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金曜日の夜に思い描いたとおりの週末を過ごすために。

金曜日の夜に思い描いてワクワクする土日の過ごし方をほとんど実現することなく、来週の土日こそ思い通りの休日を過ごしたいと思うことが月曜日から真面目に働くためのきっかけになっている。24時間戦えますか?と聞かれたら戦えます48時間くらいは大丈夫みたいな働き方をやめ、何をするかより誰とするかに集中した結果、土日がものすごいありがたく感じるようになっている。趣味の時間というやつだ。しかし現実はそうもいかなくて、休んでる実感が得られるのはせいぜい土曜日の午前中くらいで、じっくり身体を動かして汗を流し、ランチを済ませてさて午後からは本を読もうか、映画を観ようか、台本を書こうか、勉強をしようかとあれこれ考えていたら寝ているのであった。寝るなボケ。

今日は午前中の予定がなくなったので、土曜日にできなかったあれこれをスライドしてそこでやろうと思っていたのに寝てしまったので(寝るなボケ)、午後の仕事の隙間で少しでもやろうと思ったけれどそういうわけにもいかず、雨も降ってきて夕方の予定にも間に合わず、結局ふと目についた本棚の本を作家別に並べ替えるといういらんことをしている。いらんいらんいらんと思いながらも手が止まらない。あいうえお順に並べるか、出版社別で並べるかで悩んだりしている。楽しんでいるではないかい。

そう。だから、土日にやりたいことを思い浮かべてワクワクするのは金曜夜だけの特権であって、実際の土日はそこまで輝いていないのかもしれない。休日にやりたいことをリスト化した瞬間にそれは作業と仕事と労働になりかねないから、個人の趣味としてやっておきたいことはずっと腹の中に溜め込んでおいて「あれもやりたいんだった。これもできるんだった」と小出しにすることで金曜夜のワクワクに近い喜びが滲んでくる。仕事は空っぽがいいけど、趣味のことはずっとどこかに溜め込んでおくことが幸せな気がする。思うばかりでできないんだけどね。時間を作りそこねてしまって。土日の時間の作り方が本当に下手なのだ。だからこうやって腹の中に溜め込んですらいなかった本棚の整理ということができているのかもしれないけれど。

日曜夜目には月曜日からいいスタートを切りたいという思いがやっぱりどうしたってあるので、明日以降の下準備みたいなこともやっぱりやってしまうし、原稿のリサーチくらいは済ませておこうかとか、番組の構成台本の見直しくらいやっていこうかとか、CMの素材整理だけでもやっておけば楽だなとか、なんだかんだで色々やってるから、日曜夜はもう月曜日なんじゃないかと思っている。ということは日曜日っていうのは15時間くらいしかない。色々土日で損している気がしてきた。損して得取れ。

ギャグライターって仕事がアメリカにはあるらしいですね。いい仕事だなと思うと同時にプレッシャーは計り知れない。ギャグだから、笑わせるの1択ってところの重圧がすごいだろう。いい話とか、泣けるとか、そういう要素があってはいけないのだからねギャグっていうのは。でもいい仕事。

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