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前に進むために、後ろに下がる勇気がどれほど必要か知っていますか?

こんにちは 五月美です

昨日の夜、突然、知人から

「息子が今朝、逝ってしまった」

と連絡を受けました。

病魔と戦って2年6か月・・まだ30代でした。


三人の子供たちと奥様を残し、さぞ無念だったと思います。

病気が判ってからは、いつかこの日がと覚悟をしながらも懸命に生きた彼の頑張りに心よりご冥福をお祈りいたします。


昔からよく、親より先に逝くことは1番の親不孝だと言いますが、まだ若い彼にとって誰が先に逝くことを想像できたのかと思います。


知人は、すでに覚悟ができていたのか

「息子の為にも、僕は、この先も頑張って生きていく」

と私に伝えてくれました。


虐待やイジメで親より先に逝ってしまうこともあり、この世の中は理不尽なことが溢れかえっています。


私が小学生の頃、たまたま父親とテレビを見ていると、学校でイジメを受けた女の子が自殺をした経緯を再現ドラマにして流れていました。

「何かあったら、絶対に言えよ」

父親は、自分の娘に置き換えて考えたんだと思います。


母親は、幼い子供の虐待死のニュースを見て言った。

「きっと、生き地獄だったろうに・・・」

その子供の僅かな情報でも、その辛い日々を想像して口に出た言葉だったに違いありません。


ふと、そんな出来事を思い出してしまいましたが、この会話は、ずっと以前の話ですが、今も終わることがなく悲しいニュースが流れてきます。


幼い子供を持つ息子の嫁は虐待死のニュースが流れると、見ることができずにチャンネルを変えてしまうそうです。


それぞれが、自分事に置き換えたり、相手の気持ちを想像して胸を痛め、決して親不孝などさせてはいけないと強く思ったのかもしれません。

それは、子供たちが大人になっても、老いてでもです。


当時、職場で違う部署の男性社員が気さくに話しかけてきました。

「お、新人か?😁」

まだ、新人だった私は、誰が誰なのか、さっぱり分からず戸惑っていましたが、色々な仕事の話をジョークを交えて教えてくれたことを覚えています😊


建屋には、共通の休憩所が設けられていて、いつもたくさんの人が出入りしていました。

日によって、その場にいてる人が変わるので、顔も名前も覚えることができない中で彼を探していました。


「ほら、あの人って最近見ないですね💦」

「誰?」

「明るくてこんな感じの、いつもジョークを言って笑わせてくれた人です😄」

と身振り手振りをして説明する私に

「あぁ、〇〇さん?」

「あ、そうです😄」

「んん~まぁ、今は長期休暇かな・・」

「何でですか?」


曖昧に濁す言葉に不可解に思いましたが、いつも顔ぶれが変わっていく中で、その人のことは忘れていきました。


しかし、だいぶ経ってから、社内の敷地で偶然、彼と再会したんです。

「あ・・・・」


目を合すことなくすれ違う彼の顔は、以前と比べ物にならないほど別人になっていました💦

わざと目を合わせない・・ではなく視点が定まっていないように見えたからです😨

病気だったのかな・・・


ある日、「訃報」が社内のボードに張り出されました。

会社では、訃報として、亡くなられた従業員であったり、その親族の事が記された紙を張り出すことがあります。


ですが、私は名前を見ても違う部署だと誰なのか分からず、ピンと来ないまま時は過ぎて行きました。


ところが、いつもの休憩所で男性社員同士が小冊子の中にある写真を見て

「亡くなったなぁ~」

「そうやな・・」


その会話を聞いて、私は気になって仕方がありませんでした💦

その小冊子って何?

まさか・・誰か有名な人・・・?

「あのぉ~それ見せてもらっていいですか?」

「あぁ、どうぞ」


その小冊子は会社で発行しているものらしく私は興味がなかったのか見たことがありませんでした😅


しかし、私は、一つの写真の中に懐かしい顔を見つけました。

いつもジョークを言っていた、あの人が笑顔で写っていたんです!


「あぁ~この人知ってます😄」

「亡くなったよ」

え・・・・何で?

あの時の訃報って・・あの人だったんだ・・


話によると、彼はグループリーダーに昇格してから、その重圧に鬱を発症し長期休暇を取得して療養していましたが、復帰してからもまた休職して後に亡くなったそうです。


亡くなった直接の原因は病気であったことを後で聞きました。

ただ、休むことを余儀なくされてしまった昇格というものに彼は何を思ったんだろう?


最初は嬉しかったのかもしれない・・

または、断ったけど仕方なく・・・


あの笑顔で写っていた後にいったい何が起こったのか私には知る由もありません。

ただ、後に真面目だった彼には、その任務が重すぎたんだろうと聞きました😔


どのような場所でも、人をまとめ動かすことは難しいことだと思います。

ただ、その場所が自分にとって、やれるべき場所かそうではない場所かは他人に全て委ねてしまうと後戻りができなくなってしまうんじゃないかと怖くなりました💦


ですが途中で「しんどい」って言える環境なら、そのチャンスを迷うことなく受け入れ頑張ることもできますよね。


どのような立場の人でも、その前にきっと一人だと弱い人間です。

どんな強そうな人でも誰かに助けてもらったことがあるはずです。


彼は、グループリーダーという立場で笑顔を失ってしまったかもしれませんが、もし誰かに「助けて」が言えたなら休むことなく、あの当時の笑顔で頑張っていたのかもしれないと思いました。

詳しいことは、わかりませんが原因は一つではなかったかもしれません。

ただ、直接の原因が病気であれ、早すぎる死であったことは間違いないです。


あの時の彼の顔・・・

鬱は人の表情まで変えてしまうものなんだと深く深く胸に刺さってきたことを覚えています。

笑っている顔を知っているから余計です。

もしかして、親不孝をしてしまったかもしれない彼の無念さを昨日の出来事で思い出してしまいました。


私は、強かったのだろうか・・・?

いや、いや、いくつもの困難の中で何回も「しんどい」「助けて」と叫び、誰かに支えて貰い、助けられて生きてきたはずです💦

だからこそ今度はって思えているんだ!!


人はステップアップすることで自分を高めていくことができます。

ですが、時にスムーズに行かなくなることがあり、立ち止まったり、後退してしまうことだってあります。

前に進むことだけが決して正ではなく、進むために止まる、下がることも自分にとって1番の正解を決めるのは自分でありたいですね。

おしまい


本日のまとめ

「この先も笑顔でいれるよう一旦立ち止まって考えてみて」です


よく「生きていれば何だってできる」って言葉を耳にしますが生きているほうが辛いって思うからこそ悩み苦しみ、そしてもがいているんだと思います💦

でも、私は信じたいですね。

「悪いことがあれば、必ず良いことが待ってる」って😊

病気に負けてしまうこともありますが、その生きてきた証は受け継がれていって、またどこかで生まれ変わって全うできなかった人生を必ず全うすることができるって😄

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