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#9自分の周りのサポート

Noteのページにお越しいただき、有難うございます。

これまでストレスの捉え方について書いてきました。
その中で「自分の周りの環境を普段から整えておく」と書きましたが、具体的にどう考えていけば良いかを今日は書いていきたいと思います。

自分の周りのサポートはいくつか種類分けをしておくと頭の中を整理しやすくなります。

・情緒的サポート:共感や愛情の提供
・道具的サポート:形のある物やサービスの提供
・情報的サポート:問題解決に必要なアドバイスや情報の提供
・評価的サポート:肯定的な評価の提供

ダイアン・S・デヴォア(Diane S. DeVore)とハリー・モルガン(Harry Morgan),1980

例えば、プロのアスリートを目指していたら、こんな状況に整えておくとよいかもしれません。
・情緒的サポート→同じ目標の友人、先輩、後輩。家族や親族、あるいは自分を応援してくれる方からの共感や愛情など
・道具的サポート→その競技を続けていく上での金銭的なサポートをしてくれる方(家族やスポンサー)、その競技の道具を提供してくれるメーカの方など
・情報的サポート→その競技の指導者、身体づくり・メンタル面・栄養面のケアをしてくれる専門家、それらの情報をくれる方(このブログもその一つになれれば!)、その競技の情報を流してくれる方、相談できる方など
・評価的サポート→自分がどんな状況になっても肯定的に応援してくれる方など

4つのサポートで誰か名前が浮かんでいるとあなたのサポート環境は整っていると思います。どこかに偏っていたり、どこかのサポートには名前が浮かばなかったら、少し立ち止まって、そういった人との繋がりを探しておくと良いかもしれません。もちろん、アスリートを目指していない方でも同じです。自分にストレスがかかったとき、上記の4つにどんな人の顔や名前が思い浮かびますか?できるだけ多い方がいいというわけではなく、それぞれの項目に1・2人思い浮かぶようであれば、ストレスに対して一人で対抗しなくて良いので安心できます。

サポートに関する考え方は様々なものが提唱されていますので、もう一つご紹介しておきます。ソーシャルサポート研究の先鞭をつけたキャプランはこのように大別しています。

大雑把にソーシャルサポートを考えると、課題解決を直接・間接的に手伝う道具的支援と相手の感情面に働きかける社会情緒的支援に大別できます。

キャプラン,1992

最初に述べた4種類のサポート体制を充実することはそう簡単ではありません。実際には自分の普段から繋がりのある方々からのサポートを受けながら、そこからの繋がりで広がっていく感じになると思います。

特に情緒的なサポートに関しては、普段からの信頼関係がなければ、危機時に気軽に頼ることが難しくなります。

何事も信頼できる関係づくりが大切です。
自分に危機が及んだ時に一緒に乗り越えてほしい人々とは普段からコミュニケーションを図り、自分の弱いところが見せられる事、また相手に自分が何をできるかという事も十分に考えながら強固な関係が作れていると良いかもしれません。

今週も良い1週間になりますように。

藤井隆太

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