見出し画像

仕事でストレスを抱えている人へ

ご無沙汰しております。

今回、私の経験をもとにした見方で、仕事のことや職場でストレスを抱えている人の少しでも力になればという思いで記事を書くことにしました。

まず、これまでの記事にも書いていることですが、昨年、職場での人間関係のことでややこしいことがあったことが、そもそもの今回の転職へのきっかけと言ってもいいと思います。

その内容は、実際には仕事をやっているのにもかかわらず、同僚から仕事をやっていないというようなことを言われ、非常に傷ついたことがありました。そして、私自身、ひとりで悩みに悩んで上司にその件で、私がとても心身ともに疲弊していることを相談することにしたのです。その相談では、別に問題の根本的解決ということよりも、少しでも話を聴いてもらい気持ちを分かってもらうだけで十分だったわけです。

しかし、それが実際は、同僚から言われたことと全く同じことを上司から言われ強く叱責を受ける形となってしまいました。上司に相談をして、話を聴いてもらって楽になるどころか、さらに追い打ちを受け、心身へのダメージがさらに悪化してしまいました。

私はその時、愕然としました。まさかそのようなことになるとは思いもよらなかったのです。今から思えば、二人でそのような話をしたうえでの私への叱責であったことがはっきりしています。それを私は知らずに上司に相談をしてしまうなど、なんと愚かなことをしてしまったのだろうかと悔やんでも悔やみきれません。

当時、退職(転職)をしようかかなり悩みました。しかし、契約期間の途中でもあり、私自身の仕事も中途半端になることから退職は思いとどまり、とりあえず年度末までは我慢しようという結論にいたりました。そして年明けにも、転職するかどうか決め、同時に求人案件も検索していこうと思っていたわけです。しかし、年明け早々に、何の前触れもなく雇止めの宣告を受ける形になってしまったというのが、ここまでのいきさつになります。


それで、今回の記事の主旨なんですが、職場でストレスを抱えてしまっても、無理に我慢はしなくてもいいということです。あくまで一般論ですが、職場でのストレッサーが誰なのかによりますが、まずは上司や人事のほうに相談をしてみるようにという助言をします。しかし、そのストレッサーそのものが上司である場合もあります。今回の私のように。

では、そのような場合にどうすればいいかですが、職場内でそのような相談をすることはなかなか考え物だと思います。たとえ上司といっても、そこは利害関係が少なからず絡んできますし、その上司も人間ですから、必ずしも中立な立場をとるとは限りません。

また、信頼度の強さも関係してきます。それは、相談する相手がどの程度秘密を守ってくれるかということです。私の今回の場合は、たぶん推測ですが、私の発言が筒抜けになっていたように思います。私のいないところであれこれ言われていたことは想像に難くありません。そういう意味で、職場内でよほど信頼できる人がいれば相談することもいいとは思いますが、そこは慎重に考えたほうがよさそうに思います。

また、その上司が相談の内容を今回の私のようにとらえ違うことも当然あります。精神的な相談を業務内容についての話ととらえ違うことも当然あります。個人的には、そのようなことは対人支援者としてあるまじき行為だとは思うのですが。

もし職場で相談することが難しいのであれば、職場外で相談をするしかありません。公的・民間の相談窓口での相談は客観性を保てますし、守秘義務も厳守してくれます。あと、「今、自分はこういう状況なんだけどどう見える?」などと、友達から意見をもらうことも有効だと思います。しんどい状況のとき、自分の視野はかなり狭くなってしまってますからね。あくまで客観的な意見をもらうことはとても有益だと思います。

あと、ストレスを抱えて疲弊している状況で、無理に仕事をつづけなくてはいけないと思わなくてもいいです。これは声を大にしていいたい。無理をしてもなんの得にもなりません。自分がもっと疲れるだけです。心身ともに疲れがひどくなると、物事の見方が偏り、考え方や感じ方もかなり狭く偏ったものになってしまいます。そうなってしまうと、医療機関に受診されたほうがいい状態ともいえます。なんとか、その手前で踏ん張りたいですね。あと、一度鬱などになってしまうと、なかなかそれ以前の状態に完全に戻るのは大変で時間がかかるものです。ですから、できるだけ疲れ切って燃え尽きてしまう前に、他者の相談をするなど食い止めてほしいと思います。

では、実際に退職をする場合、次の仕事が見つかるのかという問題が当然付きまとってきます。この問題があるから無理をしてしまうのですよね。とても、かなり、非常にわかります。何度も首を縦に振って痛くなってしまいそうです。でもそこは、なんとかなると私は考えています。ええかげんなことを言うなとお叱りを受けそうですが。


それは、現職でストレスを抱えてしまっているとして、その現職に就く際に、面接などでも、「自分はこのように働きたい」とか「こういう貢献をしたい」「このような将来のビジョンを掲げて努力したい」という考えが誰しもあったはずです。それを思い出すのです。しかし、思い出して無理を重ねるわけではありません。それを次の仕事探しに生かすわけです。

次の仕事を探して、例えば面接の際に、「当初は現職(前職)についた際は、これこれこういう風に仕事に取り組んでいきたいと考えていました。しかし実際は違い、これこれここういうようなことで、こういうようなことになってしまいました。しかし、私は、これからもさらにこれこれこういうふうに仕事に取り組み、自分の成長につなげることでもう一度やりなおしたいと思っている」というような言い方をすると、おそらく面接官はそれほどネガティブには取らないのではないでしょうか。

精神科医で、『夜と霧』の著者、W・E・フランクルは、第二次大戦中の収容所内で多くの人の話を聴きました。その中で、収容されている人の話にある傾向があったと言います。それは、「今、自分が置かれている状況は自分のこれまでの行いの結果によるものだ」という考えではなく、逆説的に、「今の自分の置かれている状況はこうだが、それでも残された人生を私はこのように生きる」という考えをもった人が多かったと語っています。まさに、『人生にイエスと言おう!』ですね。

「○○だから○○」という順接ではなく、「○○だった。しかし私は○○」という逆説の話し方で面接で伝えることは、面接官への大きなアピールになります。ここまでのしんどい状況や苦悩を土台にして、踏み台にしてここから脱出する足掛かりとしたような前向きな言い方をすることで、印象は全く違ったものになるはずです。転んでもただでは起きないというようなことですね。

会社や職場、環境が変わればなんとかなるかもしれません。そういう希望を持ち続けることは非常に大事です。転職をすれば、人生大きくかわるかもしれません。いい出会いがあるかもしれません。今よりもっと前向きに生き生きと仕事や生活ができるようになるかもしれません。人生何があるかわかりません。それは悪いことも良いことも。

希望を持ち続けることが何より大事です。それが生きる糧になります。人生にイエスと言えるようになりたいですね。

今、しんどい状況にある人の少しでも力になればと思い、記事にしました。少しでもお役に立てることができれば望外の喜びです。

今回はここまでになります。

また次回、よろしくお願いいたします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?