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からかい上手の高木さん

鑑賞:2024年5月@TOHOシネマズ新宿

じんわり温かい。

今、最も信頼する今泉力哉監督と、見るしかない魅力MAXな永野芽郁さんの組合せに、初日に駆けつけました。

漫画原作で、男の子が女の子にからかわれ続けている、そのやり取りがかわいい作品です。原作は中学生たちで、アニメもテレビドラマも中学生のままでしたが、この映画版は成長して20代半ばになっている設定です。原作を知らないでも楽しめるのでしょうか。おそらく漫画なり、アニメなり、テレビドラマなり、どれかを予習してないと面白くないでしょう。

お話は感動させすぎず、インパクトもマイルドに、かわいいお話なのですが、正直、期待値に及ばなかったです。役者さんや撮影、編集、音響など素晴らしいように思うのに、面白さも楽しさもモヤっと感があります。企画がムリスジだったのでは?監督は持ち味で、ちょっとした仕草やテンポ、時間や音の使い方、映像美などなど、良い仕上がりにされていると感じるのに、作品としては観客を置いてけぼりにしてしまっているような印象です。そもそもの企画が良くないと感じました。

いちばん分かりやすくグッと来たのは、エンディングで映像がインサートされるところ。最も期待に及ばなかったのは永野芽郁さんのヘアメイク。ヘアメイクさんのウデという意味ではないです。原作キャラ寄せなヘアメイクが入って行けません。高木さんを見せたいのか永野芽郁さんを見せたいのかクエスチョンで、作り手的には高木さんを見せに来られてる気がしますけれど、永野芽郁さんの魅力を封印してしまっている感が強くて、無念でした。

初日舞台挨拶を拝見しましたが、監督を呼んでおいて、監督に1つぐらいしかコメント機会がないという不遇に若干の怒りを持ちました。

▲やさぐれ永野芽郁さんが見られます。

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