「◯◯を目指してました」という魔法の言葉
人を錯覚させる魔法の言葉
今回は、ちょっと面白い発見をお届けしたいと思います。
大人になって、色んな人と知り合いますが、その時に、どんな部活をしていたかとか、どんな夢だったかって、聞くことがありますよね?それで、共通の話題で盛り上がったり、仲良くなったりします。
そして、そんな会話で、人を驚かせる魔法の言葉があります。それは、
「昔、◯◯を目指していました」
という言葉。勘の言い方ならもうお察しかと思いますが、これがなぜ魔法の言葉なのか?
それではちょっと事例を見ていきましょう。
「昔、プロ野球選手を目指してました」
どう聞こえましたか?
野球めっちゃうまそうだなと思いません??
実際に、その人がどれだけ野球がうまいかはわかりませんが、なぜかうまく聞こえますよね?
「昔、サッカー日本代表目指してたんですよ」
え?Jリーガーだったん?めっちゃうまそうやん!!と思いますよね?
ちょっと言い方を変えてみましょう。
「昔、バンドやってたんだぁ」
今度は実際にやっていたことですが、絶対に何かの楽器ができると思うし、うまいと思いますよね?でも、ボーカルだったかもしれないし、ゴールデンボンバーのように、エアバンドの可能性だってあります。
このように、ちょっと話を盛りたい時、話題に困った時に使える「魔法の言葉」と言えるかもしれません。
なぜなら、「プロ野球選手を目指していた」と言えば、本当にうまいかはわからないし、そもそも野球をやってなくたって、言うことはできます。言うだけなら自由ですから(笑)。「甲子園に出場したことがある」と言うなら、実際にやっていたんだろうし、本当にうまそうですけどね。
「サッカー日本代表を目指していた」と言っても、これも同じくJリーガーどころかサッカーをやってなくたって言うことはできます。私もサッカーをやっていましたが、それだけでうまいかどうかはわかりませんよね。
実際には、そこそこうまいとは思いますが(笑)でも、日本代表は目指してなかったですね(^^;
ちなみに、バンドもやってたんですが、それも、大した腕前ではありません。でも、全くできないわけではないので、嘘ではありませんが、「じゃあちょっと弾いてよ」と言われたら、困りますね(笑)」
魔法の言葉には反動がある
このように、「◯◯目指してた」と言えば、本当はやっていなくても、あたかもできるかのようにしてしまう「魔法の言葉」だと言えます。
ただ、「魔法」には反動があるので要注意です。実際に、それで草野球に誘われたり、フットサルに誘われたり、バンドに誘われたら、化けの皮が剥がれてしまいます。期待値が高く、ハードルが上がってしまったことで、いざそうではなかったら、その反動で信頼を大きく失ってしまうことになります。
今回のコラムで何が言いたいかと言うのは、言葉を表面通りに受け取るなと言うことです。誰かに「魔法の言葉」を使われても、言葉通りに受け取るのではなく、ウラヨミして「騙された!」と言うことのないようにしていきたいですね。
そして、自分が使う際には、反動があるので、使い方は用法用量を守って、正しくお使いください(笑)
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