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フォルケホイスコーレ後の進路。


日本でホイスコーレを検討している人たちは、
日本人たちのその後の進路について、
それなりに興味があると思うので、書いてみようと思う。

私の学校は、芸術系だったからか、
学校全体の女性率が高く、約9割が女性だった。
年齢層は18歳から30歳くらいまで。
そして、そこから大きく飛んで45歳の私。

20人くらい居た日本人の内訳は
大学生が4割、社会人が私を入れて6割くらい?

それぞれ学校後の進路は、私の知る限りでは、
うち約4割はデンマークでワーホリをする人。
約3割は少しヨーロッパ等を旅行した後帰国する人。
約2割はワークアウェイ等でもう少しヨーロッパに長くいる人。
約1割が私のようにほぼ直帰した人。
(細かく計算してないので、かなりざっくり。)

結果、ワーホリの人たちが一番多かったことになる。
いいな、ワーホリ😗
30歳までだし、1国につきチャンスは1回だけだから、
20代後半の人がほとんどだったな。

ワーホリ組は家探し職探しと、なかなかみんな奮闘していた。
やりたいことや住む場所、こだわりも人それぞれだから、
パパッと決めた人もいれば、最後までなかなか決まらなかった人もいるが、
いろんなことが初めてで、一筋縄ではいかない中で、
なんだかんだやり遂げていること自体すごいことだと思う。

私はさっさと帰った組なので、これからワーホリを検討している人に
なんのアドバイスもできないが、
「1人ではないよ!」ということだけは言える。

小国デンマークに住む日本人にはFacebookなどで比較的簡単に繋がれるし、
デンマークで心に余裕がある生活をしていると、日本にいる時よりみんな「いい人パワー」が出ている気がする😄ので、こちらが助けを求めれば、
デンマーク人日本人問わず手を差し伸べてくれる率も高い。

日本ではみんな働きすぎていて全身擦り傷だらけだから、
新しい交友関係を築くのも面倒だし、人に優しくする余裕がなかなかないが、
デンマークでしばらく暮らしていると、時間の流れが変わり、
人と関わりたくなる余裕が出てくる・・・というのが私の持論。

そして、私のように40過ぎてホイスコーレに行く人もあまりいないので、
ここからの持論はかなり自論だけど、恐れずに言ってみる。

ホイスコーレは語学やその他知識等の何かをゲットするための、
「積極的」留学ではないと思う。
もちろん授業で得られる多少の知識はあるが、
それが直、何かの道に繋がるわけではない。

今、バリバリと人生や将来について考えている真っ只中な
若い人たちは、仕事をやめたり学校を休学したり、
それなりのリスク?を負って来ているので、
その代償に何かを得ようと思うのは当然だけど、

学校を休学したり仕事をやめたりすることが
こちらではリスクではないし、
ホイスコーレのあり方自体が、
何かのきっかけ作りだったり、人生におけるちょっとしたお休みだったり、
規則正しい生活づくりの第一歩だったり、
これから人生について考えてみようかな〜くらいだったりするので、
この経験だけを糧に就職活動に挑む!人生変えるぞ!とするには弱い。

考えてみればなんでもそうで、就職活動その他において、
英語が話せること、留学経験があること、
バイトやサークルで頑張ったこと、ボランティアをしたこと
そのものが評価されるわけではないのと同じだと思う。

だからと言って、この留学がなんの意味もないかというと
それは全く違うし、そう思うかどうかはまた人それぞれである。
実際、フォルケホイスコーレの経験から、日本で色々な活動をしている人たちもいるし、その活動は素晴らしいものだと思う。

そして、得られるものの大小は別にして、
少なくとも私が関わった日本人の女の子たちは、
ここで何かを感じ取り、
今後の人生にそれが大なり小なり影響を与えるだろうと確信している。

女の子たちより少し長く生きている私から・・・
(よく聞くセリフで申し訳ないけれど)

一回きりの人生、
ちょっとでもやってみたいと思ったのなら、
やってみたら良い!!!

長い人生のたった半年弱の時間と、
日本に居たってかかる生活費プラスαをかけて、

新しいものを見て
新しい環境に身を置いて、
文化の違いに触れて、
自分の強みや弱みを見て、

あー、無駄な時間過ごした!
やらなければよかった!って思うかな?
そう思うなら多分、どこに居ても
あー!やらかした!失敗した!と思ってるはず。

特段大きなものが得られなくても、
あの半年、おもろかったな。
スペシャルだったな。

それで十分来た価値あるのでは?
「フォルケホイスコーレ」というワードに
まず自分のアンテナが反応したということは、
元々そういうことが楽しめる人だと私は思う。

嫌だったら帰れば良い。
つまんなかったら他の国に行って見ても良い。
それは挫折でもなんでもない。

「私は自由だ!」

仕事や就職活動でがんじがらめになっている時には
なかなかそうは思えないことにも、
気づかせてくれる場だったりもするのだから。



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