最後まで行く
鑑賞:2023年5月@TOHOシネマズ二条
予備知識どおりの作品で、セオリーを知っていると逆に楽しめない作品ではないでしょうか。
とにかく不運が不運を呼び込みます。畳み掛けるスリルと偶然のすり抜けに、結構声を出して笑います。
前半は、まさにオーソドックスなハリウッド仕込みの展開で、最初のシーンからツカミは抜群。お話が盛り上がる頂点までは完璧。
後半戦に入ると、辻褄は忘れるモードに入ります。ここの「フィクションだもん」味が、楽しめるかどうかが作品の評価をわけるのではないでしょうか。私は、ちょっとそこだけ別腹にするのはどうかなあ、面白ければいいけれど、それ面白いかなあ?という味付けと思いました。
とにかく武闘派の岡田准一さんが、不幸に不幸を重ね、やられるハズもない相手と武闘バトルになるという、勝手に笑いが込み上げます。
でも。そういうの、本スジじゃないでしょう。友達や家族で盛り上がれる映画だと思いますので、みんなで一緒に見られると楽しめます。
今回、同じ監督の作品を、ロードショーで2作続けて観たのはこれがはじめてになったと思います。藤井道人監督がインタビューで、作風というか表現手法をいろいろ試してみているとおっしゃった通り、前作「ヴィレッジ」とは違ってエンタメ性が強くでていました。リメイクというのもあると思います、幅のある作品を作れるのは大変うらやましく思いました。
▲藤井道人監督の代表作「新聞記者」。おススメです。
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