ルフィ名言Vol.15「器だよ」

キャプテン・クロと戦うルフィ。岩を使って右の猫の手を折り、一撃を食らわす。
頭から血を流したクロは、怒りによって真意を話す。自分のことを知っている存在のジャンゴも含め、キャプテン・クロを知るクロネコ海賊団も殺すことが、3年前からの計画だったこと。恐る船員達とクロに対してルフィは

「ばかかお前ら。カッコ悪ィ海賊団だな」

と突っ込む。クロは反論する。

「フン・・・！格好悪い？海賊団なんてのは所詮世間からはみ出した野犬のかき集めだ。”計画”無くしてそんな奴らに何ができる！！どいつもこいつも俺の計画に黙って従ってりゃいいんだ！！！」
「船員とは忠実な船長の”コマ”。部下を生かすも殺すも全て　おれの采配次第。いかなる強力な壁でも、おれの計画通りに立ち向かい、おれの計画のために死ねばいい！！」
「それが海賊の一船の在り方というものだ！！！！旅の小僧がナメた口を聞くな！！！」

ルフィは冷静に言う。名セリフその①。

「お前がキャプテンで、たとえ何百人部下を従えようと、ウソップには勝てねェ！！」

クロはもの凄い速さで移動する”抜き足”をしながら言い放つ。

「何が勝てねェのか言ってみろ！！！」

ルフィの後ろに回り込んだクロに対して言う、今回のルフィの名セリフ。

「器だよ」　　　　　　　　　　　　　　　　　　出典　ONE PIECE／尾田栄一郎　集英社

クロに裏拳を食らわしながら、更にルフィは言う。

「お前は本物の海賊を知らないんだ！！！」

大海賊のシャンクスを知り、命を懸けて生きる本物の海賊を知っているのです。そして、弱いくせに村を守り、「海賊がきたぞ〜！！」といつもの嘘を、嘘のままにすると言うウソップの方が、ルフィにとって本物なのです。

そして、「！」を多用するワンピースの中で、「！」の付いていない名言は多くはないですが、特に決め台詞でもなく、肩に力が入っていない自然な言い方が、よりルフィの本音に近いように感じます。おそらく尾田っちも、その辺を意識して描いているのではないかと思います。