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理学療法士・トレーナー。JOIN Conditioning Labの店主であります。ご自宅やレンタルジム,スポーツ現場で各種ケア・トレーニングツールをお持ちして、お一人お一人に合わせた「心」と「身体」を整えるお手伝いを行います。

最近の記事

新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。 昨年ご利用いただいた方、ホームページやnoteをご覧いただいた方、有難うございました。 昨年は心身の関係性についてnoteにまとめてきておりましたが、夏過ぎ頃から時間がとれない状況となり、更新できなくなっておりました。 今年も新しい児童発達のお仕事やスポーツ整形外科クリニックへのお手伝い、論文作成などが増えており、どうやらnoteを書く時間がとれそうにありません。書きたいことは頭の中にはたくさんあるのですが、目の前のクライアントの方々やより

    • #16感情の複雑なネットワーク

      Noteのページにお越しいただき、有難うございます。 少し更新が滞りました。ここ数回は、感情の興奮が交感神経の興奮を導き、それによる筋緊張の亢進が筋出力を低下させるという論理から「感情」を一つのキーワードに記事を書いています。 今日で感情の話が最後になるかもしれません。 その時に即興で考えついたことを書き出すので、まだ続くかもしれませんがその時はご容赦ください。 でも改めて感情のことを書いていくと、感情をどのように捉えてコントロールしていくかは心身のコンディショニングに

      • #15感情はなぜ記憶されるのか

        Noteのページにお越しいただき、有難うございます。 ここ数週間は、感情の興奮が交感神経の興奮を導き、それによる筋緊張の亢進が筋出力を低下させるという論理から、「感情」を一つのキーワードに記事を書いてきました。 感情コントロールは難しく「○○したらコントロールできる」という単純なものではありません。そのため、一人一人の状態に応じた対応が必要になってきます。自己コントロールが難しいと感じた時は、近くの専門家の方に相談するのがおすすめですが、もう少し自分で解釈するために必要な

        • #14日記を書くことは感情コントロールになるのか

          Noteのページにお越しいただき、有難うございます。 ここ数週間は、感情の興奮が交感神経の興奮を導き、それによる筋緊張の亢進が筋出力を低下させるという論理から、「感情」を一つのキーワードに記事を書いています。 今週は感情を「書く」という行為について考えてみたいと思います。 私たちが感情を書くという行為で一番身近にあるものは「日記」ではないかと思います。お読み頂いている皆さんは、日記を書きますか? 日記には大きく3つの役割があるとされています。 ① その時の気分や感情を

        新年のご挨拶

          #13感情をどうコントロールするか②

          Noteのページにお越しいただき、有難うございます。 先週、感情コントロールについて、先ずは「ありのままの自分の感情を大切にしましょう」という内容を書きました。言葉で書くと簡単ですが、実際に自分のありのままの感情を大切にするというのは難しいですよね。そこまでできている方は、その時点で感情コントロールが上手なのかもしれません。今日はその続きで「感情をどう表出するか」という部分を考えてみたいと思います。 先ずはある程度根拠が示されている内容について整理してみます。 私たちが

          #13感情をどうコントロールするか②

          #12 感情をどうコントロールするか①

          Noteのページにお越しいただき、有難うございます。 先週、感情の捉え方と身体との関係性について少し書きました。 感情抑制が自律神経の興奮を引き起こすことや過去の感情をどう認知し直すか、また周りの環境によっても感情は変化するといった内容でした。今日は、具体的に身体に及ぼす「感情」をどうコントロールすればいいのか、そのあたりを少し考えてみたいと思います。 私たちは日常を過ごしている中で日々さまざまな感情を体験します。 朝起きたときに「今日は寝起きがすっきりしている」というポ

          #12 感情をどうコントロールするか①

          #11感情の捉え方が身体に影響する

          Noteのページにお越しいただき、有難うございます。 先週、地球上で生活する上では筋肉量が必要になるという内容と筋肉量があって筋出力は必ずしも一致しないという内容を書きました。 このギャップが出る部分には、単純に生理学的に身体に痛みがあるから出力が低下するということもありますが「心の状態」も少なからず影響します。 これまで「心」は、単体で捉えるのではなく、社会環境との繋がりのこと、デカルトの二元論や健康の定義の変化、痛みの定義の変化、レジリエンスの問題、ストレスとそのサポ

          #11感情の捉え方が身体に影響する

          #10地球で心身を動かしているということ

          Noteのページにお越しいただき、有難うございます。 先週まで人と関わる中でのストレスやレジリエンスなど「心」の部分に重点を置き記事を書いてきました。 今日は少し身体と地球という物理的環境との関係性へ視点をよせて書いてみます。 今はさまざまな動画がSNSを通じて見ることができるようになりました。何かのトレーニングをしようと思えば、「○○筋の鍛え方」とか「速く走る方法」と検索すれば、その方法は概ねヒットします。 僕も20年弱理学療法士をしていますが、それでも新しいトレーニン

          #10地球で心身を動かしているということ

          #9自分の周りのサポート

          Noteのページにお越しいただき、有難うございます。 これまでストレスの捉え方について書いてきました。 その中で「自分の周りの環境を普段から整えておく」と書きましたが、具体的にどう考えていけば良いかを今日は書いていきたいと思います。 自分の周りのサポートはいくつか種類分けをしておくと頭の中を整理しやすくなります。 例えば、プロのアスリートを目指していたら、こんな状況に整えておくとよいかもしれません。 ・情緒的サポート→同じ目標の友人、先輩、後輩。家族や親族、あるいは自分

          #9自分の周りのサポート

          #8ストレスが身体に及ぼす影響

          Noteのページにお越しいただき、有難うございます。 前回までストレスの捉え方について書いてきましたが、ストレスが捉え方によっては「心の成長」によくない事は何となくつかんでいただいたかもしれません。 今日はそのストレスを「悪いもの」と捉えた場合、自分の身体にどのような影響があるか考えてみたいと思います。 私たちがあるネガティブな発想をした時、身体は自然と自分の身体を守ろうとします。自分が脅威に負けないように踏ん張るような状態です。これを生じさせるためには身体の自律神経とい

          #8ストレスが身体に及ぼす影響

          #7回復力を高めるためのストレスの捉え方

          Noteのページにお越しいただき、有難うございます。 先週、レジリエンスのことを少し書きました。 レジリエンスはいわゆる「回復力」のようなものですが、この力はどうすれば育ってくるのでしょうか。 私たちはよく「ストレス」という言葉を口にします。 この言葉は多くの場合、ネガティブに用いられます。「○○さんと話しているとストレスやわ」「チームメイトの○○がくるとストレスやわ」といった具合です。 ですが、この「ストレス」というのは、ストレスそのものよりも私たち自身がどう認知する

          #7回復力を高めるためのストレスの捉え方

          #6身体からみる心

          Noteのページにお越しいただき、有難うございます。 これまで理学療法士として多くの方の身体のリハビリやコンディショニングに関わらせていただきました。その中でいくつか不思議だなと感じる体験がありましたので、その話を元に身体と心の繋がりについて考えてみます。 僕は理学療法士になりたての頃、自分の治療で少しでも選手や患者さんの身体を良くする!と意気込んでいました。その気持ちとは裏腹に勝手によくなっていく方が多くおられます。自分の関わりが一つのきっかけにはなっているかもしれません

          #6身体からみる心

          #5「いつも」を感じとれる身体

          Noteのページにお越しいただき、有難うございます。 これまでに僕自身もいろんな怪我を経験してきました。 バスケットで靭帯損傷や骨折、陸上競技で腱の炎症や肉離れなどです。どの痛みもそうでしたが、怪我をした瞬間というのは本人が一番よくわかります。「いつも」の動きや感覚と異なるからです。 人の身体の感覚というのは不思議なもので、全てがかなり精密に連携し合って動いています。バスケットでジャンプシュートを打つ際には、この位置にドリブルでボールをついて、この位置に右足をつくとこの位

          #5「いつも」を感じとれる身体

          #4心身と痛みの歴史

          Noteのページにお越しいただきありがとうございます。 今日は心身と痛みの歴史について書いてみます。 身体は心と繋がる話をしましたが、痛みとの関連を説明するためにもう少し昔の話に戻していきたいと思います。 痛みは、私が知っている限りではもとをたどると「紀元前」まで話が遡ります。 最初に痛みに対してアプローチを考えたのは、ヒポクラテスだと考えられます。医学を学んだ方なら一度は聞いたことがある方だと思います。紀元前5世紀から4世紀にかけて活動されています。 有名な提言とし

          #4心身と痛みの歴史

          #3心と身体の関係

          NOTEのページへお越しいただきありがとうございます。 ここまで心と身体がそれぞれ社会と物理環境の影響を少なからず受けるという内容を書いてきました。それぞれとの関連はまた少しずつ書いていきますが、その前に「心」と「身体」の関連がいつ頃から深くなってきたのか、僕が感じているところを少し書いてみます。 心と身体はあるタイミングが一つポイントになっているようです。 それは1948年健康の定義の変更です。(WHO:世界保健機構) それまでは健康は「疾病であるかそうでないか」という

          #3心と身体の関係

          #2「身体」と「物理環境」

          noteのページに来てくださり、有難うございます。 慢性的な痛みに対する考え方を少しずつ整理していきます。 お気軽に読んでいただいて、慢性的な痛みを生じない身体づくりに役立て頂けると嬉しいです。 前回は「心」と「社会環境」について書きました。今回は、その対極と考えている「身体」と「物理環境」について書いてみます。 身体は「人間や動物が持つ物理的な構造と機能の総体」であり、骨格,筋肉,内臓,神経系,循環系,呼吸器系,消化器系,泌尿器系,生殖器系など様々な器官や系統が相互に作用

          #2「身体」と「物理環境」