの最新作「沈黙のパレード」を見てきた。
率直な感想としては、湯川は事件の真相がどうしてわかったのか。それに加えて、事件を解明する人間が湯川である理由がなんだったのか疑問に残るということ。そして今回の映画も「容疑者Xの献身」・「真夏の方程式」然り、事件の裏にある人間関係を重視するストーリーだった。
もう一度映画を見るか、小説を読んで確かめたい。

「沈黙のパレード」は、貫井徳郎「乱反射」を思い起こすストーリーだった。

ジョーブラックをよろしく

先日、公開中の映画「ブレット・トレイン」を見てきた。テンポのいいストーリー展開、派手なアクション、個性的なキャラ。いろんな要素が相まってとても面白い映画だった。
これを見てふと思った。今まで色々映画を見てきたけど、ブラッド・ピッドの作品を見たことなかったなと。というより俳優にフォーカスして映画を見たことが今まであまりなかったかもしれない。そんな経緯でブラッドピッドの代表作っぽい?「ジョーブラックをよろしく」を見た。

ブラッド・ピッドとクレア・フォーラニがどちらも素敵すぎる!感情がビシビシと画面越しに伝わってきてとても良かった。
この映画は、ブラッド・ピットが演じる男性に死神「ジョーブラック」が宿り、その死神とクレア・フォーラニ演じるスーザン一家との関わりがメインの話。ただ、個人的には最初のコーヒーショップの下りがあまりにもよかったために、最初の30分までで満足だったかもしれない。

葉桜の季節に君を想うということ

このミステリーがすごい! 2004年版第1位を筆頭に2004年のあらゆるミステリーの賞を総なめにした、「歌野晶午」の恋愛推理小説。
恋愛要素強目を想定していたら、ガッツリ推理小説だった。
とても面白かったし、まんまと騙された。
このどんでん返しは、「イニシエーション・ラブ」とか「消失グラデーション」に近いなと感じた。(どちらもおすすめの小説)。
内容はとても面白かったけど、自分の琴線に触れる表現とかストーリーがあったわけではなかったので、それは少し残念。

アートとは何か

ここ数ヶ月で、AIによるアートが話題を集めている。midjourney・stable diffusionの登場によるものだ。
これらのサービスを使うと、言語から画像を生成できる。しかもハイクオリティ・高画質な画像を。
そんなこんなで、「アートとはなんなのか」を考えるようになった。

近代美術と現代美術
芸術史的特徴を見ると、「近世美術」「近代美術」の一部は教会や王侯貴族が美術の担い手だった時代の美術、「現代美術」富裕層が美術の担い手になっている時代の美術という傾向も見出せる。

wikipedia

AIの発展によって、今や誰でも芸術的な作品を作ることができるようになった時代。今は2Dでの表現に留まっているが、いずれ3Dや映像作品の作成も非クリエイターが容易にできる時代に突入する。未来のアートに担い手は誰なのか。先の引用に書かれている通り、現代美術は富裕層が担い手のアートである。担い手としては「フランソワ・アンリ・ピノー」や、「ラリーカゴシアン」、アーティストとしては、「ゲルハルトリヒター」・「ダミアン・ハースト」・「村上隆」などが有名だ。

そして現在、ブロックチェーンを活用したNFTによって、アート作品を個人で所有する流れが加速している。さらに、NFTを活用した組織形態、DAO(Decentralized Autonomous Organization)が注目を集めている。これは、中央集権的な権力構造がなくなり、参加者全員が平等な立場で組織を運営する組織形態のことだ。

AIの発展によるクリエイティビティの民主化。
NFTの発展による中央集権的構造の解体。
この変化に対して、今後アートの形態がどう変化するのか、注目していきたい。

週末に、Kotao Tomozawa Solo Exhibition SPIRALEに行ってた。

艶感・立体感・リアルさ・想像力・表現力が卓越している作品が多く、とてもよかった。

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