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ゆりあ
2022年12月31日 17:48
一人の旅人が、太陽に向かって歩いているのが 見える旅人は、最果ての国を目指して旅をしている旅人は、もう何十年も最果ての国を目指して、旅を続けている旅人は、ただ、ただ、太陽に向かって、太陽だけを見つめて歩いていたそして、ただ、ただ、旅人の正確な足音だけが、あたりに静かに聞こえている太陽は、まばゆいばかりに光り輝いていたそのせいで、眩しくて、あたりの景色は、旅人の 目にははっきりとうつら
2022年12月30日 17:19
行き交う人々が、店々を覗きながら、ランチに何を食べるか相談する声が聞こえるそんな時、蕎麦屋の看板が目に入ったよし、お昼はそばにしようと、僕は思った蕎麦屋の紺色の暖簾をくぐって、店に入るといらっしやいませという店員の元気な声が僕を迎えたお好きなお席にどうぞという店員の言葉を聞いて、僕はどこに座ろうかと、あたりを見回したすると、僕の名前を呼ぶ声が聞こえたみると、同じ編集部の同僚だっ
2022年12月29日 18:59
王様が、困った顔で王冠を眺めている家来たちも、入れ替わり立ち替わりやってきては、王冠を調べているそれでも、どうにも解決しないので、仕方なく、国中の職人が、次々に呼ばれて、王冠を調べては、首を傾げている誰が見ても、特に問題がないことだけがわかるだけだった何が、問題なのかというと、ある日突然、王様が 王冠をかぶると、王冠が王様の頭の上から、つるんと滑り落ちてしまうようになってしまったのだどん
2022年12月28日 19:28
道具箱の中にたくさんのクギが入っているのが見えるこの道具箱の持ち主は大工だったなるほど、たくさんのいろんな種類のクギをたくさん持っていて不思議はないと、男は思った道具箱の中から一本の大きくて太いクギを男は つまみあげたかすかに鼻先に鉄の匂いを感じた昔、どこかで嗅いだ懐かしい匂いだと男は思ったそして、男は、大工に見つからないようにその場を去った大工が、作業場に戻って来るのが見える昼
2022年12月26日 19:01
急にガクンという衝撃を感じて、僕は、自転車を 止めた自転車のスタンドを立てると、僕はその原因を 探したそして、タイヤにクギが刺さっているのを見つけたついてないという言葉が、耳の奥に聞こえる僕は、タイヤからくぎを抜くと、仕方なく、自転車を押して歩いた僕の気持ちとは裏腹に、海岸線沿いに見える海はキラキラと輝いている今日は、天気がいいので、愛車で、夏の終わりの海を見に行こうと思ったそした
2022年12月25日 20:28
大きな、そして金ピカな鍵が上等な皮のヒモで一人の門番のクビからぶら下がっているのが見える門番が、動くたびにその鍵はかすかな音をたてるのが聞こえるこの鍵は、お城の宝がしまってある部屋の鍵だったとても大事な鍵だったので、とても信頼されている門番が、肌身離さず、その鍵を管理していたその役を王様から 言いつけられている事に門番は 誇りに感じていた門番は、1日の仕事を終えると、お城の片隅にある門番
2022年12月24日 18:10
川面がキラキラと太陽を反射して光るのが見える私は、川に釣り糸を垂れている川の流れる音を聴きながら、川岸に腰を下ろして釣り糸を垂れているのは退屈しのぎにも、考え事をするにも最高だそんな事を考えていると、川上から、ゴロンゴロンという聴き慣れない音が聞こえてくるそして、その音は、どんどんと大きくなっていった不審に思って、釣り糸を垂れているのも忘れて、私は、川上の音のする方向ばかりを見ていた
2022年12月23日 17:31
もう今年も終わるんだなあと、駅の広場に設置されたクリスマスツリーを 眺めながら僕は思ったそんな僕の耳にギターの音色が聞こえてきたふと視線をうつすとピカピカと電飾がひかるクリスマスツリーから少し離れた場所で一人の若い男性がギターを弾きながら歌を歌っていたストリートミュージシャンか寒いのに頑張ってるなあと、ギターを弾く彼を見ながら思ったそして、僕から少し離れた場所で僕と同じように ギター
2022年12月22日 18:06
道行く人たちを眺めながら 「クリスマスのディナーにローストチキンいかがですかぁ」と声を張り上げる僕の前を通り過ぎる楽しげな人の話し声や足音が 聞こえるだけで僕の声に振り向く人やローストチキンを買うために立ち止まる人はいない僕は、コンビニの駐車場でコンビニの制服に頭だけ真っ赤なサンタの帽子を被ってローストチキンとケーキを売っていた売れ行きは悪かったそんな状況が寒空のした一人でローストチキ
2022年12月21日 18:58
あれは、なんだろう?と、男は、ふと立ち止まり空を見上げた男が、見上げた先には、白い雲が一つ浮かんでいるどうやら、男は、その雲が気になっているようだった町には、クリスマスソングが流れていて、街いく人の心を踊らせていたもちろん、男の耳にもクリスマスソングや街の喧騒は届いていたはずだが、まるで、男は、そんなモノは聞こえていないかのように一人、ポツンと 取り残されたように、みんなが足早に通り過ぎ
2022年12月20日 17:58
街は、すっかりクリスマスムードでキラキラと輝いて見える街角では、聖歌隊が、募金のための歌を歌っているのが聞こえるそんな楽しげな陽気な空気感を感じながら、男は 店々を覗いて回ったなんで、その男が、そんな事をしているのかというと、男の懐には、一枚の金貨があったからだった男は、この金貨で、何を買おうかと考えながら店々を覗いていたのだ男は、旅人で、最果ての国を目指して旅を続けている途中だった旅
2022年12月19日 18:10
ディナーの後のデザートのクリスマスプディングが運ばれてくるのを見ながら、僕は、隣の席の マイクと他愛もない話に花を咲かせていたプディングが切り分けられて僕の目の前にも白いお皿に乗った一切れのプディングがやってきたプディングにフォークを入れるとずっしりと中身の詰まった重量感を感じたそして、二口目を食べようとプディングにフォークを入れたら、なんだかカチンと音がかすかに聞こえたそしてフォークから
2022年12月18日 18:12
窓辺に座り、顔を出したばかりの満月を眺める静かに、ラジオの声が流れている今日の満月は、カルメ焼きのようだと月を眺めながら、ぼんやり思った手の中にあるマグカップからは温かい湯気が立っているのが見えるラジオから、ふいに、とても懐かしい曲が流れてきた高校生の頃に大好きで、何度も何度もリピートして聞いた曲だあの頃は、よかったなあと、マグカップのコーヒーを飲みながら思ったカルメ焼きのような
2022年12月17日 19:18
5円玉が、ゆっくりと左右に揺れているのをジッと 見ている「あなたは、だんだん、ねむくなーる」という声が聞こえてくるが、全く眠くなる気配ない困ったなあと、僕は感じていた30分前、僕は、近所のショッピングモールをブラブラしていた今日は、三連休の中日でショッピングモールもいつもよりも賑わっていたそして、三連休という事でいつもの日曜日とは違ってショッピングモール中央の特設ステージでは 朝から