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人的資本経営の時代。組織の競争力を高めるためのアプローチを考察する

近年は、経営学や経済学の領域においても心理的なアプローチが脚光を浴びいている。もはや、心理学は臨床と教育だけのものではなく、職場や産業でも応用されようとしている。日本において、その流れをけん引してきたのが、立命館大学総合心理学部 教授の髙橋 潔氏だ。産業・組織心理学、組織行動論の第一人者として広く知られている。未来が見通しにくい現代社会。特に日本は閉塞な状況を脱しきれず、未だにもがいている。人的資本経営の時代において、日本企業はいかに組織の競争力を高めていけば良いのかを髙橋氏に聞いた。


インタビューの前編では、人的資本経営やジョブ型雇用への見解などを語ってもらった。

【前編はこちらから】

■前編の目次

  • 人的資本経営が、国際的な競争力を持つ形で展開していけるか

  • メンバーシップ型からパフォーマンス型を経てジョブ型へと人事制度が変遷


インタビューの中編では、人的資本経営やジョブ型雇用への見解などを語ってもらった。

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■中編の目次

  • ワーク・エンゲージメントとエンプロイー・エンゲージメントが二大巨頭

  • ネガティビティが蔓延し、「学習性無力感」に陥っている日本

  • 積極的にポジティブ体験を積み重ねることが重要

  • ビジョンを伝えるには映像化が不可欠


インタビューの後編では、人的資本経営やジョブ型雇用への見解などを語ってもらった。

【後編はこちらから】

■後編の目次

  • タレント・マネジメントにトレードオフを想定する必要がある

  • 職場のウェルビーイングをアセスメントする「WACMモデル」

  • 新たな視点で人事評価の目的や仕組みを考えたい

  • 人事のファンクションは、経営者を支える右腕となること


高橋 潔 氏
立命館大学総合心理学部 教授
立命館大学大学院人間科学研究科 教授
神戸大学 名誉教授

1960年大阪府生まれ。1984年、慶應義塾大学文学部卒業。1996年、ミネソタ大学経営大学院修了(Ph.D.)。南山大学経営学部および総合政策学部助教授、神戸大学大学院経営学研究科教授を経て、2017年より現職。専門は産業・組織心理学、組織行動論。人事評価やコンピテンシー診断など、企業と人のマネジメントについて心理学的視点からアプローチ。近年、ウェルビーイング経営に関する研究にも取り組んでいる。経営行動科学学会元会長、日本労務学会元常任理事、人材育成学会常任理事、産業・組織心理学会理事、日本心理学会代議員などを歴任。著書に、「ゼロから考えるリーダーシップ」(東洋経済新報社)などがある。