プロダクトマネージャーとキャリア 〜マネーフォワードの実例まとめ〜
マネーフォワードの広瀬です。ビジネスカンパニー(BtoB領域事業)CPO室 室長として、60人を超えるプロダクトマネージャー(以下、PM)組織の運営責任者を担当しています。
note「PMとキャリア」を多くの方に読んでいただき、本当に感謝です。
本記事で取り上げたPMとしての具体的なキャリアに関して、マネーフォワードではどのような実例があるのかという質問を多くいただきました。
その声にお応えするため、弊社のnoteやWeb記事の中から「PMとキャリア」に関係のある記事を体系的にまとめました。(更新日:2024年10月18日)
「未経験者からPMへのキャリアチェンジ」から始まり「PM経験者の活躍」まで、PM未経験者やジュニアPMからシニアPMまでの幅広い層に興味を持っていただける記事を網羅的に掲載してます。
読者の皆さまの状況に応じて興味のある記事だけでも結構ですので、読んでいただけると嬉しいです。
1. 未経験者からPMへのキャリアチェンジ
日本において未経験からPMになるために最も多いパターンが社内登用です。
すでにPM職が確立されている企業の場合、中途採用の求人枠を社内登用にも開放するケースは多く存在します。企業にとっても、組織文化へのスムーズな適応、長期的な人材育成の観点から「素養のあるPM未経験者の確保」を目的として積極的に実施しています。
マネーフォワードでも、毎年複数人のPM未経験者がPMへ登用されており、一般的なキャリアパスとなっています。その実例をピックアップします。
1-1. 新卒からPMへの実例
マネーフォワードでは2024年新卒採用から「エキスパートコース PM職」を新設していますが、その設立前から新卒で別職種に就いた方の中から複数人がPMに挑戦している実績があるので、その実例を紹介します。
2019年に新卒で入社した藤永さんのストーリーです。ビジネス職を経験した後、『マネーフォワード クラウド請求書Plus』のPMへ転身し、その後、「インドに新たな開発拠点を立ち上げる」という大きなミッションの一員として参画しました。
この記事では、藤永さんのキャリアパスがどのように形成されてきたのか、そして彼がどのようにしてインド開発拠点の立ち上げに関わったのか詳しく語られています。
新卒で入社し、ジュニアPMとして初めての大きな責任を担いながら、どのようにして海外での拠点立ち上げに貢献したのか、そのプロセスを知ることでマネフォのPMとしてのキャリアの多様性や可能性を感じ取れるでしょう。
2024年現在もインドで尽力し、日々成長を続けている藤永さん。新卒採用サイトに掲載されている記事もあわせて読んでみてください。
新卒で入社し、2年目にしてPMに転身した上田さんと辻さんの対談です。
彼らはそれぞれ異なるバックグラウンドからPMとなりましたが、ジュニアPMとして多くの学びと挑戦を経験しました。
上田さんはカスタマーサポートからキャリアをスタートし、ユーザーの声を反映させたプロダクト開発をリードする中で、多くの課題に直面しつつ成長しました。その後、シニアPMとともに別のプロダクトの立ち上げに奮闘した様子も紹介されています。その詳細は「プロジェクト型の原価計算をピュアクラウドで実現」に記載されています。
一方、辻さんはインターンを経て入社後にエンジニアとしての経験を積み、新規プロダクトのPMを担当しながら、困難な状況を乗り越えました。
新卒PMのキャリアや挑戦に興味を持った方は、ぜひ元の記事をチェックしてみてください。
1-2. 別職種からPMへの実例
マネフォにPM職ではなく、別職種で中途採用入社した方の中からPMに挑戦している実例も数多くあります。
マネフォにデザイナーとしてジョイン、活躍していた松永さんがPMへと転身したストーリーです。松永さんはマネフォの90名を超えるデザイナーの中から「Best Designer Award」に輝いた実力派。しかし、組織体制の変更を機にPMへの興味を深め、挑戦することを決意。
自分に足りない部分を補いながら、信頼されるPMになりたいと意気込みを語っています。また、PMを目指すデザイナーにとって勇気を与える存在になりたいと、今後の挑戦に対する強い意志も感じられます。松永さんの転身と挑戦に興味を持った方は、ぜひ元の記事をチェックしてみてください。
経理部で培った経験を活かし、『マネーフォワード クラウド会計Plus』のPMに転身した杉浦さんのストーリーです。もともと上場企業の経理部でキャリアをスタートし、経理の効率化や業務改善に取り組んできました。その後、マネーフォワードの経理部にジョインし、ドッグフーディング文化の中で自社プロダクトを活用しながらさらに業務改善を進めました。
PMへの転身後、杉浦さんはユーザー理解を深めるために様々な手法を学び、実践してきました。経理職としての豊富な経験を持ちながらも、自分の知識にとらわれず、新しい視点を持つことを大切にしています。杉浦さんの経歴やPMとしての挑戦に興味を持った方は、ぜひ元の記事をチェックしてみてください。
財務官僚からマネフォへ、そしてPMに転身した澤田さんのストーリーです。澤田さんは2010年に財務省に入省し、10年以上にわたって税制改革や金融商品取引法の改正に携わってきました。しかし、育児と仕事の両立に悩み、民間での新たな挑戦を決意し、2022年にマネーフォワードに入社。
入社当初はパブリック・アフェアーズ室で政策渉外の仕事に従事。業界団体に参加し、広報活動や政策提言を行い、官公庁との意見交換を通じて業界の課題解決に努めていました。
現在は政策提言に加え、『マネーフォワード クラウドPeppolコネクト』のPMとしてプロダクト開発に携わっています。初めてのPM経験を通じて、澤田さんは官僚時代のスキルを活かしつつ、新たな技術やエンジニアリングの知識を習得。プロダクトづくりの楽しさとやりがいを実感されてます。
2. 関連職種から転職時にキャリアチェンジ
プロダクトチームの一員として、プロダクトマネジメントに携わった経験を活かして転職時にPMへキャリアチェンジするパターンです。一般的には、開発に関わるエンジニア・デザイナー、販売に関わるカスタマーサクセス、戦略に関わるBizDevからPMへのキャリアチェンジが多い印象です。
マネーフォワードのBtoB領域の場合、上記の職種に加えて業界理解が大きな武器となりうるSIerやパッケージベンダーなど「ERP・バックオフィス業界の経験者(プロジェクトマネージャーや導入コンサル)」の方も多くPMに転身し活躍しています。
2-1. ERP・バックオフィス経験者からPMへの実例
マネーフォワードクラウドのPMとして活躍する4名のnoteです。全員、SIerやパッケージベンダーでの職務経験を経てPM職に就いています。
SIerやパッケージベンダーでの「ユーザー理解、業界理解」の経験が、 PMとして如何に活かせるか、重要であるかが具体的に語られています。それぞれのnoteもあるので、気になった方はぜひ読んでみてください。
2-2. エンジニア職からPMへの実例
ITベンダーやバックオフィス系の業務ソフト開発会社でのエンジニア経験を持ち、人事労務領域における深いドメイン知識とプロダクト開発のスキルを兼ね備えたPMとしてジョインした有働さんのストーリーです。
開発のスピード感、政策提言の機会、そしてPMとしてプロダクトの根幹から関わることができるという点に惹かれ、2019年にマネフォにジョイン。
「人事労務領域の生産性を上げる」という自身のミッションを掲げ、これからも本領域のプロダクトを進化させていくことを目指しています。
キャリア、プロダクトマネジメントの重要性、開発とビジネスの協力関係、ユーザー志向、そして変化に対応する柔軟性の大切さを学べる記事です。
気になる方はぜひ元の記事をチェックしてみてください。
3. PM経験者の活躍
マネーフォワードにジョインする前からPMとして活躍していた方、もしくはPMに準じた経験を持った方が、より責任のあるPM職のポジションで活躍されているnote記事をまとめました。
3-1. シニアPM・VPoP
シニアPMとしてマネーフォワードにジョインした3名の経験にフォーカスしたインタビューです。彼らはそれぞれ、多様なバックグラウンドを持ちながら、マネーフォワードで新たな挑戦に取り組んでいます。
松本さんは、20以上のプロダクトが存在する中で、異なるフェーズのプロダクトをどう協力させて価値を最大化するかという難題に取り組んでいます。
当摩さんは、プロダクト同士や部署間のコミュニケーションを強化し、組織全体が一体となって成長できる環境作りを目指しています。
鈴木さんは、長年培った決済領域のドメイン経験を活かして、初めてのBtoB決済領域において新たな価値を提供する挑戦をしています。
インタビューを通じて、シニアPMたちが直面している課題や挑戦、そして彼らがどのように成長しているかを深く理解できることでしょう。マネーフォワードでのキャリアに興味がある方や、PMとして次のステップを考えている方にとって、大いに参考になる内容です。
人事労務領域のプロダクト戦略とPM組織の運営責任を担うシニアPMとして活躍する中谷さんと近藤さんのインタビューです。
中谷さんは大手ゲーム会社での人事経験を皮切りに、IT企業でエンジニア、経営企画を経て2023年に入社。人事労務領域のプロダクトマネジメント全般を担当し、プロダクト作りに集中できる環境を整えています。
一方、近藤さんは人事部門向けのパッケージソフトウェアのエンジニアとしてキャリアをスタート。マネーフォワードでは金融機関向けサービスを担当し、2024年から人事労務領域に異動。プロダクト戦略やロードマップの策定を手掛けています。
インタビューを通じて、人事労務領域のデジタル化とその可能性を探ることができ、PMとしてのキャリアに興味がある方にとって、非常に参考になる内容です。ぜひこの記事をチェックしてみてください。
2024年1月からジョインした堀内さんの入社エントリです。堀内さんは、Amazon Japanや楽天など、名だたるEコマース企業での豊富な経験を持ち、PMとして数々のプロジェクトを手掛けてきました。
50歳を迎えた頃、次の10年をどのように過ごすかを考えていた堀内さんは、知人の紹介でマネーフォワードに出会い、Mission, Vision, Values, Culture(MVVC)に共感、さらにベトナムやインドなどでのPMのグローバル化を推進するという新たな挑戦に魅力を感じたことが転職の決め手となりました。
堀内さんのようなグローバルな視点と豊富な経験を持つ方の記事は、新しいチャレンジに挑みたい方にとって、非常に参考になるエントリです。
2020年マネフォにジョインした根津さんは、エンジニアからPMへと転身、大企業とスタートアップ両方で経験を積んできた多彩なバックグラウンドを持つプロフェッショナルです。
コロナ禍でキャリアを再考した結果、SaaS市場の成長とスタートアップのスピード感に魅力を感じ、マネフォを選択。クラウドのAPI全般のPMとして、API全体の戦略、基盤開発を統括。その後、現在は『マネーフォワード クラウド会計Plus』の責任者も担当しています。
根津さんはpmconf2023など社外のイベントにも積極的に登壇しています。気になった方は、ぜひ元の記事をチェックしてみてください。
3-2. CPO(Chief Product Officer)
この記事は、プロダクト開発をリードするCPOである杉田さんと廣原さんに、プロダクトマネジメントの哲学や目指す未来についてインタビューしたものです。マネーフォワード ビジネスカンパニー(MFBC)ではCPOがプロダクト全体の方向性を決定し、プロダクトマネジメント組織を統括する役割を担っています。
2人はプロダクトの共通機能の開発やPMの成長支援でも密に連携し、MFBC全体のプロダクト品質向上を図っています。企業のバックオフィス業務の生産性向上を目指すとともに、ユーザーにとって本当に価値のあるプロダクトを提供することを重視しています。
興味のある方は、ぜひ元の記事をチェックしてみてください。
この記事では、クラウドERPの全貌について、同プロダクトの成長と進化に深く関わってきたCPOの廣原さんにより、詳細に解説されたnoteです。
中堅成長企業向けERPの進化、網羅性と柔軟性を兼ね備えたプロダクトラインナップ、コンポーネント型ERP戦略、最新の取り組みと将来展望について多角的にまとめられた渾身のnoteです。
CPOとして全プロダクトを管掌し、企業全体の成長と市場リーダーシップを支える役割の一端を垣間見ることができる記事です。
4. 最後に
マネーフォワードでのさまざまなPMのキャリアパスとその実例を通じて、PMとしての成長の多様性や可能性を感じ取っていただけたでしょうか。
これからPMを目指す方も、すでにPMとして活躍されている方も、ぜひ自分自身のキャリアを見つめ直し、次なるステップに向けてのインスピレーションを得ていただければ幸いです。
カジュアル面談
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関連イベント
また、9月末(9/28土)に本記事と同じテーマ、「プロダクトマネージャーとキャリア」でPM座談会を開催します。ぜひ、ご参加ください。
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