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「病室で念仏を唱えないでください」 最終回直前!第9話

いよいよ、「病室で念仏を唱えないでください」が本日最終回を迎えます。
回を追うごとに、松本さんの出番も増え(笑)、見所もあってボリューム増でお送りしていますが、今回も2回に分けてお送りすることになりそうです(笑)


第9話のあらすじ

濱田が手術をした3歳の女の子、美咲。手術は成功したものの、不運にも容体が急変し、必死の手術も、命を助けることはできなかった。
落ち込む濱田を気遣う松本だったが、「これは不運だ。アンラッキーだった」と自分を納得させるように言う濱田を心配する松本だった。

家族は悲しみにくれ、祖父である心臓外科学会の権威も立場を退くことで、後ろ盾を失ってしまう。そして、手術の失敗により、25億の融資も立ち消えそうになり、データ偽装を指摘されてしまう。技術に絶対の自信がある濱田は、予定している難しいオペを公開手術にすることで、ラストチャンスを申し出る。

一方、入院した泉谷さんに対し、死と向き合うことは、生きることと向き合うことと同じだからと、「人生会議」を提案する。しかし、これから治療を始めるのに、家族は反発する。泉谷さんは、今度釣りに連れて行ってくれと空気を変える。息子が亡くなったきっかけとなった釣りに。


公開手術に臨む濱田。順調に進むも、美咲ちゃんの手術と同じ状況になったとき、フラッシュバックしてしまい、手が震えてしまい止まらない。松本は、手術室に乱入し、濱田を連れ出すが、オペできなかったことで、25億の融資はなくなり、小児用ハートセンター設立は頓挫してしまう。
それ以上に、医師としての自信を失ってしまう。

諦めようとする濱田に松本は、

「諦める。仏教の教えでは「明らかに観る」と言う意味だ。
 自分自身を諦めろ」

と声をかける。
手術の失敗で、二つの大事なもの失おうとしていた。

落ち込む濱田の元に現れる泉谷さん。濱田は、心臓に疾患があり、病弱だった自身の過去を話す。
自分が心臓に疾患があったからこそ心臓外科医になった濱田に泉谷さんは、それは罪悪感によるものじゃないかと、松本のことを話す。同じように、溺れる友達を救えなかったからこそ、泳げるようにもなり、医者にもなった。それが罪の意識だったら辛いだろうと。
濱田は、罪悪感だけではなく、「救うことで救われる」と付け加えた。

松本も、泉谷さんに人を救うことで救われてると話したことで、泉谷さんが話した心の優しい医者が、濱田だったことがわかった。
外出許可が下りた泉谷さんと松本は、数十年ぶりに釣りに行く。泉谷さんの息子が亡くなって以来の釣りで、二人は想いを馳せる。ずっと避けてきたが、もっと早く釣りに行けばよかったと。もっと早く、一緒に泣けばよかったと。二人は、涙ながらに話し、やっと死を悲しむことができた。

そして、泉谷さんは家族と改めて人生会議を開くことができた。自分の死は、松本に託したいと。その時、症状が良くなっていたことで、退院許可が下りるのだった。


美咲の母が病院に来るが、濱田はその姿を見て逃げてしまう。その母親に向けて松本は、

「悲しみは、時が経っても消えることはありません。ただ慣れていく」


「自分自身を諦めろ」と言った松本の元に濱田がやって来て、「諦めるってなんだ?明らかに観るってなんだ?」と尋ねる。そんな濱田を松本は連れ出す。

雨が降る中公園の砂場に来た二人は、砂遊びが好きだった美咲ちゃんの代わりに、お互いの気持ちを吐き出し、濱田も救えなかった悔しさで涙を流しながら、砂で見事なパンダを作る。

その公園の近くで突然男性が倒れ、濱田は乖離じゃないかと診断する。救急に搬送し、松本は「お前じゃなきゃオペできない!」と濱田を支える。

意を決してオペに臨むも、手の震えは止まらない。松本は一心にお経をあげると、次第に震えは止まれ、オペは無事成功する。
男性の母親がお礼を言うよと、濱田は「助けられたのは私の方です」と述べる。融資は無くなっても、医師の腕を取り戻せた濱田だった。そしてまた、松本とも犬猿の仲が戻る。

そこに飛び込んできた通り魔事件のニュース。そして、泉谷さんは自宅で倒れてしまう。


果たして、最終回はどのようになってしまうのでしょうか?


過去の出来事が今を創る

松本にしても濱田にしても、医師になったのは過去の経験からでした。共を救えなかったこと、自身が病気だったこと。
よく、医者を目指す人は、自分が救われたことがきっかけで、医者になったり、先生を目指す人は、良い先生に巡り会えたからだったりします。
良くも悪くも、過去の辛い経験をきっかけとして、自分が進む人生の道が決まったりするものです。

人生、嬉しいことが多いに越したことはありません。でも、衝撃的なことが起こらないと、人生を左右するようなきっかけにはならないものです。

松本も濱田も「救うことで救われる」という程の出来事を経験しました。だからこそ辛いこともありましたが、人生の目標や、今を創ったのも事実です。

良いことしかない人生であれば、きっと面白いことを面白いと感じることもできず、ずっと満たされない感覚になるのでしょう。
よく、二世芸能人で問題を起こしたり、麻薬で捕まったりした人がいますが、それはやはり、裕福過ぎて満たされないからこそ、刺激を求めて問題を起こすのでしょう。

辛い経験が、心に凹みを作るのかもしれませんが、凹みがあるからこそ、そこに貯まるものがあります。それこそが、人生を豊かにするエッセンスであり、道中に得られたかけがえのないものではないかと思います。

道楽とは、道中を楽しむことで、様々な経験での心の凹みを受け入れるということでもあります。だからこそ、その凹み貯まったものを得ることができます。そして、失敗や間違いこそ、その凹みを作るものでもあるので、「間違いが正解!」と道楽舎でも発信しています。

過去の事実を変えることはできませんが、だからこそ向き合い受け入れることができれば、今や未来は変わります。


まだまだ語りたいことがありますが、今回も長くなってしまったので(笑)、続きは次回に持ち越したいと思いますが、手術を見守る松本さんだけ貼っておきます(笑)

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