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新しいガジェットが増えた。そして愛おしくてたまらないんだ。

 2週間ぶりのNOTEです。ライティングの案件がいつもより多かった上に、なんと大学在学期間、最後の期末レポート・テストシーズンが重なったので、あまり書く時間がなかったです。
 でも書く時間がないと言い訳している割にはAmazonをポチっる時間はあったのか、実は新しいガジェットを購入したんです。その名は「Ricoh GR Digital ⅰ」という名のコンパクトデジタルカメラ。最近、この子が愛おしくてたまらないんで、色んな人に紹介したい衝動を抑えられず、カタカタと文章を書き始めました。

1.新しいカメラを買った理由。

 フォトグラファ―と名乗るのは恐れ多いけど、インタビュー記事を作成する際に自分で撮影をする場合もあるので、カメラは持っていました。Nikonの一眼レフ(単焦点、マクロレンズ)とミラーレスカメラのFuji Film X-pro1。あとは趣味用のフィルムカメラ。
 取材の撮影用では一眼を使用し、スナップショットといった日常写真はFujiを使用する、完全に思い出の記録用としてフィルム写真を撮るという使い分けで、今まではそれなりに色んな状況において適切なカメラで撮影をしてきたつもりでした。

Naoshima・Kagawa 2022

そんな中でコンパクトデジタルカメラ(以下:コンデジ)を買うことにした決定的なきっかけが二つあります。
  一つ目に今年の8月~9月の2か月間、ヨーロッパ旅行に出ると決まったこと。よくある話だけど、旅行中は貴重品の盗難事故が多いときくので、大丈夫だろうと内心思いながらも、常にカメラを持ち歩くのは避けることに決めました。でも、携帯のカメラで妥協したくはなかったので、気軽に持ち歩けるカメラがほしいと思いました。
 二つ目に、最近、いつもより強く「今、一緒にいる人たちを写真に残したいな」と思うようになったんです。「残したい!」という気持ちは写真を撮る人ならだれもが抱いている想いですが、その想いの強さが増しているんです。おそらく、学生時代が残り一年もないということもありますが、やっと人との縁に心の奥底から感謝できるように少し成長できたのかもしれません。
 
そういうわけで穴の空いた財布は金をくれと泣き叫んでいますが、私、財布さんからお金を出して、カメラを買ってしまいました。

2.実際に使用してみての感想

では、ここ数日間「Ricoh GR Digital ⅰ」を使用してみての良いところと、少し不便に感じた点をまとめてみたいと思います。

まず良いところですが
・とりあえずコンパクト、200g程度の重量、ポケットに入れて持ち運べるサイズ。だから、被写体に威圧感を与えず、自然な一瞬が切り取れる。
・機能もシンプルで、コンパクト。スナップ写真を撮る上では、特に不自由を感じない。むしろ、下手な操作ができず、色々と徹底された撮影ができる。
・17年前(2005年)のカメラとは思えないくらい、まだまだ十分使いこなせる。メーカーのものづくりに対する哲学を実感できる。
・些細な部分でもこだわっていることを感じる。特にデザイン。

  Meet my Friends at Station 2022

続いた少しだけ不便な点ですが
・操作性。慣れないうちはピントがぶれやすいかもしれない。それなりに明るい場所にも関わらず、Auto設定だとかなりピントがぶれる気がする。撮影環境に合わせて、マニュアル設定でF値とかIso値を臨機応変に変えてあげる必要がある。すべてのカメラが撮影条件に合わせて、マニュアル設定をいじる必要はあるけど、スナップに徹底したカメラだということを考えると、より素早く状況を先読みして、操作する必要がある。

・ズームができない。しかし、これは良さともいえる。作品に統一性が出る。

という感じでしょうか。
でも個人的には、満足度10点満点の15点くらいのガジェッドです。比較的ストリートでの撮影に向いているFuji Pro-1でも、一瞬の迷いで切り取れない絵がたくさんありましたが、Ricohのコンデジはその先を行く。

Coffee 2022


3.だから、不便なところも含めて君が好きなんやで

 とても主観が入っているレビューなので、実際はもっと不便を感じる方も多いかもしれませんが、このコンデジは、今の私とは相性の良い道具だなと感じます。
 フィルム時代とデジタル時代の境目で生まれたカメラとして、古いものの良さと新しい発明の良さをいいとこどりしている、けれども結局はどっちつかずで、彷徨っている感じ。その彷徨っている姿さえも「スタイル」と呼べるほど人様からすれば少し憧れてしまう存在。決して自分なんかが誰かの憧れになっているとは思わないけど、この道具は少し自分に似ている。
自分みたいに、スマートになろうとしても、スマートになり切れないところ、スマート気取るけど根はアナログなところが好きなんです。
 
 こういう価値観ってよく思えば、恋愛と似ていますとね。付き合い始めて100日くらいはお互い好きすぎて、いいとこしか見えてこないけど、時間が経てばたつほど相手に呆れてしまう関係性。
 別に批判する訳ではないけど、性能の良い一眼レフは、確かに良いところも多いけど、次々、新しい性能のカメラが出て、気づけば今のカメラ(パートナ)では物足りなくなり、中古で売ってしまうという。
 道具も人同様、時代遅れだからといって、少し嫌なところが見えたからって、私は新しい人に乗り換えるようなことはしたくないですね。私は、その人の弱いところも、苦手なところも愛おしくてたまらない関係性を築きたいです。それは道具に対しても同じ気持ちです。少し画質が粗くてもいいじゃないか。何もかも鮮明に見えすぎる世の中なんだから、ちょっとくらいぼやけて見えたって、死にはしない。

とりあえず、この相棒との出会いは運命だった、運命じゃなかったとしても運命だと思い込みたいというほど、このコンデジと私の相性は良い気がするので、これからますます写真を撮ることが楽しくなりそうです。


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