takeru

写真とアートと読書とペンギンが好きです。 息をするように文章を書く。そんな2024年にしたいです。

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最近の記事

『記号創発ロボティクス』を読んだ

谷口忠大先生の「記号創発ロボティクス 知能のメカニズム入門 (講談社選書メチエ)」を読んだ.記号創発ロボティクスとは,環境とインタラクションする身体を持つロボットがいかにして言語を獲得するかを構成論的アプローチで検証する研究領域であり,この本では近年の研究動向が紹介されている. この記事では,本書を参照しつつ,本書でも取り上げられている『AIにおける教師あり/なし学習』と『記号創発』の概念を少し掘り下げて感想を書きたい. 時に僕には一つの悩みがある.それは「面白いと思う感

    • 中目黒の花瓶屋と生成AIアート展

      中目黒にとても素敵な花瓶屋があった. 昨日焼いたばかりだという陶器の花瓶を店員さんが見せてくれ,釉薬を使った着色の方法も教えてくれた.店内もアートチックで,ピカソをはじめさまざまなアート作品集が置いてあった. 「この花瓶の模様は,抽象絵画から影響を受けているのでしょうか.」 そう聞くと,「一見抽象画に見えるかもしれませんが,私にとってはものすごく具体な作品なんです.」と教えてくれた. 一つの作品を「私」の知ってる言葉で簡潔にまとめてしまうのはよくないことだと思った.その人の

      • 悩んだときに思い返す用

        他者に否定されることは辛い. 考えても答えが出ないものを考える脳のスペースを保ちながら生きていくことは苦しい.人の3倍くらいの重力を受けながら生きているような感覚を覚える. かのアドラー先生はこんなことを言っていた. 他人のことをいくら考えてもしょうがない.変えられるのは自分だけであり,自分の信じた道を精一杯生きたと思えればそれでいいではないか. そう思えたらすごく楽ではあるが,意外とそうはいかない. 自分が進むと決めた道に自分が傷つくことになるかもしれないシナリオがある

        • クラシックレンズで撮る.「NOKTON classic35mm F1.4 II」

          お気に入りのレンズの一つだったsony 90mm F2.8 macroを売って、NOKTON classic 35mm F1.4 II SCを買いました。恋人から譲り受けたオールドレンズ「MINOLTA ROKKOR-HH 35mm/f1.8」が楽しすぎて、クラシックレンズに興味が出たのと、35mmという距離感が自分にとって心地よい撮影体験だと思ったのがその理由です。 大口径ならではの光をふんだんに取り込んだ写真,それでいて高コントラストの色味がかなり自分好みでした。 3

          『ビジョナリー・カンパニー ZERO』を読んだ

          上司から言われたことを、きちんとこなす。それも立派な仕事ではあると思うのですが、「なぜそれをやるのか」「その技術はニーズがあるのか」。そんなことが気になって仕事に集中できないことがあります。 エンジニアという立場ではありますが、 「プロジェクトを俯瞰して自ら方針決定にかかわっていきたい。」 「プロジェクトの方針が、チーム・会社の求めているものに合致しているのかを自分で考えられるようになりたい。」 そんな働き方の実現の第一歩として、以下の書籍を読みました。 この本は、「永続

          『ビジョナリー・カンパニー ZERO』を読んだ

          八方池に行ってきた

          新宿からレンタカーで八方池に行ってきました! 片道4.5時間...かなり遠かったです. 一人で運転していたら途中で挫折していたかもわかりませんが,友達4人で交代しながら運転したらそんなに長く感じない旅でした. まず,車で八方駅まで行き,そこから「八方ゴンドラリフト」「アルペンクワッドリフト」「グラートクワッドリフト」に乗って山を登り,そこから1時間歩いて八方池に到着しました. 雲はあるけど,晴れて良かった.そして遠方の山では雪が積もり始めていて,コントラストがとても綺麗

          八方池に行ってきた

          東京都写真美術館に行ってきた

          東京都写真美術館に行ってきた. 絵画を見に美術館に行くことはよくあったけど,写真美術館は初めてだったし,そもそも写真美術館なるものが東京にあることを知らなかった. 知ったきっかけは,『光と影の芸術―写真の表現と技法』という本を買ったことで,この編者が写真美術館であった. この日は,3つの展覧会がやっていたので,「風景論以後」と「即興 ホンマタカシ」を見てきた. この記事では,本写真展を鑑賞して考えたこと・思ったことを率直にまとめるにとどめる. 風景論以後そもそも風景論って

          東京都写真美術館に行ってきた

          人のことをもっと知りたくなって,生まれて初めてエッセイを買ってみた.

          2年くらい前から写真を初めて,それから写真を撮ることが好きになった. 写真を始めるきっかけの一つを作ってくれたのは,恋人だった.写真にしっかり熱中して,これまで続けてきたのは,恋人を撮ることが楽しかったからだと思う.今は風景を撮るのも,動物を撮るのも好きだけど. ただ,ここ最近自分はカメラを通じて何を撮りたいのだろうかと,悩むことが多くなった.「風景撮ることもポートレートを撮ることも好き!」「オールジャンルなんでも撮ります!」っていうスタンスではあるけど,自分が写真を撮る上

          人のことをもっと知りたくなって,生まれて初めてエッセイを買ってみた.

          AI時代の生存戦略.chatGPTとダブルハーベストループ.

          言いたいこと基盤モデルの発展によって,サービスを用意に作ることが可能に! ChatGPTの学習に使われるRLHF(人間の評価を使った強化学習)は複雑なタスクを実現可能に! ハーベストループを回して最強AIを作ろう! はじめに基盤モデルの登場によって,世の中が大きく変わりつつある. stable diffusionのオープンソース化によって,Midjourneyやにじジャーニーをはじめとした数多の画像生成AIサービスが生まれた. また,chatGPTの登場によって,質問応

          AI時代の生存戦略.chatGPTとダブルハーベストループ.

          「川のほとりに立つ者は」が刺さった

          人によって異なる微小な心の持ち用の違いから生まれる葛藤や、食い違い、その繊細な心の機微を描く作品が好き。さらにいうと、その食い違いを乗り越えた先に新しい景色を見せてくれる作品が好き。 「川のほとりに立つ者は」(寺地はるな)を読んだ。この本を読んだ備忘録としてこのノートを書く。 最近小説読んでないなとふらっと立ち寄った書店で発見して、表紙買いした。 そもそも、「毎年本屋大賞ノミネート作品から、対象発表前に一つ選んで読んでその作品を推す」という変な趣味があったので、今回もそん

          「川のほとりに立つ者は」が刺さった

          ガリレオを見る&アートに思い耽る連休

          沈黙のパレードガリレオの最新作「沈黙のパレード」を見てきた。 率直な感想としては、湯川は事件の真相がどうしてわかったのか。それに加えて、事件を解明する人間が湯川である理由がなんだったのか疑問に残るということ。そして今回の映画も「容疑者Xの献身」・「真夏の方程式」然り、事件の裏にある人間関係を重視するストーリーだった。 もう一度映画を見るか、小説を読んで確かめたい。 「沈黙のパレード」は、貫井徳郎「乱反射」を思い起こすストーリーだった。 ジョーブラックをよろしく先日、公開中

          ガリレオを見る&アートに思い耽る連休

          菜の花撮影inソレイユの丘

          2022年2月26日、神奈川県横須賀市にあるソレイユの丘に行ってきた 辺り一面の黄色の世界、そして海が一緒に見えてとても綺麗だった! 観覧車と共に!この日は観覧車が工事中だった( ;∀;) でもこれはこれで良いか! さっきの写真に引き続き、奥の被写体にピントを合わせて菜の花をボケさせるシリーズ!このお家、綺麗なオレンジでかわよい ソレイユ号!シンプルに可愛い。いつか乗ってみたいかも! 逆光で撮るとエモい。 ソレイユの丘の、ふれあい動物村もとてもいい場所だった。とに

          菜の花撮影inソレイユの丘

          東京スカイツリー、夜景撮影

          先日Manfrottoの三脚を購入した。三脚を買ったのであれば、夜景を撮りに行かねば!と思い、スカイツリーをメインとした夜景撮影に行ってきた。その時の撮影スポット・コースと作例を紹介していく。 ①浅草文化観光センター最初に訪れたのは、「浅草文化観光センター」。 こちらは、無料で展望テラスを利用でき、8階の高さから見渡せる浅草、スカイツリーはとても綺麗。 (ただし、三脚の使用は禁止であるので要注意。) 陽が落ちる前に訪れたが、もう少し後に行ったら綺麗な夜景が撮影できそう。

          東京スカイツリー、夜景撮影

          美術展「印象派・光の系譜」の感想

          初めに「印象派・光の系譜」は、2021年10月15日〜2022年1月16日まで、三菱一号美術館で開催されている美術展です。タイトルにもある通り、光の当て方にこだわった作品が多くあったように感じます。またモネ、ルノワール、シスレーといった、印象派を代表する画家の作品が多く展示されており、とても見応えのある展示でした(ここ数年で最も楽しめた)。 この記事では、素人ながらに見て感じたこと、気に入った作品などをつらつらとまてめていこうと思います。完全にメモであり、日記です。 なお、

          美術展「印象派・光の系譜」の感想

          紅葉撮影

          旧古河庭園と、六義園で紅葉を撮ってきました。両方の場所で、とても綺麗な紅葉の写真が撮れたので紹介します。 撮影日: 2021/11/28 1. 旧古河庭園紅葉にフォーカスが当たりつつも、背景も綺麗なので好きな一枚。灯籠があるおかげで重厚感のある一枚になった気がする。 全体的にピントが合っていて綺麗な一枚。構図は納得いかないとこもあるが、細部まで綺麗に描写できていて、見るたびに新しい発見があっていい。 池の光の反射がかわいい。 茶室と紅葉。この場所の紅葉はとても鮮やかで

          紅葉撮影

          猫を撮る。そして癒される。

          最高に可愛い猫が撮れました。場所は川崎水族館のソラネコカフェ。 猫たちは人懐っこく、また夜景も綺麗。最高の癒し空間です。 1. アメリカンショートヘア あじさん カメラの設定 焦点距離: 45mm F値: 4.5 シャッタースピード: 1/160 顔が美しい。そして夜景が綺麗。 2. ベンガル さばさん カメラの設定 焦点距離: 75mm F値: 2.8 シャッタースピード: 1/160 何この子。めちゃめちゃ楽しそうなんですが。そしてやはりお顔が綺麗。 3.

          猫を撮る。そして癒される。