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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー

鑑賞:2023年5月@新宿ピカデリー

数十年にわたって伏線を仕込まれていたCGアクション大作。世代には涙モノです。

既視感だらけのキャラクターとアクション、そこに感銘を受けます。正直、ストーリーもキャラクターもそれほど面白いわけではないのです。子供の頃から楽しませてくれたマリオの世界。あれもこれも既視感しかない。そのことに感動するのです。

マリオが落ち込んで、暗がりの部屋でひとりファミコンプレイして遊ぶ姿なんて、泣くしかないでしょう。子供の頃に、そんな日が何度あったか。

横スクロールを印象づける短いシーンもグっときます。街を急ぐマリオとルイージ。けなげに道具を抱えて走るルイージに、行く道を開いていくマリオ。原点を見せつけます。横スクロールで、飛んで跳ねて、落下して。何度遊んだことか。昔の体験を否応なしに思い起こされます。プレイしてこなかった人には伝わらないエッセンス。プレイしてきた人には号泣レベルで刺さります。

たしかに配管工でした。キノコ食べて大っきくなってパワーアップ。ダメなキノコでミニサイズに。はてなブロック叩いたら出てきます。クッパは炎をはきます。ドンキーコングにタルを投げつけられます。カートに乗って、亀の甲羅を投げて後続をやっつけます。バナナ撒いてクラッシュさせます。そう、スターロード走りました。いまさらですが、土管を出入りしてなかなか先に辿り着けないこともありました。

最初から最後まで、知ってるキャラとアクションが凝縮されていて、そのアクションの爽快感が愉快なのに、こんなにもマリオが自分の骨身に沁みていたのかと感動が押し寄せるのです。泣けます。内容に泣く要素は無いのに。ありがとうNintendo。

ルイージが、ひたすら不運です。そういう運命。ピーチは、造形に苦労してるなあ…と現実に戻されてしまいました。

ラストはクレジット終わるまでしっかり見ましょう。ただの字幕じゃないです。世代には感動MAXです。劇場でノスタルジーに感涙する世代は多いのではないでしょうか。

▲昔に実写で映画になったこともありました。

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