【教育雑感】「映像研には手を出すな!」を観て、育てたい生徒像を考える
「どんな生徒を育てたいのか?」
という言い方をすると何だかおこがましいが、
「こういう風になって欲しい」とか、「こういう集団になって欲しい」
とか、そういうことはどうしても考えてしまう。
1.「映像研には手を出すな!」というアニメ
最近、NHKで放送している「映像研には手を出すな!」というアニメを観ている。
このアニメは、
「高校に入学した3人の高校生が映像研究部を作り、アニメ制作に奮闘する」
というストーリーだ。3人のキャラクターが個性的で、アニメ制作の裏側なども描かれているところがとても面白い。
そして何より、
「自分たちのやりたいことを本気でやっているところ」
に毎回、感動している。
2.育てたい生徒像を考える
それぞれがそれぞれの個性や能力を発揮して、苦労して、努力して、壁を乗り越えて、評価されて、認められて、さらに新しい創作へと進んでいく姿を見ると、
「こうやって、自分で考えて、自分(たち)のやりたいことに打ち込んでいく生徒(たち)を育てたい」
と心のそこから思う。
勉強もソコソコ、部活もソコソコ、趣味もソコソコ、行事もソコソコ、とりあえずSNSで映えればOK的な考え方ではなく、自分のやりたいことに本気で打ち込んで、周りを驚かせてしまうような、私の想像を越えてくような、そういう生徒(たち)になってもらいたい。
3.先生はどうすれば良いのか?
やりたいことを自ら見つけ、チャレンジする生徒(たち)を育てるにはどうしたら良いのか?ほうっておいてもダメだろうし、あれこれ手伝ってもダメだろうし、そもそもやりたいことがない子たちの方が多いだろうし…
「先生として、どうすれば良いのか?」
そんなことをモンモンと考えていて、昔読んだ「これからの世界をつくる仲間たちへ(著:落合陽一)」を思い出した。
コンピュータに負けないために持つべきなのは、根性やガッツではありません。コンピュータになくて人間にあるのは、「モチベーション」です。コンピュータには「これがやりたい」という動機がありません。目的を与えれば人間には太刀打ちできないスピードと精度でそれを処理しますが、それは「やりたくてやっている」わけではないでしょう。いまのところ、人間社会をどうしたいか、何を実現したいかといったようなモチベーションは、常に人間の側にある。
落合陽一さんの言う通り、 やはり大切なのはモチベーションだろう。先生が動機を与えられる人になれれば、私もAIに負けないはずだ。そして、「やりたくてやっている」生徒たちがいる学校は、きっと毎日が楽しいに違いない。
やりたいことを一緒に見つけてあげて、
そのための環境を一緒に作ってあげて、
壁にぶつかったときには一緒に考えてあげる
できれば最小限の関わりで…
そんな人に私はなれるだろうか?
成長する日々は続く…
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