使用禁止道具-匿名③
「とりあえず進もう」僕たちが歩き出すと、壁にあった松明が列に並んでともった。
最新のようなロボットとは少し相性が悪いものだ。とても古い感じにしか見えない。
そのたいまつはここから一キロ以上先までともっていて、ボケてみれば無限に続く通路にも見えそうだ。
「これはいつまで続くんだ…」雄星は少しだけめんどくさがり屋のようだ。
彼は壁を蹴り飛ばしてしまった。だが、その先には壁しかなかった。どうやらこの通路を通り終わらないといけないらしい。
七海が出してきたのは銃のようなものだった。「