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【仕事・アジャイル】「決める」ためのエネルギー

連休なのに台風もあり、気圧の関係であまり調子が上がりません…
またちょっと緩めの記事ですみません。

何か「決める」にはエネルギーが必要

どこの誰かに言われたのか忘れましたが、鮮明に記憶しているのが「決めるにはエネルギーが必要」という言葉でした。

確かに何かを決める・決断するというときには、頭の中でいろんなロジックが巡ります。思考的な部分だけではなく、本当にこれでよいのか?という悩みや迷いという心の面にも影響してくると感じます。

仕事というのは常に何かを決めるというプロセスを踏みます。
毎日毎日、数多くの決めるためのエネルギーを使って仕事をしているわけです。
もちろん内容によってはあえて決めないで保留するということもしますが、未完了状態なのはそれはそれでエネルギーが漏れてしまうので、決めるにしても、保留するにしても何かしらエネルギーを消費するのです…

しかも「決める」こと自体にもエネルギーを使うのに、そこには「決めたんだから責任を持て」という新たなプレッシャーが加算されます。

このような側面を見ると、決定や方向付けを決めるリーダーやマネジャー、プロダクトオーナーなどの役割は大変だなと感じます。いつも疲れているのは、日々決断ばかりしなければならないからとも言えます。

大小関わらずエネルギーを使う

そして決めることによるエネルギーの消費は大小関わらず、小さなことを決める場合にもエネルギーを使っており、小さくても数が増えてくると疲れてくるというのです。

プライベートの中でも自分や妻を悩ませるのは、毎食の食事のメニューがそれにあたります。「何にするか?」「何が食べたい?」「いや、あなたの食べたいもので」「別にこだわりはない」…などなかなか決まりません(笑)。

これも決めるというプロセスへのエネルギー消費をお互いに振り合ってるわけですし、後々本当はあれが食べたかったとか言い出すと、わざわざ決めるエネルギーを使った側もガッカリしてしまいますよね…

仕事においても、先ほど決める仕事をしているリーダーやマネジャーがエネルギーを消費しているということを書きましたが、実務担当であっても気づかないうちに「決める」ことでエネルギーは消費されています。

この仕事をすると決める・しないと決める、この仕事を完了させる・完了させないと決める、この仕事が終わったと判断する…など、どのような場面でも「決める」というプロセスからは逃れられず、エネルギーを使っているのです。

アジャイルで「決める」エネルギー消費が最小化できる?

「決める」ことにエネルギーを使うということを認識してから感じたのですが、アジャイルな動き方、特にスクラムのプラクティスは、「決める」エネルギー消費を最小化して、成果をだしているのではないかと思ったのです。

スクラムの動きだと、タイムボックスを1〜2週間に切って、その期間内にやることをプランニングで一気に決めて、レビューで一気に終了確認していくわけですが、プランニングにしてもレビューにしても、決めるプロセスが多く含まれています。
集中した時間の中で一気に処理することで、決めるためのエネルギー消費を効率かします。

そして、いずれの場合でも、チームのメンバーで集まって対話を元にプランニングし、レビューで確認していくわけですから、この決めるためのプロセスで消費されるエネルギーはチームのメンバーで分散されます。一人でウンウン悩んで浪費し続けるより効率的ですし、物事も早く決まります。

もちろん最終決定はリーダーやプロダクトオーナーが決める部分はあるにしても、基本は対話でみんなで決めていくわけですから、リーダーやプロダクトオーナーだけに決めるエネルギー消費と責任を背負わせるわけではありません。

このように、決めること、そして決めないと決めること(保留すること)にエネルギーが使われていることを認識しておくだけでも、様々な対応ができると思います。是非、効率的に決めるエネルギーを使って、生産性を上げていきたいですね。


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