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続『レンタルなんもしない人』第2話「土壇場JCT」

昨日は第3話が放送されましたが、今回のコラムは、第2話の続きの内容になっております。
前回のコラムはこちらからご覧ください。

あらすじもあり、かなり長くなってしまったので、続編としてお送りしますが、今回のコラムは、道楽舎で発信している「土壇場JCT」が第2話から感じられたので、特集してまいります。


これぞ土壇場JCT!

道楽舎では、「土壇場JCT」をトップ画像にしていますが、人生で、どうにもならず追い込まれた状態を、「土壇場JCT」と呼んでいます。というのも、人生を変えるような選択をするには、土壇場にならないとできないからです。
土壇場JCTでは、わかりやすく選択肢は二つです。それは

「既定路線を進むか、新人生に舵を切るか」

です。

レンタルさんは、会社員として3年勤め、「給料分は働こうな」とか「生きてるか死んでるかわからない奴」などと言われ、会社に行くのが嫌になり、「行かなきゃ」と己を奮い立たせて出社していました。仕事が終われば、ゲーセンにより現実逃避。そして「朝が来ないといい・・・」とまで言ってしまいました。

ここがまさに「土壇場JCT」です。

このままでは壊れてしまう、と見兼ねた奥さんのは「会社なんて、無理して行くことない」という言葉もあって、会社を辞める選択をし、「なんもしない人」になりました。

今回の依頼者は、仕事でミスをしてレンタルさんと似たような状態になり、「土壇場JCT」に追い込まれましたが、結局依頼者は、逃げて会社を辞める選択をせず、既定路線に戻りました。

一つお断りしたいのは、既定路線を否定するつもりは更々ありません。それは必要な道筋です。無理に新人生を歩むことで、もっと不幸になることだってあるし、後悔することもあります。

「土壇場JCT」の看板にもあるように、新人生を進むということは、道を切り拓くということです。


楽な道ではない、新人生

レンタルさんも、「奢られイヤー」「レンタル◯◯」という存在を知ったことで、「なんもしたくない」という自分の本能的欲求に従い、世界初「レンタルなんもしない人」を始めました。始めた当初は、交通費がかかった分だけを頂くというスタンスで、利益は一切ありませんでした。それが、徐々にメディアに取り上げられたり、書籍化、漫画化した事で、思いもよらぬ収入に繋がり、ドラマ化にまで至りました。

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ちなみに、今では一万円と交通費、というシステムに変わったそうですが、やはり、話題になると悪質な人も出てくると思うので、当然といえば当然のことだと思います。

ただ、最初は、一銭にもならない。仕事としては成り立たないはずなのに、自分らしさを追求して続けていったことで価値になり、メディア化することになったり、レンタルするのに1万円取ることができるようになったことが、素晴らしいことだと思うんです。

これは、レンタルさんが土壇場JCTで、心の中のリトルレンタルの声に従ったことと、背中を押してくれた奥様の存在のおかげと言えるでしょう。


土壇場JCTに必要なのは、自分の本心と仲間

新人生を歩んでからは、会社や社会に従って生きるのではなく、己に従って生きることができたのも、奥様の支え合ってのものだとは思います。
ただ、実行するのは自分です。自分の本心を誤魔化してまで、既定路線を進むくらいなら、追い込まれた土壇場JCTで、自分の本心と向き合ってほしいものです。

そして、自分の本心と同じくらい大事なのが、仲間の存在です。

私自身、人生をリゼロ(ゼロにリセット)してたくさんのものを一旦手放しましたが、信頼する仲間がいたからこそできたことであり、リゼロしたことで、その関係性は再構築されたと思っています。より強固な絆になり、さらに絆が生まれ、今ではそれが「道楽舎」となりました。

道楽舎としては、せめて、道楽舎に興味を持ってもらってくれている人や、関わりのある人が、既定路線で苦しんで、抜け出したいのに抜け出せない「土壇場JCT」に差し掛かった時、手を差し伸べるコミュニティでありたいと思っています。


土壇場JCTのタイミングは人それぞれ

土壇場JCTでインターチェンジするにも、人それぞれのタイミングがあるんだと思っています。ドラマでの依頼者も、いずれは新人生を歩むかもしれません。でも、今はその時じゃない。彼はちゃんと、自分で考えましたその結果、既定路線を進むことにした、ということが大事なことだと思います。

追い込まれたからって、それが「土壇場JCT」とは限りませんが、生きるか死ぬか。全てを捨ててもいいと思えるか。そのような、人生を賭けるほどの状況こそ、「土壇場JCT」です。


今回はほぼ、道楽舎目線でのコラムになりましたが(笑)、人生の岐路に差し掛かっている人や、これから差し掛かる人に届くコラムになれば幸いです。

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