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子どもの英語力、留学でどのくらい伸びる?速度は?(中学生編)

長男は13歳、中学1年生です。中学生で留学することの難しさ、をよく考えます。

今日は、11歳で海外生活を開始した長男が当初どの程度英語力があって、13歳の今はどの程度になっているのか、について書いてみたいと思います。


まず、長男の留学経験は

●スタートは、小学校5年の冬からの1年間ニュージーランドの現地校

●小学校卒業後、フィリピンセブ島で語学学校へ3か月

●今現在、同じくセブ島のインターナショナルスクールで半年が過ぎようとしているところ

です。合計で1年9か月弱


ニュージーランドの学校へ通い始めた当初は、自己紹介が出来て、最低限の英文が読める程度でかなり低かったと思います。最低限の英文とは、簡単な単語で構成される短文(例えば I read a book. とか)です。インターナショナルスクールを受験したとしても到底無理だろうと思っていました。
小学校低学年までなら通える学校もあったかもしれません。学年を落とすなども出来るし。しかし、長男は既に5年生。さすがに小学1年生や2年生まで落とすことは出来ない、、、現実は厳しいものです。

リスニングは「年齢や好きな色を聞かれたりのありきたりな知っているやり取りは問題無いけれどそれ以上は難しい。先生から聞いて帰った話には聞き間違いもかなりあるので行事についていくのは大変。英語だけの映画やアニメは意味が分からないから嫌がる。正直、学校での初日は自分の名前に反応するのが精一杯だったのではないかと思います」。

スピーキングは「ちょっとした質問(兄弟は?どこに住んでるの?)には答えられるけれどそれ以上の質問には回答できないし、言いたいことを言うのは出来ませんでした。簡単なことであっても先生に質問するのは気持ちのハードルが高いのとどう言えばいいのかすぐには浮かばない」。

ライティングは「名前などの簡単な自己紹介(2行程度)くらいなら練習して記憶したものだけなら書ける。文章を書くなんてまだまだ程遠い道のり」。

リーディングは「絵本程度なら音読としては読めるけれどフォニクス的に1文字1文字をゆっくりめに。書いてある内容(意味)は分からなかった」。

全く英語学習をしていなかったわけではないのでゼロではありませんでしたがかなり低いスタートだったように思います。

(ちなみに私、日本人の大人の「英語力ゼロで」という言葉にすごく抵抗を感じます。日本人でゼロってことは無いだろう…と思うからです。でも子どもの場合、ゼロというのはあると思います。また改めて書きますが、次男の英語力はゼロスタートでした。上記の長男くらいの英語力のことを「自分は最初英語力ゼロだった」という風に表現する大人の人がいるのではないかと推測しています。)


そしてニュージーとセブでの合計1年9か月が過ぎたあたりの長男の英語力はというと、、、

リスニングは「興味のある映画なら字幕無しでもそこそこ理解出来るから英語だけで観ることに抵抗は無い。他人の英文法の単純ミスには気付く。セブ島でなら一般的な会話の聞き取りに苦労しない」。

スピーキングは「先生や友だちとの会話なら言いたいことがある程度言える、けれどちょっと踏み込んだ深いことはまだ言えない。普段使わないようなセリフは簡単な文章でも浮かばなかったりします。そして質問に「Yes, I do.」とか正確に答えるのは自信が無いので「Yes」で省略する(実際には「Yes」というより「Yeah」と言っていることが多い)」。

ライティングは「冠詞や接続詞の間違いは多い(そもそもで冠詞とかいう文法用語は知らない)けれど、テストの回答程度ならそんなには問題なく英文が書ける(自分が書く文章は自分である程度は選べるから)。ただし長文を書こうとすると妙な接続詞を使ってやたらと一文が長くなりがち(まだ日本語が主で、日本語から英文を作っているからかと思います)。チャット程度のやり取りなら不自由は無いけれど、メールへの返信を書くのはハードルが高い。これは多分、メールだと言いたいことがかなり限定されるのでそれに沿った文章を書く必要があり、学校の提出物のように適当さ柔軟さを出せないからかと思います」。

リーディングは「ストレスを感じながらであれば冒険物語くらいの本であれば読書が出来る。けれどストレスを感じるので出来れば読みたくないと思っているし、可能なら日本語の翻訳本を読んでから英文を読むことを希望している。語彙力はまだまだなので学校で使用している(中学レベルの)教科書や本を読むのは難しい。数学の問題に出てくる程度の英文なら理解出来る」。


特に英文法の勉強はしていません。英語学習アプリはやっていますが文法用語を学んだりするものでは無く、英単語を並び替えて文章を作るようなものです。

その英語学習アプリも1年前くらいまではよく「正解出来ない!!」と激オコなこともありましたが、今はそういうことはなくなり、スムーズに問題を解いて「連続記録」を伸ばしています。

英単語についてはこの1年間の伸びがすごいのではないかと思います。それがなぜかというと、「必要に迫られている」の一言です。ニュージーランドの学校ではそこまで必要性を感じずに楽しく通えていました。しかしフィリピンの学校は違います。(何が違うのか、はまたの機会に)


英検やTOEICなどのテストは受けたことがないのですが、多分TOEICを受けたら550点程度なのではないかと思います。

1年9か月の経験にしてはよく頑張っているなぁと思いますが、こればっかりは人それぞれに波もあるし意欲で差が出てくると思うので、誰でもこのくらい向上するわけでもなく、逆にもっともっと向上する子もいるのだろうなと思います。

ただ、1つ言えることは「やったらやった分だけ伸びる」ということだと思います。それは大人にはイマイチ当てはまらないこともあるのですが、子どもには当てはまるのではないかなと。

長男も英文の本を読むことを始めればもっと伸びるんでしょうけれど、今はまだそれはしんどいようなので、その日が来るのを待とうと思っています。(読書は大好きなので日本語の本ならものすごく読みます)。


さて、長くなってきたのでここで一旦終わりにします。

次は「英語を学ぶのでは無く、英語で学ぶことの難しさ(中学生編)」について書いてみようかなと思っています。

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