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私の躁うつ回復策30選④ - 思想変革編・その1

こんにちは、Joaoです。今月で双極性障害(躁うつ)と診断されてから、およそ半年が経ちました。今では、転職活動や単発のお仕事も楽しくできるようになってきたな、と感じています。

ということで、今回は私が躁うつ回復策として実践してきたことを振り返り、まとめてみることにしました。少しでも皆さまの参考になれば幸いです。

今回は「生活編」に続き、「思想変革編」をお届けします!

今回お伝えするのは、私たちの大敵である恐怖感や焦燥感を取り除くために、自分がダメ人間でないことを認識すること、罪悪感を取り除くことを目的として、私が日常的に実践しているものです。

※本編は、私の主治医の話・脳科学の書籍『眠れなくなるほど面白い 図解 脳の話』に基づいてお伝えします。

▼これまでの記事はこちら
①私の躁うつ回復策30選 - はじめに
②私の躁うつ回復策30選 - 生活編・その1
③私の躁うつ回復策30選 - 生活編・その2

10. 世界中の人に、感謝する

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前回の「5. いただきます・ごちそうさまを言う」でもお伝えしましたが、私は「感謝できる精神」こそが、躁うつを安定させるために最も重要だと思っています。

まずは身近なお話から。私は、何かをする前に「うまくできるのか?失敗しないか?」など考えてしまうことがあります。この時、この「感謝」という魔法を使います笑。目の前の相手に感謝の気持ちさえ持っていれば、自分の失敗について考える余裕がなくなり、気持ちが安定するのです。これはおそらく、脳は1つのことしか考えることができないためだと思います。

そして、これを出会う全ての人に行います。パン屋のレジの人、駅員さん、鞄屋の店員さん、面接官...。

このように一人一人に感謝をすることで、自分が資本主義・競争社会に飲み込まれ、日々支えてくれている多くの人たちへの感謝を忘れていたことに、漸く気づくことができました。しかし、グローバル化が進んだ今、感謝する相手は「周囲だけ」ではありません。他ならぬ「世界中の人たち」なのです。

一つ、主治医の話で心に残っているものがあります。

「自分たちが着ている服の多くは、中国人が低賃金で働きながら、レイプされながら、作ってくれた衣服なんだよ」

これを聞いて涙が止まらなくなったのを覚えています。「感謝してこなかった後悔」「想像力の欠如に対する懺悔の念 」と言えばいいのか。彼ら彼女たちへの申し訳なかったという気持ち、そして心の底からの感謝が湧き上がりました。この話を聞いて、私は人間として大きく変わることができたと思っています。

ですので、夜寝る時には布団の中でこう言います!「世界中のみんなありがとう!寝かせていただきます!」。間違っても、「寝るわ、おやすみ」という自分の存在しか頭にないような言い方はしないことにしました。

そして、ご飯をいただく時には、世界中のみんなに感謝しながら「いただきます・ごちそうさま」を言うようにしております!

11. 「委ねる力」を意識する

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主治医の話を聞くまで、「委ねる(ゆだねる)力」なんて聞いたこともありませんでした笑。日常生活でもこの言葉には出会いません。聞いた当初は、何を言ってるんだ?と思いました。

「委ねる力」の定義をシンプルにお伝えすると、「物事を自分のコントロール下に置かない力」のことです。英語的にお伝えすると、「Make things happen」に対して、「Things happen」という感じでしょうか。成り行きに任せる、自然に任せる、相手に任せるという言い方が、一番わかりやすいかもしれません。

この「委ねる力」を鍛えることで、どのような良いことがあるのか?具体的にお伝えすると、以下のようなことだと思います。

・副交感神経が高まり、深く眠れるようになる
・大切な人との夜の営みが気持ち良くなる
・「自分のせいだ」ではなく、「仕方ないか」と思える(罪悪感の軽減)

上記を読んで、「睡眠」「夜の営み」がなぜ同列に並んでいるんだ?と思った方もいらっしゃると思います。しかし、信じられないかもしれないですが、確かにこの2つは本質的に似ているのです!

それはどういうことか?まず人が良質な睡眠とるには、睡魔や無意識の感覚に、意識を委ねる必要があります。つまり、自分の意識を睡魔というよくわからないものにコントロールされてしまわなければいけない。しかし、未知なるものに支配されたら、何が起こるかわかりません。恐ろしいですよね。だから、「委ねる力」が必要なのです。

一方で、夜の営みの方はどうでしょうか?こちらも全く同じです。気持ちよく夜の営みをしようとすれば、相手に身や気持ちを委ねる必要があります。つまり、何をしてくるかわからない相手にコントロールされてしまわなければいけない。しかし、未知なるものに支配されたら...(以下同文)

夜の営みについては、2点ほど重要なことを追加させていただきます。1つは、「今一緒にいることを選び合った人とすること」そして「行為中は支配し合い、支配され合うこと」です。つまり、当たり前ですが、信頼関係もない人に身を委ねることはできないですし、一方がコントロールし続ける・され続けるのはNGだということです。お互い上下を交互に繰り返しながら、営みを楽しむというのが大切です。

これが私の主治医の教えです。非常に深いです...笑

そして最後の3点目についてですが、私には「委ねる力」は皆無的にありませんでした笑。自分で全てをコントロールしようとするがあまり、起こったこと全ては自分が引き起こしたことだと感じてしまい、自責感や罪悪感に駆られていました。このような状態を「支配性が強い」と言うそうです。

ちなみにですが、私は元々こんな人間ではありませんでした!非常に楽観的な人間です笑。しかしながら、私のADHD特性が社会人になってから爆発し、ミスを連発したことで、性格的に萎縮し、全ては「自分のせいだ」という風に考えるようになっていったように思います。

ここで、「委ねる力」という魔法を使うことで、全ては自分のせいではなくなります。そして、どの失敗にも様々な要因があることが見えてきます。就労環境、業界構造、相手の伝え方など...。そうすることで、まずは「仕方ないか」と思うことができ、罪悪感が軽減されました。そして、その失敗の要因に目を向けて改善できるようになってきているように感じます。

腹落ちするのに時間がかかりましたが、この「委ねる力」に少し意識を向けると根本的な考え方から変わってくると思います。

12. お口はミッフィーではなく「ポムポムプリン」

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よく「静かにしろよ」と言う時に、「お口はミッフィー!」言う人がいたかと思います。小学生時代、懐かしいですね...笑。

ですが、今回は「ミッフィー」ではなく「ポムポムプリン」です!特にふざけているわけではありません笑。私はこの標語を紙に書いて、部屋の壁に貼り付けております。

なぜ、ポムポムプリンかと言うと...?見てください、彼の口元。口角がクイっと上がっています!ここがポイントなのです。

脳科学によると、口角をあげるだけでも、脳が楽しいと思ってしまう。つまり、脳をだますことができるのです。よくお年寄りも嘘でも「ワハハハ」と笑うと寿命が伸びると言われたりしますが、これが原因だったようです。

このようなキャッチーで多少変な標語を考えておけば、緊張した時やうつっぽい時などに簡単に思い出すことができ、実行に移すことができます!

ちなみに、私もマスクの下でよく口をポムポムプリンにしています。よろしければお試し下さい笑。

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