『リゼロ』34話「らぶらぶらぶらぶらぶらぶゆー」感想!(ネタバレ!)
今回は今までにないタイトルですね!リゼロは、いつも最後にタイトルが出てくるので、タイトルだけだとどんな話になるのかわかりにくいですが、今回は本当に謎でした(笑)
エンディングを迎えた時、このタイトルの意味を知ることになりますが、それはまた後ほど・・・。
前回、ガーフィールにオットーやパトラッシュ、スバルに協力してくれていた村人たちが目の前で殺され、スバル自身は、魔獣ウサギちゃんに食い殺されるという、かつてない衝撃回でした。精神が錯乱しかけたスバルは、またも茶会に招かれ、「死に戻り」を告白できるという、初めての経験をした。2度目の茶会では、スバルを受け止められるエキドナと、どんな話が繰り広げられるのか。
今回も、内容盛りだくさんでお送りいたします(笑)
エキドナとの茶会
「酷いな」
エキドナが言う。スバルの行いにではなく、スバルにそれだけの苦難を歩ませた存在、嫉妬の魔女に対して耐え難い怒りを覚えていた。スバル自身、なぜ異世界に呼ばれ、呪いを受けるほどご執心なのかはわからない。エキドナも、「アレの精神性を理解することなんて、誰にもできない」と、嫉妬の魔女をアレ呼ばわりし、嫌悪感をあらわにする。
それは、1度目の茶会の時に、エキドナや他の魔女達が、サテラによって葬られたことから、憎しみを抱いているのは間違い無いでしょう。
そこでスバルは、一番不安に抱いていたことを質問する。
「死に戻りには回数制限があると思うか?」
エキドナの答えは、推測に過ぎないが、
「おそらく、ない」
「君にを死に戻りさせる権能は、魔女の妄執だ。
それが続く限り、君の死には終わりがない」
回数制限がないことに、一安心するスバル。しかし、これは何の為の力なのか?
エキドナは続ける。
「君を死なせない為の力だ。運命をやり直し、君に過ちを許さない力だよ」
スバルは納得できない。なぜなら、死に戻りしても、レムを取り戻せなかったから。
エキドナは冷たく言い放つ。
「アレは、あの少女のことを、運命に考慮していない。望むのは、君が死という運命の袋小路にとらわれないことだ。君以外の誰かは、思惑にない。その力で誰かを救おうと奔走してきたのは、あくまで君自身だ。
この先、君は無限の挑戦によって、運命を打開する。だけど、仮に君が多くの犠牲を許容して、運命を変えることがあれば・・・」
「その犠牲になった者を取り戻すチャンスは、巡ってこない・・・」
魔女の手がスバルに迫る。
魔女達の登場セーブポイントが更新されてしまえば、運命はもう変えられない。スバルは、自分の望む運命を手にするために、魔女から与えられた「死に戻り」を「恩恵」として、使い倒すと決意する。
「俺は、他人の思惑を裏切らせたら、天下一品なんだぜ!」
長月先生曰く、開き直ったようにも聞こえますが、心情的にはもうちょっとピリピリしてギリギリの状態、とのことです。
死に戻りの回数制限の不安はなくなっても、取り返しのつかない運命もある。そのプレッシャーもあるでしょう。ただ、個人的には、魔女が「死に戻り」の権能を取り上げてしまうとしたら・・・。スバルは、運命に抗う選択をしています。もし、嫉妬の魔女に愛想をつかされてしまうことも、あり得るのではないかと。まぁ、まだサテラがどういう存在かもわからないし、人間心で計れないのなら、考えるだけ無駄かもしれないですけど。いずれ、なぜスバルを異世界に召喚し、死に戻りという呪いをかけたのか。明かされる時が楽しみですね。
簡単に立ち直ったように見えるエキドナだが、それは、自分の苦しみをわかってくれる存在がいたからだった。それを察したエキドナは、またスバルから続きの言葉を言わせようとする。
形式的なお礼を言うが、「秘密を共有できた君が、僕にお礼を言いたいのはそこだけかなぁ?」と挑発すると、スバルは照れながらも、「お前にしか頼めない!対価ならなんだって払う!」と頭を下げると、「魔女を口説く才能があるかもしれないな」と、エキドナは質問を受け付ける。
スバルくん、対価なら「何でも払う」なんて言っちゃダメだよぉ?そんなの、間違いなく後悔するフラグじゃないか。フラグクラッシャーの名が廃るね。
まずは、スバルを食い殺したウサギについて。
「多い兎のことだね。大きいではなく、多いだよ。
三大魔獣の内の一体さ。白鯨に黒蛇、それから大兎。400年前に暴食の魔女であるダフネによって産み落とされた。今もなおこの世界に残る、負の遺産さ」
あんなに小さく可愛い兎は、白鯨に並ぶ魔獣だった。白鯨よりは弱くても、討伐の難しさで言えば、圧倒的に大兎。大兎にとって、他の生物は全て餌。スバルが見た誰もいない光景は、多兎に食べられた後だった。流石のスバルも表情を曇らす。
大兎の特徴は、単体が無限に増殖するところにある。仮に、滅ぼすのであれば、全ての大兎を一纏めに葬るしかない。その難しさは、降りしきる雨粒を、残らず蒸発させる行いに等しい、ということ。
そんな厄介な相手を前に、逃げるしかない。しかし、エミリアたちは結界を出られない。つまり、墓所の試練は不可避、ということ。
聖域には大兎、屋敷にはエルザの襲撃。スバルの考えは、まず試練を突破してエミリアを逃し、屋敷に戦力を集中させる。期限は4日後(5日後だとリミットオーバー)、というもの。
考え込むスバルに、エキドナはオススメできない提案をする。
「大兎を生み出した、暴食の魔女・ダフネと話す機会を与える」
魔女たちの魂は、エキドナたちが住まう夢の城の中にある。エキドナの体を依代にすれば、会うこともできる、と。
しかし、これには危険が伴う。現実世界の傷は、精神世界には干渉しなくとも、精神世界の傷は、肉体に干渉してしまう。スバルを守るエキドナは、ダフネと入れ替わるためここにはいない。
リスクは大きいが、スバルは引くわけにはいかない。
「やってくれ」
エキドナは、
「ダフネの拘束を、絶対に解いてはいけない。それから、彼女に触れるのも禁止だ。できれば、目を合わせるのも避けた方がいいよ」
「健闘を祈る」と言い残し、エキドナは光の中に姿を消す。
新たな魔女の登場
そこに現れたのは、ロリっ子。
「おぉ!やっと会えたな!」
およそ魔女とは思えないロリっ子の姿に戸惑うスバル。エキドナのことを「ドナ」と呼び、スバルのことは「バル」と呼ぶ。
「バルはさぁ、悪人なのかぁ?」
と言いながらら、手を差し出す。エキドナの忠告通り、話を逸らそうとするが通用せず、手を握るスバル。
「罪はただ痛みによって贖われる。
おぉ、痛くなってことは、悪人じゃないってことだ!よかったなぁ!」
スバルの右腕がもげていた。取り乱すスバル。
「咎は楔となって決して逃さず」
そう言うと、今度は左脚が崩れ去り、倒れて体はバラバラに。
「悪人じゃないのに、自分を咎人だと思ってるのかぁ。バルは優しいんだなぁ!可哀想になぁ。
テュフォンの目的はおしまいなぁ!あとはぁ・・・」
ただただ嵐を巻き起こしに来ただけのロリっ子は、傲慢の魔女・テュフォンだった。スバルが悪人かを確かめて目的を果たすと、また光に包まれ新たな美少女が空から舞い降りる。
「ひとーつ!人の世の不条理を殴り!
ふたーつ!不埒な悪行三昧なんて知ったことかぁー!
みーっつ!醜かろうが美しかろうが、浮世にいるなら悉く、無事に帰れないと思うなぁ!」
かまいたちかな?わかる人だけわかればいい(笑)
「私の拳が世界を再生させる!私の怒りが世界を浄化させる!!私の憤怒が!私の怒りが!私の答えだぁ!!」
その美少女は、バラバラスバルに百裂拳を食らわすと、再生させてしまい、ハートマークが現れる。
なぜか泣いている美少女は、「怒ってるだけ!」と強がる。美少女は、スバルに怪我をさせたことに怒り、「テュフォンのバーカ!」と喚きながら、なぜかコマネチを繰り返す。
戸惑いながらお礼を言い、名前を聞くと、
「私は憤怒の魔女ミネルヴァ!名乗るほどの者じゃないわ!
これに懲りたら、迂闊な真似はしないこと!次は皆癒しにするわよ!」
「皆殺し」のように言って、ミネルヴァは光の中に消えていく。
ただただスバルを助けに来ただけの正義の美少女ってだけでしたね、ミネルヴァ。なぜにミネルヴァが魔女なのか・・・。
ダフネとの対話
ダフネが来るはずだったのに、テュフォンとミネルヴァが来て戸惑うスバルだったか、ついに真打ち登場。その姿は、アイアンメイデンに捕えられ、拘束着を来たような姿だった。
長月先生曰く、ダフネが入っている棺桶は、「百足棺」と言う名前の魔獣なんだそうです。ダフネを入れておくためだけに作られたワンオフの魔獣なので、ある意味白鯨や大兎と同じタイプになるそうです。
「ダフネにぃ、何が聞きたいんですかぁ?すばるーん?
ドナドナに言われて出てきましたけどぉ、あんまり長く起きてたくないので、つまんない話しないでくださいねぇ」
そう言うと、スバルの匂いに反応するダフネ。スバルと距離を取り、
「体が疼くんですぅ。すばるんって、すごくすごーくダフネが好きな匂いなのでぇ、食べちゃいたくなるんですぅ」
暴食の魔女の名に相応しい反応ですね。スバルの中にある魔女の残り香に反応しているのは明らかです。魔獣がスバルに惹かれるのは、生み出したダフネに似ているということなんでしょうね。ダフネとサテラの関係性も気になるところです。
不気味な様子に、スバルは即、三大魔獣についての質問をする。
「なんであんな奴らを作り出したんだよ!?」
白鯨と戦い、大兎に食い殺された記憶がよぎる。
「白鯨、おっきぃですよねぇ。あの子食べると、沢山の人が満足しませんかぁ?大兎なんてぇいくらでも増えるんですよぉ?あの子がいればぁ、誰もお腹が減ったりせずに済みますしぃ」
長月先生曰く、魔獣はドブに浸した砂みたいな味がするそうで、いっぱい食べられると言うのは、味度外視した話。それに、飢餓状態で魔獣なんか食ったら逆に死にそうな気がするそうです(笑)
「暴食」の魔女らしい答えだ。その大兎のせいで大勢の人が食われると文句を言うと、
「相手を食べようとするのにぃ、自分が食べられる可能性を考えないのって、ちょっと勝手すぎませんかぁ?すばるんもですけどぉ、みんな暴食を安く考えてないですかぁ?
食欲って、生きていく中で一番大事な欲求なんですよぉ。心が満たされてもぉ、食べられなかったらぁ、人は死んじゃうんですよぉ?」
一理あるが認められないスバル。
「すばるんも一度、限界まで飢えてみたらわかりますぉ?ダフネと兎ちゃんがどんな世界に生きてるか」
その大兎を退治したいスバルに、ダフネは躊躇なくヒントを言う。
「大兎は、獲物を探すのにマナを頼りにしてるんですよぉ。生きるために食らうんならぁ、生きるために殺すってのを認めないと、筋が通りませんよねぇ。マナの総量が多いところに惹かれる習性があるのでぇ、強ぉい魔法使いを囮にして、集まったところを一遍にやっつけるとかぁ!」
敢えて強い魔法使い、と言う辺りが、企みや意図を感じてしまいます。果たして、彼が囮になるのでしょうか・・・
しかし、無限に増えるのに、群れと離れた奴はどうすればいいか。これもダフネは即答する。
「数はいても意識は一個ですからぁ。滅ぼされないための知恵とか、そんなのないんですぅ」
素直に教えてくれたことに、エキドナに対して以上に、素直に感謝を伝えるスバル。だが、「大兎は俺が滅ぼす」と、宣戦布告をする。
「たかだか人間が、やれるものならやってみたらいいですよぉ」
そう言い残し、光の中に消えると、帰ってきたドナドナ。
長月先生曰く、大概、魔女たちは皆倫理的に正しくないですが、ダフネが一番感覚的に魔女っぽいんだそうです。
確かに、その容姿も発言も謎めいた雰囲気も、一番魔女っぽかったですね。テュフォンは無邪気な魔女、ミネルヴァは天然系ツンデレ安全魔女でした。エキドナも、まだ裏がありそうですが、三大魔獣を生み出すなど、サテラに最も近い魔女なのかもしれないですね。
テュフォンとミネルヴァが現れたのは、エキドナも計算外だった。ダフネとの話し合いに収穫があったかを聞くと、スバルは、「エキドナが魔女の中で凄いまともだって収穫があった」と告げると、上機嫌になったエキドナは、「安くみられては困るなぁ」と言いながら、冷静に会話を続けながら、そそくさとお茶を入れなおし、クッキーまで用意する。
どちらもエキドナの体液でできたものだからと、今度は断ると、突然スバルに異変が。目覚めの時が近付いていた。エミリアが起こそうとしているのか。
そこで一つ疑問を抱く。エキドナは試練の試験管なのに、なぜここにいるのか。
エキドナにとっては、エミリアの試験は「結果の見えていること」だった。そして、試行錯誤しても、3日で殻を破ることはできないだろう、とも。「スバルになら、無限ループでエミリアの力になれるかな?」と挑発するが、エキドナの言葉を聞いたスバルは、益々自分が試練を受ける気持ちを強くする。これ以上エミリアを泣かせない為に。そうなると、問題はガーフィールだが・・・。
目覚めが近いスバルは、去る前にまた茶会にに招かれるにはどうすればいいかを聞くが、エキドナは「それは難しい」と答える。茶会に招かれるには、前回よりも強い「なぜ」が必要になる。つまり、今回以上に強く願わなければならないから。ただ、試練に挑めば、エキドナに会えるのは茶会だけではない。
スバルが試練を受ける条件がまた一つ追加された。試練の中でなら会えるのだから。
さらに、スバルはエキドナを忘れないでいる対価を払うと伝えると、エキドナは、スバルの右腕に巻かれたハンカチを指定する。なぜこれが対価に?と思うスバルに、エキドナは言う。
「これを贈った相手は、君を心から案じていたんだよ。その思いは馬鹿にできない。対価はその存在を確かめたことと、ちょっとした干渉かな」
ハンカチに手を触れる。
エキドナが求めた対価は、ハンカチに込められた願い。このハンカチはペトラが贈ったもので、無事に帰られるよう、旅の安全を祈願した縁起物です。その願いが対価なのだとしたら、つまりそれは、旅が安全ではなくなるということ・・・? さらに、ちょっとした干渉と言いましたが、ペトラの身に何か起こるのか?こればっかりは、先を見なければわかりませんが、新たな疑問が生まれましたね。「対価なら何でも払う」と言ったスバルの言葉が、後悔しないものであればと思いますが・・・、長月先生、鬼懸かってるからなぁ(笑)
スバルが消えゆく中で、エキドナが語りかける。
「ナツキ・スバル。もし君が、三度目の茶会に来ることがあれば、その時、今度はボクの方から君に話したいことがあるんだ」
意味深な言葉を言い残し、魔女は消え、スバルは墓所で目覚めた。今度は、ちゃんとエキドナのことを覚えていたし、ハンカチもあった。
茶会から戻ってからの異変
しかし、エミリアがいない。
「エミリアが俺を起こしたんじゃないのか?」
急いでエミリアを探しに外へ出るスバル。しかし、眼に映る光景は、今までのどの記憶とも違う。黒い影があたりを包み、誰もいない。
周りは徐々に影に飲み込まれていく。そして、スバルに近づいてくる影が。
サテラだった。
「愛してる。愛してる。愛してる・・・」
そう何度も「愛してる」とつぶやきながら、スバルに近付いてくる。初めて見る姿。でも感じたことのある気配。エミリアに似た顔と声。
サテラに抱きしめられるスバル。なぜか思い浮かぶのは、ペトラと眠ってしまっているレムの姿。動けないスバルは、影に飲み込まれてしまう。
そこに空から現れたガーフィール。スバルとサテラを強引に引き剥がし、サテラの攻撃をかわしながら、スバルを抱えて逃げる。
ガーフィールに助けられたことに驚くスバル。前回のループでは、オットーを殺されたり、絶対的な敵となったはずだし、魔女の瘴気も濃くなっているはずなのに。今回も行動が変わるガーフィールに戸惑うスバル。ガーフィールにとっては、聖域を守るために、サテラの首をどう噛みちぎるかが問題だった。
そもそも、サテラが現れ、これだけ聖域を影が包んでいるのなら、「魔女の残り香」程度は感じられないのかもしれませんね。それに、「聖域を守る」ことがガーフィールの役目なので、ここがガーフィール攻略の糸口なのかもしれません。
なぜこんな時に、ここに嫉妬の魔女がいるのか。必死に考えるスバル。
しかし、サテラは別の方向に向かってしまう。レムとペトラの顔が思い浮かび、「屋敷」の方だと、スバルは気付く。
「これ以上、やらせてたまるかよ!」
と決意が滲む。
聖域は、サテラの影に生まれていく。動けないロズワールは、ベッドの上で影が迫ってくるも、落ち着いていた。
「やれやれ、どーぅも運がない。よもや、試練の成否もわからないとは」
ロズワールは、枕の下に隠してあった本を取り出す。それは、ベアトリスが持っていたものを連想する。
「君が地獄を歩むのならば、私は喜んで同道しよう。君が地獄を生きるのなら、私はその地獄をこそ望もう。
次は、間違えないようにね。ナツキ・スバル」
そう言い残し、ロズワールは本を大事に抱えながら、影に飲まれていった。
新たな魔女の登場
エキドナとの茶会において、新たな魔女がついに姿を現しました!!28話で、最初の茶会に呼ばれた時に紹介された魔女たち。その内3人が登場しました。
傲慢の魔女・テュフォン
「幼さゆえの無邪気と無慈悲で、咎人を捌き続けた」
エキドナの説明の通り、ロリっ子らしく、自分の好奇心に忠実で、とても無邪気な存在でした。「咎人を捌き続けた」とありますが、悪人には痛みを、咎人には破壊を、というような無慈悲な魔女で、まさかバラバラスバルになってしまうとは・・・。スバルが悪人かどうかだけを確かめたかったというのに、子供の無邪気さを体現したかのような、末恐ろしい魔女ですね。
憤怒の魔女・ミネルヴァ
「争いに満ちた世界を嘆きながら、あらゆる人たちを殴り癒した」
改めて振り返ると、「殴り癒した」というのは、そのままの意味でしたね(笑)
テュフォンによってバラバラになったスバルを、殴り癒しました。「皆癒し」という、「皆殺し」の反対語を生み出し、ただただツンデレな感じで、スバルは助けられましたね。長月先生曰く、スバルにとって唯一安全な魔女なんだとか。
ただ、殴るとはいえ、癒してしまうのに、何が「魔女」なのでしょうか。魔女と呼ばれるだけのことはあるはずなので、どのようなキャラなのか、再登場が待ち遠しいです。
(追記)
原作によると、ミネルヴァは、争いに対して憤怒し、殴り癒すとのことですが、世界はバランスを取るもので、誰かが治れば誰かがその分傷つくようになっているのだそう。治すことで傷つけているということですが、殴り癒している裏で、傷ついている人がいることには気付いていない為、その被害により、「魔女」として扱われているのだそうです。
暴食の魔女・ダフネ
「飢餓から世界を救うために、天命と異なる獣を生み出した」
三大魔獣を生み出しただけあって、思考回路がぶっ飛んだ魔女でしたね。ただ、あくまで「飢餓から世界を救う」ということが目的で、白鯨も大兎も、食料問題を解決する為に生み出したんだとか。ただ、「弱肉強食」という自然の摂理はなぜかしっかりと守られており、家畜としてではなく、生きるものとして生み出した。単純に食料の為、というわけではないし、そうだとしても、喰えたもんじゃないような味なので食料問題は解決することはないのでしょう。
ダフネがなぜ魔獣を生み出したのか。ダフネは、「暴食の魔女」ということで、食欲の権化です。「心が幸せでも、食べられなかったら死ぬ」というのは、スバルも認めざるを得ない一理です。食欲は、生きる為には必要で、ほとんどの動物は、生きる為に食べます。野生の動物であっても、餌付けをすれば、従わせることは可能です。それくらい、「食欲」というものは、生きる者にとっては切り離せない欲です。そんな暴食の魔女は、飢餓に苦しんだことがあった。だから、暴食を満たそうとして、魔獣を生み出した、と解釈できます。果たして、ダフネの苦しみが描かれることがあるのでしょうか。
そして、暴食の魔女だけあって、大罪司教・暴食担当ライ・バテンカイトスと、不気味な雰囲気は似ていますね。
とまぁ、こんな感じで、魔女が登場することになりましたが、まだ出てきていない魔女は二人。
色欲の魔女・カーミラと、怠惰の魔女・セクメト。原作情報によると、カーミラもダフネのように、話が通じないような相手なんだとか。セクメトは不明です。
ちなみに、長月先生曰く、大罪の魔女も滞在司教も、どちらも性質悪いと思ってますが、クズさでは大罪司教、世界の受ける被害は魔女の方が上、だそうです。
四章攻略ポイント
大兎が現れた経緯
1stループで、聖域にいたのは5日間。屋敷に戻ったら、エルザが仕事を終えていましたが、5日目の時点で、聖域に雪は降っていないし、大兎も現れませんでした。つまり、少なくとも6日後以降の出来事だと思われます。
違うとすれば、大兎は強いマナに惹かれるということなので、ガーフィールが暴れ周ったことがきっかけで引き寄せたのかもしれませんね。こちらの方が、可能性が高そうですね。
それと、なぜ雪が積もっていたのかがわかりません。それはもしかしたら、パックの仕業という線も捨ててはいませんが、大兎が活動を活発にする為に、雪を降らせるのかもしれません。原作を確認してみましたが、その辺の記述はないので、詳細がわかったり謎が解けたら、またコラムで発表したいと思います。
ついに登場、嫉妬の魔女・サテラ
いやぁ、恐怖でしかなかったですね・・・
あんなに愛されておぞましいと思うこともないですよね(^^;
スバルも、心臓をギュッとされたかのように動けず、ガーフィールが来なければ、あのまま影に埋まり、サテラと結ばれていたのでしょうか。ナツキ・レムならぬ、ナツキ・サテラとか・・・。いやいやいや、ないない(笑)
それにしても、サテラは「嫉妬の魔女」だけあって、非常にメンヘラ感が強いと思ったのは私だけでしょうか?だって、スバルを抱きしめて、思い浮かんだレムとペトラがいる屋敷に向かうわけですよ。
サテラの正体は?
ここで、一つ疑問がありませんか?そう。エミリアが出てきません。スバルが想いを寄せる人のはずなのに、レムとペトラしか思い浮かばない。私が思うに、このサテラはエミリアだと思うんですよ。つまり、エミリアの体が器として、依代として、サテラに乗っ取られたのではないかと。
ペテルギウスも、エミリアを、「此度の半魔が器に足るか、魔女を下ろすに足るか試すのです。合えば良し。合わねば廃止」と語っていました。
このセリフから、エミリアはサテラにとって特別な存在だと言えます。スバルは、エミリアに「死に戻り」を告白した時、エミリアを殺してしまいました。それがトラウマとなり、前回の33話で、エキドナに告白できたことに泣き崩れました。ただ、ペテルギウスの言葉の通りなら、エミリアを殺してしまったのは、エミリアがまだ「器」に足らなかったから、なのかもしれません。実際、白鯨戦で、パトラッシュに乗ってレムが後ろにいる時、白鯨を引き寄せる為に「俺は死に戻りをして・・・!」と言うシーンがありました。しかし、レムは死んではいません。「はい!臭いです!」で済んでいます(笑)
直接手にかけた訳ではなくでもエミリアを殺してしまったことには代わりません。おそらくスバルは、誰かに「死に戻り」を伝えたら、殺してしまうかもしれない、と思っていると思いますが、エミリアが死に、パックに殺されたことは、相当なショックだったんだと思います。
ペテルギウスが言っていたように、エミリアがサテラの器になり得るとして、エミリアを依代としてサテラになったのだとしたら、少なくとも、エミリアはサテラの器に足る存在になってしまったことを意味することになりますね。
サテラが現れた理由
そもそも、なぜここに、このタイミングでサテラが現れたかです。
魔女たちに干渉したからでしょうか?
スバルがエキドナとイチャコラしていたせいで、嫉妬の魔女として嫉妬したのでしょうか。はたまた、自分を放っておいてエキドナに心を許したり下から、エミリアがサテラ化してしまったのでしょうか・・・。
長月先生のツイートにヒントが隠されていました。
「『死に戻り』について明かせたけど、明かしていいとは言っていない」
ということ。タイミングとしては、エキドナに「死に戻り」を告白したことで、サテラが現れてしまった。ここに現れたのは、器たるエミリアがいた、ということだと思います。
例え、精神世界ではあっても、サテラのストーキングは続いている、ということですね。そうなると、エキドナと密会できても、そう簡単に「死に戻りトーク」はできないということになります。
茶会で、スバルに嫉妬の魔女の手が迫る描写がありましたが、あれは、いつもの心臓ギュッのイメージではなく、実際にサテラが出てきてしまったという伏線だったのでしょう。まさかサテラが現れるとは思いもよりませんでしたが、今回のタイトルでもある、「らぶらぶらぶらぶらぶらぶゆー」と、「愛してる」の連呼は、メンヘラ感満載でしたね。あぁ重い・・・。ここにも、「嫉妬の魔女」である証明にも感じました。
ロズワールの最期
このループでのロズワールは、影に飲まれておそらく死にました。
ただ、前回のコラムで予想した、『叡智の書』らしき本を、ロズワールも持っていましたね。大事そうに抱えていました。
そして何より、
「次は、間違えないようにね。ナツキ・スバル」
この発言。これで、ロズワールは、スバルの死に戻りのを知っていることが確定しましたね。
ひとつ気になるのは、「君」が誰を指すのか、スバルではあると思いますが、スバルだけども思えません。むしろ、違う誰かなのではないかと。もし、ロズワールがスバルLOVEだったら可能性はありますが(笑)
文脈の通り、スバルに向けたものだとしたら、それはそれで、何かありそうです。その辺りも、今後の注目ポイントですね。
今後の気になる展開
よくもまぁ、こんなにも謎から謎を生み出すものですよ(笑)
長月先生、鬼懸かり過ぎです、ホント。
ちょっとここまでの、攻略しなければならない障害をまとめてみました。
四章のスバル包囲網
1stループ:屋敷にエルザend
2ndループ:屋敷にエルザ+魔獣end
3rdループ:ガーフィールと多兎end
(NEW)4thループ:サテラin end?
本来であれば詰みですね・・・。というよりも、どんどん状況が悪化しているし、敵が増えています。それに対しスバルは、内面の変化は大きいものの、対抗しうる力はほぼ変化なし。これは、三章の白鯨攻略戦よりも厳しい状況ですね。何より時間も限られている。サテラの登場はイレギュラーかもしれませんが、現れるかもしれない、ということはわかりましたね。
試練に関しては、スバルが試練を突破するしかない流れになりました。しかし、手を間違えれば、またリスタート。
現状、屋敷の攻略はできず、ガーフィール、大兎問題も勃発。ダフネとの話し合いから、大兎攻略の方が先になりそうな感じがしますが、期限的に、先に攻略すべきは5日後のリミットが確定しているエルザです。ただ、そこに辿り着く前に、サテラが登場してしまったので、もう何が何だか(笑)
また死に戻ったら、サテラが現れない保証はありませんが、すんなりとエミリアが目覚めれば、サテラは現れないのかもしれません。だとしても、ガーフィール問題は解決していないので、とにかく最初に攻略すべきはガーフィールということになりそうですね。
いきなり殺しにかかることはないでしょうけど、魔女の瘴気が濃いスバルが試練を受けることを、ガーフィールが了承するわけもなく、いかに怒らせて魔獣化させないようにするかが鍵になりそうです。
次回は、サテラとスバルはどうなるのか?死に戻りは発動するのか?35話も見逃せませんね!
画像出典:『Re:ゼロから始める異世界生活』/長月達平 WHITE FOX
ー追記(9/4)
『Re:ゼロから始める休憩時間』2nd season #09が公開!
今回は、まさかの本編とは無関係で、久しぶりのアナスタシア陣営が登場!!個人的にも大好きなミミが出てきて、とても癒されます(´∀`)
何気に、オットーも登場する辺りが、オットーが制作に愛されていることが伺えますね(笑)
ー追記(9/5)
「#34 アフレコアフタートーク」が公開!
今回のゲストが、ダフネ役の東山奈央さん!可愛らしい声が、逆にダフネの不気味さを演出していたように感じて、とてもキャラにマッチしている感じがしましたが、声優さんの裏話は必見です!
35話はこちら
神アニメ研究家として運営している「神アニメランキング!虹見式」では、神アニメに選定作品を紹介しています。ぜひそちらもチェックしてくださいね!
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